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尿路結石症のお話

2019-06-07 14:39:51 | 健康生活

尿路結石症のお話

 尿路結石症は、泌尿器科医が日常診療でしばいしば遭遇する、頻度の高い疾患といわれています。尿路結石の歴史は古く、約7000年前の古代エジプトのミイラからも見つかっている病気です。

日本では、年間に10万人中50人程度が尿路結石に悩まされており、100人中4人が生涯に一度は尿路結石症になると言われています。

 結石の主な成分はカルシウムで、これにはシュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムがあります。この2つの成分で尿路結石症の80%以上を占め、他には尿酸やある種のアミノ酸(シスチン)などもあります。

 近年の医療技術の進歩により、さまざまな治療法を選択できるようになっています。腎結石や尿管結石に対する治療は「切る」手術から始まりその後「切らずに治せる」内視鏡的手術が脚光を浴びた時代がありました。しかし、1988年にESWL(対外衝撃波による尿路結石破砕術)が保険収載されたのを境にすっかり様変わりしました。ESWLが普及した後、開腹手術や内視鏡的手術は一時激変しました。ところが最近では、内視鏡の細径化や破石装置の進歩により、再び内視鏡手術が見直されるようになってきています。

尿路結石の予防法

 尿路結石の予防法は、水分を多く摂取し尿量を増やすことが基本です。水分の補給源としては水道水・番茶・麦茶などがよく、清涼飲料水やシュウ酸が多く含まれる高級緑茶、紅茶・ビールはふさわしくありません。またバランスのとれた規則正しい食生活が大切で、ほうれん草やタケノコなどシュウ酸が多く含まれる食品の大量摂取は控えるようにしましょう。

 


磐余(いわれ)の道をあるく「桜井~飛鳥」

2019-06-07 08:44:18 | 地域と文化

磐余の道をあるく「いよいよ飛鳥へ」

 山田寺跡を超えると高市郡明日香村に入ります。

 飛鳥は、日本史上初の首都ができた場所で、日本が日本と名乗り、さまざまな文化が誕生した場所でもあります。そんな「日本のはじまりの地」飛鳥の魅力は、バランスのとれた町でもあるのです。古き良き里山の風景を守りながらも、道路や公園はきちんと整備されています。日本の歴史上重要な史跡や遺跡・石造物などがありますし、カフェや農家レストランなどお洒落な場所もあるとても魅力的な場所です。

飛鳥歴史資料館

 飛鳥に一歩入ると、古人も感じた風を感じることができます。その風を思いっきり感じることができるのが「飛鳥歴史資料館」です。飛鳥資料館は奈良文化財研究所の調査研究成果を展示するとともに、飛鳥を訪れた人びとが古代史について概観することができる、総合的な歴史系の博物館施設です。

         

 今から半世紀ほど前、高度成長とともに各地で開発によって景観が無秩序に破壊されていました。そのような状況から、古都である明日香の風土を守ろうという機運が高まりました。一連の動きの中で、1970年の閣議決定を受けて、1973年に庶務室と学芸室からなる飛鳥資料館準備室が設置されました。時あたかも、1972年の高松塚古墳の発見によって飛鳥ブームが巻き起こっていました。古代史への関心が盛り上がる中、1975年3月に飛鳥資料館は開館しました。建物は谷口吉郎氏による設計で、モダンな外観は40年を経てなお魅力的です。資料館の立地は飛鳥の中心部から外れた交通不便な場所で、駐車場も長らくありませんでした。これは当時、景観保全や観光客に村内を広く周遊してもらう意図等、地元の要望もあったといいます。


         


 開館特別展示は「仏教伝来-飛鳥への道-」でした。 1980年まで奈文研に美術工芸研究室があったため、初期には飛鳥や周辺地域の仏像研究が主要なテーマとなりました。展覧会は1978年度から年2回で定着し、2001年度の独立行政法人化とともに年3回、2005年度からは春夏秋冬の年4回となり、さまざまなテーマの展覧会を開催しています。近年の展覧会では、2006~2010年度と2013年度にキトラ古墳壁画の特別公開を開催し、大勢のお客様にご来場いただきました。常設展示は奈文研の発掘調査成果を軸としています。

 現在、第1展示室は飛鳥の宮殿や水落遺跡の水時計、須弥山石等の石造物、高松塚古墳・キトラ古墳、飛鳥寺等の古代寺院に関する展示です。 1997年にオープンした第2展示室は、山田寺に焦点をあてています。出土した建築部材による東回廊再現展示は、当館の大きな魅力となっています。

                

基本情報

独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 飛鳥資料館

奈良県高市郡明日香村奥山601 TEL 0744-54-3561

観覧時間 9:00〜16:30(入館は16:00まで) 休館日:毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)、年末年始(12月26日〜1月3日)

観覧料:一般 270円、大学生 130円、65歳以上・高校生及び18歳未満 無料