内花被、外花被ともに黄色だと思う「ソシンロウバイ」と呼ばれる種類の中に
内花被片に赤紫が入るものまでが含まれている。
販売する側がつけた名札がそのまま一般的な呼び名になるのは
仕方の無いことだろう。
それが為に「マンゲツロウバイ」なる呼称も一般的になって来ている。
どのような経緯でそうなったのかなど、素人には咲いている花を見るだけではわかろう筈もない。
だからこの内花被に少しだけ赤紫が入るものさえも
「ソシンロウバイの一種」なのだと言われ続けているし、然もありなん、と思ってしまう。
▲ ソシンロウバイの花被片は、剣弁が普通だと思っていたけれど、
丸みを帯びているものもあるから豪華に見える。
ロウバイのそれは剣弁だから貧相に見える…などと陰口が聞こえる。
その区別からすればこれは「ロウバイ系」の花なのかと感じる。▼
▲ ところが幾つかの花の中には、丸弁も混じっているから「ソシンロウバイ系」と一緒だと言える。▼
▲ 名前の区別に気を取られる??よりも、私はしべを撮っている方が性に合っている。▼
▲ そのしべの変化を撮ろうとすると、嫌でも内花被片の赤紫が目に入る。
薄い黄色のしべ、ロウバイの濃い花被片は適度にしべを浮き上がらせてくれるのだが
この程度ではしべは浮き上がっては見えない。▼
ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅) ロウバイ科ロウバイ属 Chimonanthus praecox
トウロウバイ(唐蝋梅) Chimonanthus praecox 'Grandiflora'
(=Chimonanthus praecox var. grandiflorus)
ソシンロウバイ(素心蝋梅) Chimonanthus praecox f. concolor
(=Chimonanthus praecox f. luteus)
(2020.01.09 明石公園)
【マンゲツロウバイの記述に対する私見】は、須磨のソシンロウバイのページに書いた。
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▲ これは京都まで撮りに出掛けていた頃のウンナンロウバイ 外花被片の色が違う事で区別している。
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明石公園のロウバイ・トウロウバイ 京都のロウバイ ソシンロウバイ
ロウバイ ソシンロウバイ(素心蝋梅)
ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)或いはトウロウバイ(唐蝋梅)
見れば見るほどに素敵です。
そして複雑です。
そして難しいです。
素直に見ていきながら楽しもうと思いました。
色々ありがとうございます。
余りにも様々な情報を頭に入れすぎると、何が何だか…と言う事になりますね。
素直に、が一番かも知れません。
あれもこれも、の情報がしっかりと整理されていない訳で、
やはりあるがままのものを素直に見ているのが一番なのだと思います。
微細な違いを殊更取り上げたところで、ちょっとした個性の違い…と言う事も多いですものね。