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ノキアの10-12月決算、3四半期連続の赤字 北米中心に携帯電話出荷が大幅減少

2012-01-30 |  ノキア



 フィンランドのノキアの10-12月(第4四半期)決算は、北米を中心に携帯電話出荷が大幅に減少したことから、売上げが前年同期比21%減の100億500万ユーロ(11年12月末のレートで約1兆55億円)。

 最終損益は、1年前の7億4500万ユーロから10億7200万ユーロ(約1077億円)の赤字となった。赤字決算はこれで3四半期連続。


●赤字幅拡大

 前期比ベースでは、昨年10月にリリースした同社初の「ウインドウズ・フォン」搭載スマホが好調で、売上げは11%増。しかし、営業損益、最終損益はいずれも赤字幅が大きく拡大した。

 携帯電話・サービス事業の売上げは、前年同期比29%減。端末出荷数は1億1350万台で1年前より8%減少した。特にスマートフォンの落ち込みが目立ち、出荷数は同31%減の1960万台。

 従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)は同1%減の9390万台。両製品分野とも、前の四半期からは出荷台数が増加しているが、けん引役はスマートフォンではウインドウズ・フォン搭蔵の「ルミア」。

 一方、フィーチャーフォンでは、インドや中東、アフリカ、東南アジア向けのデュアルSIM端末が2桁伸長した.今後は、北米や欧州のほか、中国や南米にもルミアを投入し、プレゼンス強化につなげたい考え。

 携帯電話以外では、デジタル地図のナブテック事業と、ノキアのソーシャル・ロケーションサービス事業を統合したロケーション&コマースグループの売上げが前年同期比15%増。営業損益は12億ユーロの赤字を計上した。

 通信インフラのノキアシーメンスネットワークスの売上げは同4%減だが、営業損益は事業構造改革の成果が表れ6700万ユーロの黒宇を確保した。




【記事引用】 「電波新聞/2012年1月30日(月)/2面」


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