HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

アメリカスミレサイシン ビオラ・ソロリア ビオラ・パルマータ

2010-04-26 | 【独り言】

外来種が嫌いな理由ははっきりしている。
最初は、日本離れして(当然のことだけれど)珍しいからと、
売っているものを買ってきて、増えすぎたから、飽きたからと捨てる人が多いこと。
特に、繁殖力が強くて栽培されていたものが逸出して我が物顔に育っている図を見ると、
最初に植えた人の顔を見たくなる。
放置された多肉植物類が戸外で寒さや霜に当たって
赤くなっているのを見るのも嫌だ。
捨てるのなら、世話が出来ないのなら、買うな、飼うな…である。

この二種類も同じ運命のスミレだろうと思う。
増えすぎて困ったのだろうか。
地上茎をもたない外国産のスミレだからアメリカスミレサイシン、根茎が肥厚して増え続ける。
花後には葉が大きく広がり、根茎が盛り上がって不自然なスミレ畑になってしまうから余り見たくはない。

5年前の秋、別ブログに「写真を撮ること」という小文を書いた。
その後、京都で「セツブンソウ」を撮った折にも似たような場面に遭遇した。
その当時起こった幾つかの出来事の中で、「写真教室」の先生という人物との会話と、
その当時抱いていた考え方を対比した中味だった。
今日、ある方からメールが届いた。
『ご意見には特定の団体名が書かれていないのですが、私も恐らくは同じ方と思われる人から
同じような話をされて憤慨しておりました。
私はデジカメから始めましたので、教室に入ろうと考えていたのですが、止しました。
おっしゃる通りに、「花」はそのままに撮らないといけないのでしょうね。
我流から抜け出られないとは思いますが、自己満足で充分なので頑張ります』
そのような趣旨のメールだった。
そうだと思う。
自分に合った撮り方で、自分の気に入った画像が撮れれば良い。
咲いているこの外来種は嫌いだけれど、花が嫌いな訳じゃないから撮っている。
それで良いのだと思って撮っている。
たとえこのスミレが捨てられたものでとしても。


手前は、別のスミレの葉。

ビオラ・パルマータ(キクバスミレ、クワガタスミレ) Viola palmata










ビオラ・ソロリア フレックルス Viola sororia 'Fleckles'
フレックスで知られているらしいけれど、園芸品種名としては「フレックルス」。
(2010.04.14 本町)








ビオラ・ソロリア プリセアナ(プリケアナ) Viola sororia 'Priceana'


ビオラ・ソロリア アリス・ウィッター Viola sororia  ' Alice Witter' 


ビオラ・ソロリア スノープリンセス Viola sororia 'Snow Princess'
ビオラ・ソロリア パピリオナケア Viola sororia ''Papilionacea''

画像3枚追加 (2010.04.24 鷹匠町)

以上は「ビオラ・ソロリア(Viola sororia )/アメリカスミレサイシン」の名前で総称されている。
在来のスミレサイシンに似て、根茎が肥厚、地上茎をもたないスミレ。
花後には葉が異様に大きくなるのでこの状態になって捨てられているものが多い。

園芸品種としていくつか種類があり、パピリオナケア(Papirionakea)とよばれるものが最も見かける機会が多い。
ほかにプリケアナ(Priceana)、フレックルス(Freckles)、
スノープリンセス(Snow Princess=シロバナアメリカスミレサイシン)
「ニオイスミレ」などと呼ばれているヨーロッパ産とも似ているのだけれど余り匂いは無い。
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