武光誠氏の「地形で読み解く世界史の謎」を読んだ。その「はじめに」に「世界の文化の流れを掴むためには、まず13世紀頃までのオアシスの道の役割を理解せねばならない」とある。
中央アジアの砂漠の中を通るその交易路は、その時期までシルクロードと呼ばれる3本の東西交通路の中で最も重視されていた。
シルクロードはユーラシア大陸の東西の交通路の総称として用いられ、北方の草原地帯の「草原の道」中央の乾燥帯の「オアシスの道」インドの南側を通る「海の道」の3本の道からなる。
特に古い時代に使用された「オアシスの道」だけを指す狭義のシルクロードを取り上げ、この「オアシスの道」が絹の道、黄金の道とも呼ばれた。中国の絹がローマ帝国に、アルタイ山脈の金が中国に送られたためである。
このオアシスの道を世界地図で追いかけると、とんでもない事実が判明し、初めて知る世界史の謎が判ってきて少なからずショックだった。
定年後に数学の「微積分」と世界史の「シルクロード」には高校時代の先生を呪いたくなる。他には出てこないことを祈るばかりだ。これからこのシルクロードを取り上げていきたい。
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