フィンランドのノキアは4月から、中国向けとしては初となるウインドウズ・フォンOS搭載スマートフォン「ルミア800C」を中国電信(チャイナテレコム)を通じて販売すると発表した。
価格は3599元(約4万7千円)。「ルミア」は、スマートフォン市場で苦戦が続くノキアが巻き返しを託す戦略機種。
●新製品展開に意気込み
ルミア800Cは中国のユーザー向けに最適化した製品で、CDMAネットワークに対応。
3.7型有機ELディスプレイ「クリアブラック」を装備。プロセッサは、米クアルコムの1.4GHz「スナップドラゴン」を採用する。デジタルカメラ並みの高画質機影が可能な800万画素カメラが特徴的。
中国は12年にも、米国を抜いて世界最大のスマートフォン市場になるとみられている。
北京市で行われた新製品発表会で、ノキアのステファン・エロップCEOは「当社にとって極めて重要なこの市場で、パートナー企業の中国電信とともに、中国向けルミア・スマートフォン800Cを紹介できることを非常に嬉しく思う」と述べ、新製品展開に意気込みを示した。
ノキアはルミア800Cのほか、第2四半期(4-6月)中に、低価格製品「ルミア610」も投入する。
ルミアを中国で独占供給する中国電信は、加入者数ベースで国内第3位の携帯電話事業者。多彩なスマートフォン展開で攻勢を掛けており、3月初旬にはアップルので「iPhone」販売にも乗り出した。
【記事引用】 「電波新聞/2012年4月5日(木)/2面」