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Vol.14002 物事の本質

2014年01月07日 | 日記

 題名に関して、例えば日本の仏教であり、密教の空海だ。長年いろんな本を読んでも、上っ面だけで本質部分が判らない。こうして不完全燃焼のまま仕事せざるを得ない、大半の人はこうだろう。

 粘着質の私はいろんな疑問を抱えたまま定年退職した。多くの時間を得て、その疑問を一つ一つ解き明かしているが、やっと見つけたのが武満誠氏の「蜜教と呪術が動かした日本史」で、上記の謎は解けた。

 その本によれば平安時代の蜜教は、後世の江戸時代まで影響を与えた。藤原道長は無論のこと、平清盛と厳島神社、鎌倉仏教、後醍醐天皇、足利尊氏、織田信長と比叡山、徳川家康と天海、その根底に有るのはみな蜜教というから恐ろしい。

 太宰府、北野の三大天神の一つ防府天満宮(写真クリックで拡大)

 この本には衝撃を受けた。それからというもの武満誠氏の本を片っ端から読んだ。手元に20数冊有るが、その中に「日本と朝鮮はなぜ一つの国にならなかったのか」は特に面白い。

 聖徳太子の時代、今では想像できないほど日本と朝鮮は往来が激しかった。当然その時代に国という概念はない。有るのは隣に中国という大きな文明の進んだ統一国だ。

 アジアは中国の影響下にある。ヨーロッパのローマと同じだ。時代もほぼ一緒。ローマの勢力圏をラテンという。イギリスは南半分、ルーマニアはローマ人だ。ドイツは全く受けていない

 この中国のことを司馬遼太郎氏は「紀元前後をピークに、時代が進むほど後退していく不思議な国」と喝破した。「お見ごと」とうならせる表現だ。

 満州事変から日中事変、第一次、第二次大戦も読んだが、決して日本は間違っていない。侵略戦争でもなんでもない、「白人との戦争に負けたこと」がすべてなのだ。欧米の白人のアジアへの侵略は、それはそれはひどいものだ。

 歴史を学べば物事の本質が見えてくる。見えた本質は・・・・、こうしてブログで書き続けるしかない

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