豪華絢爛だから、愛好家は次々と「新作」を愛でる。
それらの「洋蘭」の多くは作り物だと、「和蘭」という範疇で愛好家は対抗?する。
父もそうだったから、一粒何千円もするなんとかチドリや
土佐寒蘭には花に相応しい鉢が要るのだと高価な植木鉢を珍重していた。
園芸にはお金がかかるものだし、それでも珍品を探して「盗掘」紛いも間違いなく横行する。
山道を歩いていて、どう見ても山ヤではないな、と言ういでたちの人たちに出会うと
あぁ、こう言うことなんだ…と妙に合点していたのはもう50年も昔の事だ。
だから今でも園芸と称して買ったりするのも栽培するのも興味の対象外だ。
たぶん今でも普通に…、否、山に入りやすくなったからもっと多くの植物が…と想像する。
高山で細々と生き抜いてきた稀少な植物も減りつつあるのは、温暖化だけが原因ではないだろう。
野生ラン、などと言われて幾つもの道ばたの蘭と名付けられたものも採り尽くされていると聞く。
そこに咲いていてこそ、などと優雅な話は通用しないようだ。
自分の近くにおいておかないと花を愛でる事が出来なくなっている。
挙げ句に、少し似たものを増殖・販売するものだから鉢植えに出来る…などと思う人もいる。
このネジバナもいつかは掘り返されて、その年は植木鉢の中で育ち
明くる年にはたぶん消えてなくなるのだろう。
伸び伸びと育ってこそのネジバナ、人目につかなくても咲くし
やはり野におけ…だろうから、狭い場所では息苦しい。
ここではまだ5本が出ているに過ぎないし、100㍍程の松林の広がりの下だ。
ネジバナ(捩花) ラン科ネジバナ属 Spiranthes sinensis var. amoena
別名モジズリ(綟摺)
(2020.06.17 船上)
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▲ 同じ場所の2019.07.02のネジバナ。ここでは10本並んで咲いていた。右巻き、左巻きでも楽しませてくれる。
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ネジバナ 西公園 白に近い桃色花 大久保の白花
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