HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

シンテッポウユリ(新鉄砲百合 タカサゴユリ・高砂百合)

2022-08-14 | 【独り言】

シンテッポウユリ??タカサゴユリ??
ネット上に繰り広げられている幾つかの解説を読むと混乱にますます拍車?がかかる。
基本的な知識の欠如?なのだろうけれどネット情報の千変万化にはついてゆけない。

かつて「全農教」から送付されていた会誌(No.5/2005.10)にメーリングリストからの転載文が載ったこともある。
テッポウユリとタカサゴユリの交雑の事や、その経緯、呼称のあれこれ…。
最初は自然交雑だと言われ、のちに人為的に交配されたものだと言われ
「コロンブスの卵」状態になって、交配されたものが自然に広がって交雑が進んだのか

それぞれの観点で幾つかの説?が展開されていたことを記憶している。
それでも「シンテッポウユリ」の呼称は現在ではすでに確立されたこととして広がっている。
ただ、これがタカサゴユリ、これがシンテッポウユリと区別するには当時と現在では生育環境にも変化があるし
それ以上に栽培する方たちの広がり、交配種の作出には様々な人為も働くだろう。
当時、提案として併記が無難だろうか…と感じたこともあり、今も併記している。

20年以上昔に野辺で普通に見ていたタカサゴユリは殆ど見なくなってしまっている気がする。
そのタカサゴユリだと思ってみていたユリも
果たして元々渡来したものかどうか今となっては杳としてわからない。


▲ 花被片に暗赤紫色の筋が明瞭に見えるものが「タカサゴユリ」と呼ばれていたのだけれど
今ではそれを嫌って?、白いテッポウユリに近づけられたものが売られているそうな。
それを「シンテッポウユリ」と区別する…と言う人まで出てきた。▼











▲ 野良に広がっているものなど、誰も手入れはしない。▼





▲ 名残?の暗赤紫があるからとて、これを純正・タカサゴユリとは呼べない。▼

▲ 空き地に育つ株。▼



▲ この細葉は、テッポウユリには無いことだけは確かだ。▼





▲ 下向きではなく、上向きに咲いているものも多い。▼



タカサゴユリ ユリ科ユリ属 Lilium formosanum
シンテッポウユリ Lilium × formolongi 別名ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)
テッポウユリ Lilium longiflorum
(2022.08.12 林)


▲ 果実と種子 ▲

 
▲ 花の姿 細長い花冠とこの赤紫の筋をタカサゴユリとしていた。 
右はテッポウユリとしている花 明らかに葉の様子は違うし花冠は短く太い。▲
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シンテッポウユリ(タカサゴユリ)2021 果実 テッポウユリ(鉄砲百合)2022
昔のタカサゴユリ 昔の交雑種


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2 コメント

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純正・タカサゴユリ。 (こいも)
2022-08-15 16:24:54
林の子さん
今では、純正・タカサゴユリはほとんどないのかもしれないのですね?
暗赤紫の線や下向きに咲くお花もタカサゴユリと呼ぶのは違うのかも・・・?なのですね。
とても難しいな~と思いました。
こいもの見たものも人の手が入らないような場所のものでした。
あまりにも綺麗に見えましたからカメラを向けましたが
おかげさまで色々なことを教えていただくことができました。
いつもありがとうございます。
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これがタカサゴユリです… (林の子)
2022-08-16 23:47:59
そう断言できないものが幾つも栽培されていたり、野辺に広がっていたり。
断定的に花の名前を付けることにも、少しずつ不安が増え始めました。
自然に交雑したもの以外に、交配したものとの交雑まで取り沙汰され始めると
専門外の人間には混乱ばかりです。
かなり安易だとは思うのですが見た目で区別できない以上、併記すると言った方策しか手が無いと思い至りました。
これからは、園芸用に作り出されたものが野辺に広がって
今まで以上に悩ましいものが出てくる気がしてなりません。
それでも花には変わりないですけれど。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/d9900c9589f6e593768d8c3167cce088
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