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ノキア、スマートフォン出荷大幅減 7四半期ぶりの赤字転落、スマートフォン市場首位も陥落

2011-07-25 |  ノキア



 携帯電話世界最大手、フィンランドのノキアの4-6月(第2四半期)決算は、端末出荷の落ち込みが響いて売上げは前年同期比7%減の92億7500万ユーロ(約1億810万円=6月末レートで換算)。

 純損益は、前年同期2億2700万ユーロの黒字から3億6800万ユーロ(約429億円)の赤字に転落した。赤字決算は09年第3四半期以来7四半期ぶり。


●首位の座を明け渡す

 同期の携帯電話端末の出荷台数は、前期まで維持してきた1億台を割り込む8850万台。前年同期比20%減、前期比ベースでも18%減となった。

 このうちスマートフォン出荷数は1670万台で、1年前より25%減少。

 先に米アップルが発表した4-6月の「iPhone」出荷台数2034万台を下回り、長らく続いたスマートフォン市場首位の座を明け渡した。

 iPhoneほか、アンドロイドOSベースの端末製品の攻勢で、特に欧州、中国で需要が落ち込んだ。

 スマートフォンの平均単価(ASP)は142ユーロ。1年前より4ユーロ低下したが、前四半期よりは若干上向いた。スマートフォンを除く携帯電話端末出荷数は7180万台で、前年同期比16%減。

 ASPは36ユーロで1年前より4ユーロ低下した。

 端末全体の地域別出荷数は、欧州が同30%減の1840万台、中国は同41%減の1130万台、アジア太平洋は同20%減の2450万台。北米は同42%減の150万台。

 中東・アフリカは同2%減の2050万台。南米は同10%増の1230万台を記録した。


●通信機器は好調

 携帯電話・サービス事業全体の売上げは同20%減、営業損益は2億4700万得の赤字。このほか、デジタル地図データのナブテックも売上げが同3%減と低迷した。

 一方、通信機器のノキア・シーメンス・ネットワークスは、ほとんどの地域で製品、サービス売上げが拡大、米モトローラのソリューション事業買収効果もあり、売上げは同20%増を記録した。




【記事引用】 「電波新聞/2011年7月25日(月)/2面」


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