ニッキ『ニッキ・デビュー~エラへ捧げるスウィング』
クインシー・ジョーンズをして「彼女は天からの贈り物。間違いなく前世がある」と言わしめた歌唱力
彼女はもはやカナダ国内にとどまらず世界から一身に期待を集める存在となった
日本時間の2月13日(土)、全世界が注目する中バンクーバー・オリンピックが開幕
氷上、雪上の熱き競技もさることながら、やはり一大アトラクションでもある開会式も注目のひとつ
日本でもテレビ生中継が25.4%の視聴率を記録する注目度であった
その開会式で一躍注目を集めたのが、国旗掲揚時にカナダ国歌「オー・カナダ」を歌った
16歳の天才美少女シンガー、ニッキー・ヤノフスキーだった
可憐なルックスながら大人顔負けの堂々たる歌唱力で観客を圧倒
聞けばカナダで大注目のジャズシンガーだという
さっそく音源をゲットして今日の「JAZZるココロ」のコーナーで取り上げてみた
高音部が甲高くてまだ子供っぽい声ではあるものの、アップテンポのスウィング感には脱帽した
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ニッキーは、カナダ・モントリオール出身。2006年の地元モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルにて、10万人の観客を前に史上最年少12歳で鮮烈なデビューを飾り、13才になった2007年には、ダイアナ・クラールやハービー・ハンコックの在籍するアメリカのジャズの名門レーベル「ヴァーヴ」史上最年少の歌手として、ジャズ・ヴォーカルの女王エラ・フィッツジェラルドのトリビュート・アルバム『ウィ・ラヴ・エラ』に参加。
2008年9月には、2007年のエラ・フィッツジェラルドに捧げたコンサートを収録したライヴ盤『ニッキ・デビュー~エラへ捧げるスウィング』を自主制作で発売、日本でも2009年7月にリリースとなったこの作品は、当然のようにカナダで大ヒット。カナダ版グラミー賞「Juno Nomination」で2部門にノミネートされ、こちらも史上最も若い候補者となった。リリース時彼女は15歳になっていたが、このアルバムの音源は当時13歳の時のパフォーマンスを収めたものである。