携帯電話業界ブログ

── ケータイ業界関連の記事集.

ノキア、7-9月期決算2四半期の赤字 スマートフォン販売落ち込み、平均単価低下が影響

2011-10-24 |  ノキア



 フィンランドのノキアの7-9月(第3四半期)決算は、スマートフォン出荷の落ち込みと端末価格の低下が響いて、売上げは前年同期比13%減の89億8900万ユーロ(約9357億円=9月末レートで換算)。

 純損益は、6800万ユーロの赤字となった。赤字決算は2四半期連続。


●平均単価低下

 スマートフォンの販売台数は1680万台で、1年前より38%減少した。先に7-9月決算を発表した米アップルの「iPhone」出荷数1707万台にも水をあけられた。

 また、シェア拡大を目的とした端末価格の戦略的引き下げで、平均単価は131ユーロと1年前より2%、前期より8%低下。これに伴い、売上げも前年同期比39%減の22億ユーロと落ち込んだ。

 一方、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)の出荷数は8980万台で同8%増。前期からは25%増加した。牽引役はデュアルSIM端末で、出荷数は1790万台。特にインドで旺盛な需要が見られた。

 このほか、QWERTYキーボード搭載端末も好調に推移した。平均単価は、やはり戦略的な単価引き下げの影響で32ユーロと1年前より20%低下。

 フィーチャーフォンの売上げば前年同期比14%減、前期比では14%増の29億ユーロとなった。

 スマートフォン、フィーチャーフォン合わせた携帯電話全休の地域別出荷数は、アジア太平洋向けが前年同期比17%増の3240万台。

 中東・アフリカ同41%増の260万台、欧州同29%減の2070万台、中国同21%減の1590万台、南米同6%減の1090万台、北米同78%減の70万台。前期比では北米・南米が落ち込んだが、ほかは2桁伸長となった。

 このほかの事業では、デジタル地図データのナブテックは、携帯電話ユーザー向けライセンス販売が低迷し減収だった。

 通信インフラのノキアシーメンスネットワークスは、米モトローラ・ソリューションのネットワーク資産買収に伴い、売上げは前年同期比16%増となった。




【記事引用】 「電波新聞/2011年10月24日(月)/2面」


最新の画像もっと見る