HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

カラタチ(枸橘)

2021-02-18 | 木本 冬芽・葉痕

人丸例会?帰りにはいつも明石公園を通り抜ける。
今日は久々に稲荷廓跡に足が向いた。
それでも行かなければ良かったかな…と後悔した。
景観保全とやらで一昨年来始まった石垣を見せる為の樹木伐採は
遂にはこの場所まで進んで、サンシュユも一本だけになった。
カラタチは残っていたけれど、コナラなどの「ドングリ」も少なくなるだろう。
マグワの雌雄も伐られた。

カラタチの茎上の刺は以前は茎(枝)の変形とされていたが
最近では葉が変形したもの(葉針)とされている。


▲ カラタチの葉芽 ▼







▲ 白く見えるのは葉痕、ちんまりと見える冬芽は葉芽。▼





カラタチ(枸橘)
 ミカン科カラタチ属 Poncirus trifoliata
(2021.02.16 明石公園)

【刺と刺毛】
先の鋭く尖った硬い針状(時に円錐状の)突起物が刺。
先が尖らないもの、柔らかいものはトゲとは言わないし、
イラクサなどの針状で極細のものは、刺毛(シモウ)と呼ぶ。
ヤエムグラなどに見られるものは、鉤状毛と呼ばれている。
【刺の起源の幾つか】
① 茎や枝が変形。茎針(ケイシン)と呼ぶ。サイカチ、ハリエニシダ、ナワシログミなど。
② 茎上の突起物で表皮が変形。バラ、サンショウ類、ハリギリ、などで
サルトリイバラ、ママコノシリヌグイも表皮の変形したものだが、他のものに絡みついたりする鉤になっている。
③ 葉が針及び刺に変化。サボテン類が代表的なもので、メギも葉と托葉が変化したものであり、
ヒイラギも鋸歯の変化してもの、ウコギは葉柄が変化したものと言われている。
④ カラタチの茎上の刺は、以前は茎(枝)の変形とされていたが、最近では葉が変形したもの(葉針)とされている。
植物の葉腋からは普通は枝が伸び出してくるのだが、柑橘類ではこの枝につく最初の葉が変化して刺になっている。
ハリエンジュのトゲは托葉が変化したもの。
⑤ 葉が変形したもの(葉針)には、マツ、カヤなど。クリの毬は総苞片が針状に変化したもの。
またアザミ類の刺も同じように総苞片の変形と言われている。

 
▲ カラタチの刺 カラタチの花 ▲
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冬芽 白い花 秋の実

 



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