HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ヤブガラシ(藪枯らし)

2020-08-04 | 草 果実・種子

錦城中学の裏から、遠回りして伊川に下りた。
途中の急坂には葛が茂ってその端には点々とヤブガラシ。
斜面だから手入れされる様子も無い。
















(2020.07.02  玉津町)


ヤブガラシ(藪枯らし)
 ブドウ科ヤブガラシ属 Cayratia japonica
(2020.08.01  須磨離宮公園)


▲ アオツヅラフジのこと ▲

【参考画像】

▲ ヤブガラシの不思議の一つに果実が出来にくい事、これは殆どが三倍体で二倍体が少ないと解説されているので理解出来る。
以下は須磨の見どころ散歩の折に配布した資料。
確かに複雑な事情がヤブガラシにもあるのだろうけれど
果実が出来ない理由の説明がどれほどの人が理解しているのかどうかはわかりはしない。
言葉だけでは理解出来ないから「倍体」の事を図式化した。配偶子が奇数だと正常に減数分裂出来ないからだ。




染色体数が奇数なのだから、不稔だと言うことは理解出来るのだけれど、葉が茂っている場所でも確認出来ると聞いた。
二倍体では普通5枚の小葉が3枚、このことで区別出来ると説明されているのだが、確認していない。


▲ もう一つの不思議、あちこちに残っている水玉。
花盤の蜜が溢れたのではなく、訪花昆虫の排泄物でもなくて、
正体は高湿度などの条件下で起きる溢出現象(溢液現象)
ヤブガラシやノブドウ、ブドウなどに起きやすい生理現象で「真珠体(真珠腺)」と説明されている。
ただ、そのことが何故起きるのか、何の役目をしているのかは詳しくは解明されていない。
この現象に似たことが葉の先端部分に残る水滴として起きている。
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ヤブガラシ アオツヅラフジ ヘクソカズラ エビヅル(蝦蔓、葡萄蔓、海老蔓) ノブドウ(野葡萄)



2 コメント

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水玉のようなもの・・・ (こいも)
2020-07-13 17:29:08
林の子さん
以前にヤブガラシにできる水玉のようなもの・・・
何だろうと思ったことがあります。
とても綺麗なので興味がありました。
今回はその水玉が見えませんでしから
是非もう一度見てみたいと思いました。
「真珠体(真珠腺)」と言うのですね。
『須磨の見どころ散歩』ではこの資料は説明されるのでしょうか?
良いですね~羨ましいです。
とっても難しくて...(´ヘ`;)どうしましょう・・・

果実・・・見られると良いですね。
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毎年のことです。 (林の子)
2020-07-13 19:40:17
聞いたことでも覚えているかどうかは別として、毎年同じ頃に同じ話題が登場するのは
覚えていない事は新しい気持ちで覚えるでしょうから、やはり繰り返しですね。
一つ一つ積み重ねて時間をかけないといけないでしょうけれど
いきなり難しい話から覚えておくと、その時は理解出来なくても
どこかに残っている筈で、後々役に立ちます。
果実が確実に出来ていた図書館の前庭のヤブガラシは、
覆い被さっていた植栽のツツジの剪定の折にすっかり消えてしまいました。
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