黒ラブ賢と賢パパの薔薇と酒の日々・・・たま~に山

バラ園の仕事をする賢パパが愛犬の黒ラブ賢と飼い主の賢パパ&賢ママの日常をつづります。

疑惑のソメイヨシノを訪ねて

2014-03-23 11:43:38 | ちょっとした知識
全国のトップを切って18日に高知で桜の開花宣言が出されて以来・・・その翌日には佐賀と福岡と宮崎、更にその翌日の20日には鹿児島、熊本と長崎でも開花宣言が出されまして・・・いよいよ待ちに待ったこの季節の到来であります。

我が静岡県はと言いますと・・・ちょっと前までは全国でも1、2を争う早咲き県だったのに今年はそうでもありません。

ところで・・・桜の「開花宣言」の出し方ってどうやっているのか御存知ですか?

桜に興味のある方ならおわかりかも知れませんが・・・そうでない方のためにここで簡単におさらいをしておきましょうかね。

賢パパ、「開花宣言」と書きましたが実際には「宣言」はしないのだとか。

全国の都道府県にある「地方気象台」が開花を発表するのだそうです。

で、その「開花」なんですが一体何を基準にするのか?

全国各地の気象台が「標準木」と定めた「ソメイヨシノ」の木というのがありまして・・・その標準木の花が5輪か6輪咲いたのを確認出来たところで「開花」を発表するのだそうです。

ちなみに標準木は各地の地方気象台の敷地の中に植えられていることが多いですが靖国神社のソメイヨシノを標準木にしている東京を初めとしてこんな風に決められているんですねぇ。

賢パパ、自分の住んでいる所の標準木がどうなっているのか詳しいことを知らなかったので・・・早速ネットで調べてみました。


すると・・・とんでもない事実が判明しました。


何と、我が静岡の標準木には「偽物疑惑」が。

確かに静岡の開花は全国でも早いことで有名でしたよ。

普通なら九州や四国の方から咲き始めて暖かくなるにつれて北上して来るのが一般的なのに・・・どういうわけだか静岡だけがいつも早い。

気象台の担当者は「他の都道府県の標準木と同じDNAを持つソメイヨシノだが植えられている場所の環境の違いで開花が早い」と説明していたそうですが・・・DNA鑑定により「クロ」だったようであります。

この事実を知った賢パパは「標準木」にお目にかかって来ようと思い立ちまして一昨日の近所の公園の桜観察の後で地方気象台まで足を延ばして行って来ました。

公園から気象台に向かって美術館駅方面への歩道をしばらく歩きますが・・・見れば見るほど「美」の定義がわからなくなるこんな作品。


元々「美的センス」などというものは持ち合わせてはおりませんから・・・

朝から強風が吹き荒れておりまして・・・ご覧のような西風をまともに受けて歩きます。


それでも何とか1時間ほどで目的地に到着いたしまして


早速見学させていただきます。

なるほどこれがかの「標準木」ですか。


しかし上を見上げてみると・・・たったの一輪しか咲いてないぢゃまいか。


初めて知りましたが他にも色々な標準木があるんですな。




おっと話を桜に戻して・・・他の桜の木を確認すると・・・これなら開花と言えそうですな。


この木を見て賢パパ思いましたよ。

疑惑が取り沙汰された時に担当者の方が「来年からは副標準木も判定の参考にする」とのコメントを出していたのです。

で、周りを見回しても「副標準木」なる立札がありません。

これは恐らく既に開花している木が以前は標準木として開花の判定に用いられていて・・・まだ一輪しか咲いていない木を「副」から新しい
標準木」に昇格させたに違いありません。

こんな現実を目にしたら・・・賢パパ、開花宣言なんてどうでも良くなってしまいましたよ。

DNA鑑定をしなければ判別がつかないのなら別に「ソメイヨシノ」にこだわらなくたっていいと思うし、ソメイヨシノじゃなくてもこんなにきれいな桜だってあることだしねぇ。


えぇ、もう桜なら何でもいいし種類を詮索することなんていたしませんよ。

どんな桜でも「桜」に違いはありませんからね。

桜よりもこの日のメインはこのお山でしたね。

大荒れの上に珍しくこんな風向き。


ちょうど同じ時間帯に反対側から写していた写真をこの方からお借りしましたのでご覧ください。


どうです、すごい迫力でしょう。

今日の富士山はこの日と同じ山とは思えないぐらいの穏やかさですから・・・冬富士の常連さんが何人も登っているのでしょうかねぇ。