子供の頃、勘違いしていた食べ物一覧
①きつねうどんのかやく
幼稚園に通っていた頃は心斎橋の店(ホワードの前身のフタバヤ)の二階に住んでいた。
月に一度、棚卸しの時に全社員にきつねうどんが振舞われるのが恒例だった。
全社員が全商品を1枚1枚、手作業で数える棚卸しは遅くまでかかるのでお腹が空く。
だから営業終了後に社員食堂で、社員が順番にきつねうどんを食べるのだ。
幼稚園児だった私は、時々お邪魔して、きつねうどんにありついていた。
うどんの丼には木の蓋がしてあって、その上に割り箸が置いてある。
割り箸には紙で包んだ七味唐辛子がはさんであって、
それには「かやく」と大きくひらがなで書いてあった。
大人たちが七味唐辛子をかけるのを見て「大人は火薬を食べるのだ」と思っていた。
②かやくごはん
上の続きのような話。
店の近くのうどん屋の品書きに「かやくごはん」と書いてある。
これは火薬の入った恐ろしく辛いご飯の事だと思っていた。
「かやく」は「火薬」で、火薬と七味唐辛子が同じ物だと思っていたのだ。
だから七味唐辛子を火にくべると爆発するものだと信じていた。
なぜそんな危険な物が食えるのかとずっと疑問を持っていた。
実際には、かやくごはん(炊き込みご飯)を度々食べていたのだが、
それが、かやくごはんだとは思っていなかっただけのこと。
かやくごはんと言う呼び名も関西特有の言い方だと知ったのも、
かやくが「加薬」だと知ったのも、ずっとずっと後のことである。
③たいやき
不二子藤雄の漫画(パーマンだったかな?)で、たいやきを食べるシーンがあった。
当時は関西にたいやきは無かった(少なくとも自分の周りには無かった)のだ。
マンガで見たたいやきを見て、
本物の鯛の姿焼きの、腹の中に餡が入っていると思ってしまったのだ。
味を想像して「なんて気持ちの悪い食い物なんだろう」と思ったのを憶えている。
④あんかけうどん
単純に「餡を乗っけたうどん」だと思っていた。
ああ気持ち悪い・・・
⑤すうどん
素うどん。関東で言う「かけうどん」のこと。
すうどんは「酢うどん」だとずっと思っていた。
酢の味の効いたうどんなんてまっぴらごめんこうむりたい。
で、小さい頃は、きつねうどんばかり頼んでいた記憶がある。
⑥おそ松くんの、チビ太のおでん
上の三角がコンニャク、真ん中の丸がガンモ、下の四角がナルトが標準だそうだが、
コンニャクはわかるが、真ん中はジャガイモだと思っていた。
ナルトはラーメンの具としてしか認識が無く、ずっとゴボウ天だと思っていた。
話は違うが、ちくわぶ(竹輪麩)は18才で東京に出るまでは食べた事が無かった。
元は東京の下町の庶民的な食べ物らしいがおいしいと思ったことは無い。
⑦ウインナーコーヒー
生クリームを乗っけた「ウィーン風コーヒー」のことだが、
文字どおり「ウインナーソーセージを入れたコーヒー」だと思っていた。
コーヒーはブラック専門で、ウインナーコーヒーはいまだに頼んだことは無い。
⑧メンマ
これはけっこう大きくなって(高校生の頃かな?)からの話。
メンマは竹を長時間煮込んだものだと思っていた。
竹は煮込めば柔らかくなると思っていたのだ。
剣道の竹刀の割れたのを、のこぎりで短く切り長時間煮込んでみた。
いくら煮込んでも、まったく柔らかくならないので違うものだとわかった。
⑨かつお節
小さい頃、かつお節削り器でよく削らされた。
かつお節が小さくなると指を削りそうで怖かった。
削るかつお節を見て、何か特殊な食材用の木だと思っていた。
大工さんのカンナくずも煮れば食べれるのではないかと思っていた。
⑩味の素
幼稚園の頃だと思うが、同居の祖父の粕井信一が、四角い赤い缶入りの味の素を開け、
付属の小さなスプーンで「これ食べると頭ようなるんやで」と食べさせてくれた。
小学生の頃、「味の素はなあ、石油から作ってあって食べ過ぎると頭悪うなるんやで」
次兄にそう聞かされ、確認することも無く「味の素は身体に悪い」とずっと信じていた。
NHKが番組の中で「味の素」という商品名が使えず、
「化学調味料」と言ってしまったので変な誤解が生じたという話らしい。
実際は、味の素はサトウキビを発酵して作った天然調味料であり、
いくら使っても健康にまったく影響の無い優れものである。
料理にこだわる人は味の素を馬鹿にする傾向があるが、
下手にダシを取るよりよほど美味いので私は重宝している。
⑪オリーブとカラスミ
小学校の低学年だと記憶しているが、
台所の流しの下にオリーブの瓶詰が置いてあった。
ずっと長い間置いてあるので「これいつ食べるん?」とお袋に聞いた。
「ほなら開けよか」と開けてもらって食べたら不味くて吐き出した。
今はオリーブはおいしく食べるが、子供の口には合わなかったのだ。
同じように冷蔵庫の扉の棚にカラスミがあった。
高価な美味しい物だと聞いていたので食べる時を楽しみにしていた。
お客さんが来た時か何かに薄く切ったのを一切れ食べたが、
固くて塩辛くって、ひとかじりしただけだった。
これも子供の口には合わなかった例である。
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今ならネットで簡単に何でも調べられるが、昔は誰かに聞くか、
図書館で調べるか、メンマのように自分で実際に試してみるしか無かったのだ。
しかしながら、今でも勘違いしている事は多いのだろうなあ。。。
①きつねうどんのかやく
幼稚園に通っていた頃は心斎橋の店(ホワードの前身のフタバヤ)の二階に住んでいた。
月に一度、棚卸しの時に全社員にきつねうどんが振舞われるのが恒例だった。
全社員が全商品を1枚1枚、手作業で数える棚卸しは遅くまでかかるのでお腹が空く。
だから営業終了後に社員食堂で、社員が順番にきつねうどんを食べるのだ。
幼稚園児だった私は、時々お邪魔して、きつねうどんにありついていた。
うどんの丼には木の蓋がしてあって、その上に割り箸が置いてある。
割り箸には紙で包んだ七味唐辛子がはさんであって、
それには「かやく」と大きくひらがなで書いてあった。
大人たちが七味唐辛子をかけるのを見て「大人は火薬を食べるのだ」と思っていた。
②かやくごはん
上の続きのような話。
店の近くのうどん屋の品書きに「かやくごはん」と書いてある。
これは火薬の入った恐ろしく辛いご飯の事だと思っていた。
「かやく」は「火薬」で、火薬と七味唐辛子が同じ物だと思っていたのだ。
だから七味唐辛子を火にくべると爆発するものだと信じていた。
なぜそんな危険な物が食えるのかとずっと疑問を持っていた。
実際には、かやくごはん(炊き込みご飯)を度々食べていたのだが、
それが、かやくごはんだとは思っていなかっただけのこと。
かやくごはんと言う呼び名も関西特有の言い方だと知ったのも、
かやくが「加薬」だと知ったのも、ずっとずっと後のことである。
③たいやき
不二子藤雄の漫画(パーマンだったかな?)で、たいやきを食べるシーンがあった。
当時は関西にたいやきは無かった(少なくとも自分の周りには無かった)のだ。
マンガで見たたいやきを見て、
本物の鯛の姿焼きの、腹の中に餡が入っていると思ってしまったのだ。
味を想像して「なんて気持ちの悪い食い物なんだろう」と思ったのを憶えている。
④あんかけうどん
単純に「餡を乗っけたうどん」だと思っていた。
ああ気持ち悪い・・・
⑤すうどん
素うどん。関東で言う「かけうどん」のこと。
すうどんは「酢うどん」だとずっと思っていた。
酢の味の効いたうどんなんてまっぴらごめんこうむりたい。
で、小さい頃は、きつねうどんばかり頼んでいた記憶がある。
⑥おそ松くんの、チビ太のおでん
上の三角がコンニャク、真ん中の丸がガンモ、下の四角がナルトが標準だそうだが、
コンニャクはわかるが、真ん中はジャガイモだと思っていた。
ナルトはラーメンの具としてしか認識が無く、ずっとゴボウ天だと思っていた。
話は違うが、ちくわぶ(竹輪麩)は18才で東京に出るまでは食べた事が無かった。
元は東京の下町の庶民的な食べ物らしいがおいしいと思ったことは無い。
⑦ウインナーコーヒー
生クリームを乗っけた「ウィーン風コーヒー」のことだが、
文字どおり「ウインナーソーセージを入れたコーヒー」だと思っていた。
コーヒーはブラック専門で、ウインナーコーヒーはいまだに頼んだことは無い。
⑧メンマ
これはけっこう大きくなって(高校生の頃かな?)からの話。
メンマは竹を長時間煮込んだものだと思っていた。
竹は煮込めば柔らかくなると思っていたのだ。
剣道の竹刀の割れたのを、のこぎりで短く切り長時間煮込んでみた。
いくら煮込んでも、まったく柔らかくならないので違うものだとわかった。
⑨かつお節
小さい頃、かつお節削り器でよく削らされた。
かつお節が小さくなると指を削りそうで怖かった。
削るかつお節を見て、何か特殊な食材用の木だと思っていた。
大工さんのカンナくずも煮れば食べれるのではないかと思っていた。
⑩味の素
幼稚園の頃だと思うが、同居の祖父の粕井信一が、四角い赤い缶入りの味の素を開け、
付属の小さなスプーンで「これ食べると頭ようなるんやで」と食べさせてくれた。
小学生の頃、「味の素はなあ、石油から作ってあって食べ過ぎると頭悪うなるんやで」
次兄にそう聞かされ、確認することも無く「味の素は身体に悪い」とずっと信じていた。
NHKが番組の中で「味の素」という商品名が使えず、
「化学調味料」と言ってしまったので変な誤解が生じたという話らしい。
実際は、味の素はサトウキビを発酵して作った天然調味料であり、
いくら使っても健康にまったく影響の無い優れものである。
料理にこだわる人は味の素を馬鹿にする傾向があるが、
下手にダシを取るよりよほど美味いので私は重宝している。
⑪オリーブとカラスミ
小学校の低学年だと記憶しているが、
台所の流しの下にオリーブの瓶詰が置いてあった。
ずっと長い間置いてあるので「これいつ食べるん?」とお袋に聞いた。
「ほなら開けよか」と開けてもらって食べたら不味くて吐き出した。
今はオリーブはおいしく食べるが、子供の口には合わなかったのだ。
同じように冷蔵庫の扉の棚にカラスミがあった。
高価な美味しい物だと聞いていたので食べる時を楽しみにしていた。
お客さんが来た時か何かに薄く切ったのを一切れ食べたが、
固くて塩辛くって、ひとかじりしただけだった。
これも子供の口には合わなかった例である。
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今ならネットで簡単に何でも調べられるが、昔は誰かに聞くか、
図書館で調べるか、メンマのように自分で実際に試してみるしか無かったのだ。
しかしながら、今でも勘違いしている事は多いのだろうなあ。。。
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