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胃の病気とピロリ菌の関係

2019-06-06 16:24:46 | 健康生活

胃の病気とピロリ菌の関係とは

ピロリ菌とは、正式には「ヘリコバクター・ピロリ」という細菌で、人間の胃の中に生息しています。体長は約4㍈で、べん毛が生えています。胃の中には塩酸が存在するため、口から胃に入ってきた細菌はすべて殺菌されてしまい、胃には細菌が生息できないと考えられていました。

 ところが、1979年オーストラリアのウォーレンとマーシャルは、胃粘膜標本から「らせん状の細菌」を染色することに成功しました。この菌の発見で、彼らは2005年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。なぜこの菌の発見が評価されたのかというと、近年、この菌が胃潰瘍や胃がんなどの原因となっていることが明らかになってきたからです。現在関連があるといわれているのは、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病などです。これらの病気の場合は、健康保険でピロリ菌を除菌することができます。

 そして、2013年2月からは内視鏡検査において胃炎の確定診断をされた方も、除菌療法が健康保険適用となりました。

 ピロリ菌が胃の粘膜に感染し、長期間炎症が続くと慢性胃炎となります。この慢性胃炎をヘリコバクター・ピロリ感染胃炎・萎縮性胃炎と呼びます。その胃炎の粘膜の一部から胃がんが発生するといわれており、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に対する除菌療法の保険適応が待たれていましたが、健康保険で除菌療法が可能となりました。しかし、健康保険適応に対しては「内視鏡検査において胃炎の確定診断」必要となります。これは、内視鏡検査で既に胃がんがないかどうかを確認することが大事だからです。

 ピロリ菌の感染や胃がんが心配な人は、ぜひピロリ菌検査と内視鏡検査をセット受けることをおすすめします。

 

 


磐余(いわれ)の道をあるく「桜井~飛鳥」

2019-06-06 09:58:41 | 地域と文化

磐余の道をあるく「山田寺跡」

 磐余の道もこの山田寺跡で中間地点となります。山田寺跡は、安倍寺跡から歩いて45分くらいのところにあります。

  大化改新に天智天皇側について、同族の蘇我氏を滅ぼした蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらのやまだのいしかわまろ)の発願により641年(舒明天皇13年)に建て始めたとされている寺です。石川麻呂は、入鹿殺害のクーデタに加わり、右大臣に任ぜられましたが、649年(大化5)、反乱の疑いをかけられて、この寺で自害しました。しかし、その後、疑いは晴れ、皇室の援助で寺の造営は続けられ649年に完成しました。しかし中世以降は衰微し、明治時代初期の廃仏毀釈の際に廃寺となりましたが、明治25年(1892年)に小寺院として再興されています。

        

  発掘調査では中門・塔・金堂・講堂を南から北へならべ、回廊が塔・金堂を囲むという伽藍配置が明らかになり、金堂の風招・專仏・鴟尾・鬼瓦・瓦などが発見されています。また1982年からの調査では倒れた東回廊の連子窓が土に埋もれた状態で残っていることがわかり、古代建築の貴重な資料となっています。現在は、山田寺跡から約300メートル西にある飛鳥資料館に展示されています。尚、現在、奈良の興福寺宝物館に収納されている国宝の仏頭は、この山田寺にあった丈六薬師仏といわれています。