田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

空の旅と電車旅

2022年08月15日 | 日々の出来事

 10日の朝早く、東京へ発つ孫息子を送って福岡空港へ行きました。学校が希望者を募って東京と京都の大学を見学し、模擬講義や卒業生の先輩の話を聴くのだそうです。万事のんびりとした地方の子ども達に少しでも刺激を与えるためでしょう。それにしても、孫は今年の春に高校生になったばかりです。大昔の私の時は3年に進級してから進学のことを考え始めました。当時も受験生ブルースなどという歌がありましたが、田舎の高校はそれほどでもありませんでした。

 私は地理不案内な母親のナビ係として行きましたが、ついてきた小学生の孫娘はまだ眠たくて、あまり機嫌がよくありません。それでも多くの人が行き来する空港の風景に興味津々です。搭乗カウンターの並びの下を見て「あっ、荷物が動いている」と言います。そこで、乗客が預けた手荷物が飛行機に積み込まれるまでを説明しました。タグの読み取りで行き先を間違えないようにすることも話しましたが、小学生にはまだピンとこないようです。

 福岡空港は久し振りでしたが、大規模リニューアルも終わり構内の様子がだいぶ変わっていました。孫息子は新しい保安検査場へ、私たちは広くなった展望デッキで離着陸の風景を眺めたり、土産売り場を冷やかしたり。一休みしたカフェの窓からはエプロンに並ぶ飛行機が見えます。先ほど孫に説明した荷物コンテナが運ばれていて、機体の後部にある貨物ドアが開いています。百聞は一見に如かずです。

 航空各社の機体はそれぞれに特徴があってカラフルです。誘導路を赤味がかったピンクの飛行機が来ました。機体にはアルファベットでピーチの文字。日本での格安航空会社のはしりです。孫に、ピーチだから桃色だよと私。黄色い飛行機が通り過ぎました。「あれはレモン航空だよ」。隣にいた母親が「嘘ばっかり」

 孫娘に、航空会社の中には運賃が安い飛行機があると話します。「安くするために電車と同じようにみんな吊革につかまって飛ぶんだよ」。孫は「あっ、そうね」と一言。母親は慌てて「違うよ、ちゃんと座席があってシートベルトを締めるとよ」。どこかの漫才ネタにあったような気がすると思いながらも孫娘との会話は楽しい。

 空港からの帰り。孫娘がゴロゴロがいいと言います。何のことかいと聞いたら、翌日は福岡の親戚宅に泊りで行くそうです。自分も空港で見た旅行用のキャリーケースを持って行きたいらしい。母親はたった一晩なのにと言いますが、私の小さめのケースを貸してあげることにしました。

 翌朝、母親は仕事なので私が駅のホームまで見送りました。中に何が入っているのか、本人はキャリーケースを転がして旅行気分です。終点の改札口には親戚のおばさんが迎えに来ています。子ども一人で行くので途中の駅で下車しないよう言い聞かせ、電車に乗せました。福岡まで30分の電車旅です。

 

 

 

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2 コメント

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 (tango)
2022-08-18 17:49:44
素敵なお話!
お孫様も少し独り立ち・・
私も13分の電車の移動をさせたいのですが
ちょっと不安です?
今も英会話の講座に一駅でもついて
行ってます。小学校1年生ですが
怖い今の世の中・・・安心する世になって
欲しいですね。
こんにちは (九州より)
2022-08-18 18:05:42
兄弟では何度か行ったことはあるのですが、
一人で乗るのは初めてでした。
もう小学6年生で、終点で降りればよいので本人も心配はしていませんでした。
祖谷のかずら橋には若いころ一人旅で行ったことがあります。
かずら橋近くの土産屋を兼ねた旅館に予約なしで行きましたが、泊り客は私だけでした。
いまは観光客で賑わっているようですね。

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