渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

怪獣

2024年05月20日 | open



怪獣は日本人が「発明」した。
だが、その原初において、怪獣
を登場させる意味は、反戦非核
平和を希求する人の心だったと
いうことを、今となっては誰が
知る。
忘れてはならない事があるのだ。

最近、現住地方で飲んでいて、

飲み客で「もう一度戦争が起
ればいい」と言うゆとり世
代中
年がいた。
「特攻のような事を今の若い
奴らはやろうとしない。愛国
心がひとつも無い」と。

相手せず黙って聞いていたが、
そうなんだ~、と。
「なら、戦時には自分から、
まず君から志願したまえ」と
思った。
千年以来の戦争屋の血が自分の
中に流れていて、実際に戦争と
は無縁ではなかった俺自身とし
ては。

誰が国を亡ぼす。
こういう自分は安全地帯にいな
がら国民を、国の若い人々を殺
そうとする奴らだ。

のらくら飲み屋で世迷言を言っ
ねえで、てめえで勝手に死ん
で来
い。海外の戦地にでも行っ
て、弾
丸と砲撃の中をくぐって
来てみろ
や。
砲撃の後、隣りの友軍兵士を助
ようと装備を引っ張ったら、
下半
身が無くてドシャドシャッ
と赤黒
い内臓が下に落ちるよう
な経験し
てから物を言え。この、
たぁけ。

国内でも石の一つ、瓶の一つも
投げた事がないくせに、何を寝
をほざいているのか。

ただ、一つだけ、年長者として
は刺しておいた。たぶん心に
響かないだろうが。
「戦争は戦闘行為だけではない。
国家間戦争を始める前と戦争中
は、ありとあらゆる人間の自
由と
尊厳が権力により破壊され
る。
それは、無慈悲に容赦なく。

そして、戦争で苦しむのはいつ
も、
女と子どもだ」

件の男は黙ったが、心には響いて
はいないだろう。



 

 


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