HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

イヌノフグリ

2010-03-07 | 草 果実・種子

雑草畑は、役に立たない。
もともと、役に立たない草だし名前覚えたところでやはり役に立たないから、
ひとまとめにして雑草。
野菜畑や田んぼには有害だし、邪魔なものなのだから。
きれいに手入れされた花壇でもやはり、有害にこそならなくても邪魔なもの。
その多くは帰化植物として、異国の地で逞しく育つから余計に目障りだという人が殆どだ。

ところが、それを「栽培している場所」を、ひょんなことから教えて貰って、
それがたまたま会社の近くにあったことから、足繁く通うことになって、
今では「雑草」の方に興味が移ってしまっているから、縁とは不思議なものだ。
その木場公園にある帰化植物見本園では、
当然のことながら帰化植物ではないですしねぇ~、と言うことでお目にかかれなかった(?)イヌノフグリ。
三年前から普通に見るようになったし、ついにはアパートの庭にまで広がり始めている。

明石公園の稲荷郭下は度重なる草刈りの犠牲(?)になってしまって、今年は全滅状態だけれど、
東側入り口付近は増え続けている。
その場所も、安泰とは思えないから何個か種子を採取した。




果実が割れて、中から白い種子がこぼれ落ちる。
一ミリにも満たないから、砂に紛れないようにしないといけない。


葉腋に咲いた花に果実が出来て、次々膨らんでいる。
幾つかはすでに種子をばらまいているから、次の年にも芽を出すだろう。


中に、このような姿の果実があったから、すぐ上のものを採って半分に割ってみたのが下の画像。



果実は1センチ程度で、名前通りに「二つの玉」に分かれている。
中には1ミリに満たない白い種子が16個詰まっていた。
一つ一つは先端が尖った形の円錐に見えるけれど、裏返すと凹んでいる。
表面は小さな突起が無数に見える。
顕微鏡写真には興味無いから、10倍ルーペで見える程度で充分だろう。


雌しべ部分を花茎に残して抜け落ちてしまった花。
雄しべは花弁の基部で合着しているので、一緒に落ちる。

(2010.03.07 林)

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