HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

イヌノフグリ 2

2011-03-04 | 【独り言】

そんなカメラで撮れます?…と言われて、少し機嫌が悪かった。
同じ場所でイヌノフグリを撮っていたら、今度は三脚に高級カメラをつけたままで、同じ人が通った。
相手も気がついたようで、少しバツの悪そうな顔で会釈した。
同じ場所で同じ花を撮っていて、同じ人に出会って余計に不機嫌になった。
「絶滅危惧種」は、名前の謂われ通りの果実をつけている。
何百倍にも拡大しなければわからないし、謂われを知らなければどうって事のない姿。
第一、果実まで仔細に調べるなんて、学者でも無ければやらない。
それでも、「そんなカメラ」でも何とか撮れるサイズだから、
気を取り直して(?)、また撮っている。

牧野がつけた名前通り、しっかりと果実が膨れている。
去年撮った同じ時期のものは、かなり色づいていたから今年は遅い。
果実が熟せば中から
白い種子が零れ落ちる。
花はかわいいけど、名前がどうもねぇ~という人は、
間違ってもこんな画像は撮らないだろう。
オオイヌノフグリを「星の瞳」などと言い換えて呼ぶ人には、
この花と果実の落差を見る余裕はないだろう…、
一人で悦に入ってこの花を撮っている。



稲荷廓の下の、崩れかけている石垣の間に点々と広がっている。
  
東入口付近の広がりは、石垣と舗装された道の僅かばかりの隙間。


  
最初に咲き始めていた群には、しっかりとした果実が幾つかぶら下がりはじめている。



吹きだまりになっている場所、広がった葉は細かな砂に埋もれていたりする。



南帯廓の石垣に咲く一群は、砂に埋もれることも無く…。
(2011.02.27 明石)

  
学校の庭に広がっている一群。
去年見つけた場所以外にも、サクラの樹の下に広がっている。
早速、蟻が蜜を吸いに来ている。
  
午後になると、花弁は平開して雄しべと共に抜け落ちる。

イヌノフグリ(犬の陰嚢) オオバコ科クワガタソウ属 Veronica didyma var. lilacina
(2011.02.27 大明石町)
去年のイヌノフグリ  林で芽生えたもの  船上で咲いていたもの  田町で咲いていたもの
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