HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ヤブガラシ(藪枯らし)

2020-08-15 | 夏 樹木 果実・葉

サザンカの植栽を覆い尽くして広がっている。
時折アオツヅラフジも蔓を伸ばしている。
覆い被さられているサザンカは今は真夏
花の頃にはヤブガラシは枯れるからじっと我慢している。




▲ 咲き始めの花盤は橙色。▲

▲ 花弁、おしべは早落性。落ちた後に花盤は薄桃色に変わる。▼

▲ 薄桃色の花盤には蜜が溢れているが、翌日にはもっと薄くなり萎び始めている。▼





▲ 花盤にまだ花弁もおしべも残っている頃から、蜜が滲み始める。▼









▲ 花盤は薄桃だけれど、まだおしべが残っている。点々と「真珠体」が見える。 
下は おしべが落ちている普通の状態。萎びた花弁がまだ残っている。▼













▲ 花は無数に咲くけれど、最後はこの姿になってお終い。▲

▲ サザンカの植栽を覆い尽くしている。▼

ヤブガラシ(藪枯らし)
 ブドウ科ヤブガラシ属 Cayratia japonica
(2020.08.14  藤江)

【参考画像】

ヤブガラシの不思議の一つに果実が出来にくい事、これは殆どが三倍体で二倍体が少ないと解説されているので理解出来る。
確かに複雑な事情がヤブガラシにもあるのだろうけれど
果実が出来ない理由の説明、二倍体、三倍体の違いをどれほどの人が理解しているのかはわからない。

▲ もう一つの不思議、あちこちに残っている水玉。
花盤の蜜が溢れたのではなく、訪花昆虫の排泄物でもなくて、
正体は高湿度などの条件下で起きる溢出現象(溢液現象)
ヤブガラシやノブドウ、ブドウなどに起きやすい生理現象で「真珠体(真珠腺)」と説明されている。

ただ、そのことが何故起きるのか、何の役割を果たしているのかは詳しくは解明されていない。
この現象に似たことが葉の先端部分に残る水滴として起きている。
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ヤブガラシ アオツヅラフジ ヘクソカズラ エビヅル ノブドウ


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