風の声

想いつくまま

今なぜ急ぐ原発の方針転換

2022年12月24日 | 日記

支持率下落で焦っているのか岸田総理の迷走が止まらない。

プーチンの戦争のどさくさに紛れて、軍事費倍増で防衛政策を大転換した岸田内閣。今度は原発政策をこれまた唐突に方針転換すると言いだした。

3.11のフクシマ原発事故以来、政府は原発の再稼働を厳格にし原発新設は行わない方針を堅持してきた。だが、岸田総理はにわかに政府内で検討させていた方針転換を唐突に公表した。

方針の転換は、原発の新規建設と運転期間の延長という驚きの内容だ。

岸田総理が公表したものは、「将来にわたって原子力を活用するため、建設に取り組む」とするもの。廃止する原発の代わりに「次世代革新炉」の建設を行うのだという。まったく新たな原発建設も検討すると、これまでの方針を大きく転換するものになっている。

 あきれたのは、古くなった原発の運転期間の延長。フクシマ原発事故の検証から運転期間は「原則40年、最長でも20年」としていたルールを変え、政府の都合で延長できるようになる。より一層、原発事故のリスクを高めてしまうとんでもないものだ。

本来なら、あの3.11フクシマ原発事故の教訓をいかして、再生エネルギーや水素などの新エネルギー開発を、国家プロジェクトでやっていれば、今頃は世界をリードするエネルギー先進国に日本はなっていた。

だが残念ながら、原発利権が政治を惑わし、「そのうち国民は忘れて、原発への拒否反応が薄まる」とはぐらかして、あえて無能無策でごまかしながら流してきた。失った11年間が悔やまれる。

ここにきて、プーチンの戦争で生じたエネルギー高騰のどさくさに紛れ、「原発なら電気代は安くなりますよ」とうそぶき、「国民は背に腹は代えられないから、今なら原発に反発しないだろう」と姑息なやり方で、聞く耳を持たない岸田総理が、原発方針の転換を押し切ろうとしている。

岸田さん、あんなに自慢していた「聞く力」はどこへやったん。
宏池会が受け継いできた政治理念はどこえ捨てたん。

ブレた政治家の末路は哀れじゃけぇ。
そんな政治の法則を、誰か総理にささやいちゃりんさいや。







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