樹里からん『LOVER'S JAZZ』
先日、グラミー賞で日本人が4人受賞という嬉しいニュースがあった
しかし、その4人中、その名前を知っていたのは何人いただろうか
ジャズやクラシックに精通する僕ですら3人しか知らなかった
僕はそれを恥だと感じるべきだと猛省した
同じように世界に誇れるミュージシャンを知らずして
お手軽な携帯配信的音楽ばかりが注目されるような
あまりにもレベルの低い日本の商業的な音楽シーンも恥だと言わざるをえない
実はこの樹里からんというアーティストも
国内より先にむしろ海外で人気が高まっていた日本人シンガーの一人だ
台湾、中国、韓国、インドネシア、シンガポール、タイ等とアジアでCDが発売され
北京万博でもライブを披露し堂々たるステージを展開した
イタリア、オランダ、ベルギーでもDLチャートBEST5入りなんて事になっていたので
輸入盤を扱う大手レコードショップでは逆輸入シンガーなんてコピーをつけたほどだ
そして、樹里からんに限らず日本のジャズシーンには世界に誇れるアーティストがまだまだいる
しかし、その多くが日本の表舞台に出ることはなく、メディアにも殆ど取り上げられていない
ましてや、グラミー賞のように全てのジャンルに賞が与えられるような国民的音楽アワードもない
あるのはアイドルが独占するチャートと大手レーベルがスポンサーの音楽番組
そして、日本で一番歴史あるというだけの、日本レコード大賞などという眉つばな賞だけ
これでは日本の音楽文化の裾野はいつまでたっても広がらない
J-POPシーンだけで言えば、よほど本物をやってるK-POPに席巻される日もそう遠くないだろう
話が完全に逸れてしまったのと同時に、大変まわりくどくて申し訳なかったが
日本人である彼女のアルバムは間違いなくワールドワイドなものだ
だから多くの日本人に聴いて欲しいと思う
Do You Really Want To Hurt Me / Julee Karan 樹里からん
LOVER’S JAZZ | |
樹里からん | |
オーマガトキ |
2009年10月、オーマガトキよりリリースした「She-loves jazz-」が、日本はもちろん、台湾、韓国、中国・香港、インドネシア、シンガポール、フィリピン、タイ、とアジアでCD発売され、アジア累計で2万枚越のスマッシュ・ヒットとなり、北京万博ライヴでも堂々たるステージを展開。ヨーロッパでの配信チャートもBEST10入りを果たした樹里からんは、 2011年ユニバーサル社より、自身初の日本語作品をリリース予定。本作は彼女が2008年3月にリリース(RESI-2011 ¥2,300)した、彼女の原点とも言える作品のリ・イッシュー。ファン待望のプライスダウン&リマスタリング!作品内容はシルクのような歌声とJazz、AOR的なスタリリッシュ・サウンドで、聴くものの心を心地よく酔わせてくれる。80's~90'sカヴァーだった「She-loves jazz-」に比べ、70's~80's的な選曲。ポール・マッカートニー&ウィングスの「MY LOVE」、ジョン・レノンの「LOVE」、そして世界で最も親しまれているスタンダード・ナンバー「オーヴァー・ザ・レインボウ」の樹里からんヴァージョンは、彼女の気品溢れるセクシーな歌声と、それに寄り添うアコースティック・ギターが胸に染み入る…。
【樹里からん-Julee Karan-】
山口県生まれ。
大学時代jelly fishの名で関西及び東京で活動。
全国CDデビュー・オーディション「CHANCE」に出場し、
見事準グランプリを獲得し、2004年、ミニ・アルバム『Calling you』を発表。
そして2008年秋、『LOVER’S JAZZ』をEMIよりリリース。
『LOVER’S JAZZ』は、iTMSを介してワールドワイドな評価を受け、
特にヨーロッパでは、イタリア/オランダ/ベルギーでDLチャートBEST5入り、
その評判が飛び火した台湾等アジアでも高い人気を博す。
新時代のジャズ・ヴォーカリストとして、今後の更なる飛躍が期待されている。