幾つもの春の花が、秋に咲いていますねぇ~。
やはり地球温暖化の影響なのか、心配なことです…。
そう言われると確かにそうかな、と感じることもあるけれど
野の花が秋に咲くのは今に始まったことでもないな、と
何年も雑草とおつきあいしていると思う。
蕾のまま花を咲かせないのもこの花の生き方の一つだ。
人が手を加えすぎると幾つもの異変は起きるそうだけれど
殊更、雑草類を春や夏の花だと季節毎に分ける必要はない。
雑草のように逞しく…等の形容も不愉快極まりない。
自分勝手に生きているだけのことだから、雑草のようにはならない方が良い。
【ホトケノザの閉鎖花】
▲ 三段に「咲いている」閉鎖花。対生する葉の脇に花が咲く。
▲ 一段目と二段目には蕾が見えるけれど、開くことなくこの状態で受粉する。
三段目は受粉完了、種子が幾つも出来ている。▼
☆
▼ 閉鎖花は蕾のように見えるけれど、萼に近い部分は白っぽいから何とか区別出来る。▼
▲ 四段あったホトケノザの閉鎖花。一段目から三段目は「閉鎖花を咲かせて」いる。
▲ 三段目は閉鎖花が種子をつけている。四段目はかなりの種子が出来上がっている。▼
▲ 四段目の種子、かなりの数が出来ていたので方向を変えて撮った。▼
▲ 蟻に種子を運んで貰う為の「運送代金」が、種沈(エライオソーム)。
表面の白い点々は白斑、種子の尖った部分にある半透明の物質がそれ。
(2018.12.25 明石公園)
☆
▲ 咲いた花の二段下にはもう種子が出来ている。▼
▲ 種沈(エライオソーム)は種子の基部についているので、この状態では見えない。▼
▲ 蕾のまま咲けなかった花(のように見える閉鎖花)にも、下にはしっかりと種子が見える。▼
▲ 花を咲かせることなく自家受粉で種子を作るものを「閉鎖花」と呼ぶ。
(2018.12.19 新明町)
☆
▲ どこにでも咲いているし、もう種子も零れ始めている。▼
▲ 一つの花が結ぶ種子の数は4個、萼片が少し乾燥すると押し出されてくる。
暫くは葉の凹みなどに止まっているのだが、風に吹かれて揺れるとこぼれ落ちる。▼
▲ これは閉鎖花。
▲ 閉鎖花にも種子が零れている。▼
ホトケノザ(仏の座) シソ科オドリコソウ属 Lamium amplexicaule
(2018.12.13・14 明石公園・新明町)
☆
▲ 春の花盛り
▲ 秋の花盛り
--------------------------------------------------------------
冬のホトケノザ 秋のホトケノザ 春のホトケノザ ホトケノザ
中々整理が進まずそのままになっているのです。
今こちらで見せて頂いて初めて気づいたことがあります
種子についた白い粒粒に見えるものは・・・
エライオソームなんですね
写真を撮った中にはこんなのは写っていなかったです。
今後はこのことにも気を付けながら撮ってみたい!
「閉鎖花」「果実」「えらいこっちゃ」も確認したいです!
不要(?)な種子は巣の外に放り出すので次の芽生えに繋がる…。
運送代金みたいなのが、種沈(エライオソーム)と名付けられた物質でしたね。
画像で目立つのは種子の白斑ですが、それは種子の飾り(?)みたいなもので、
食べられませんし、剥がれません。
蟻が好んで食べるのは、種子の尖った方の先端についているベージュ系の物質です。
どこにでも咲いているホトケノザやスミレの種子は撮りやすいですが
カタクリの種子も、蟻に運んで貰う為のお駄賃がついています。
一度も撮ったことは無いのですが。
ホトケノザ・・・
何やら楽しそうな難しそうなお話ですね。
一段目から段ごとに咲く閉鎖花・・・
白い粒々の種子・エライオソーム?
アリさんに運んでもらう運送代金…
知らない事だらけですが何やらとっても楽しみです。
まずこの変わった粒々付きの種子を見てみたいです。
種沈は種子の下のほうにへばりつくようにつくのですね
半透明になっているのが見えます!
粒々に見えたのは飾りの白斑でしたか♪
アリのためのお駄賃なんてすてきな言い回しだなって優しさを感じました。
自分と同じくらいの大きさの種子を引っ張って、巣穴に持って行く力持ち。
子どもの頃に、今市販されているような昆虫採集用のプラスチック製の虫かごがあれば
もっと蟻の生態を見てたのに…と思います。
中には運ぶ途中で疲れて?エライオソームを食べたり、舐めたりしている蟻も多いのでしょう。
雨で流されたりした種子には、殆ど着いていないので蟻には不要なもの。
そんなこんなのホトケノザの種子ですから、列を作って咲いていたり
塊になって咲いていたり。
いずれにしても、蟻が種子散布の一翼を担っている…のでしょうね。
画像に残すのは大変かも知れませんが、5倍程度のルーペで充分のぞけます。
種沈などと言うよりは、エライオソームの方が知れ渡っているようですが
在処は意外に種の尖った部分。
萼に収まっている時には、下向きになっている部分なので
時には零れた種子からは剥がれ落ちている事もありますね。
そうすると、蟻は見向きもしない。
やはり運送代金なしでは運んで貰えないようで、そんな種子がホトケノザが咲いていた場所にはいっぱい。