荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

Bライフの巻。

2015年06月06日 | 華麗な生活に極めたシンプルを


シンプルライフだのミニマリストだのとネットで検索をかけ続け、最近知ったのが【Bライフ】なる言葉。

僕が知らなかっただけで、ソコソコ以前から使われていた様子。

その【Bライフ】、その名も【Bライフ研究所】というサイトが明確にその定義を記しております。

その定義とは…

ベーシックライフ(Basic)…固定費を抑えた必要最低限の生活。

ベイビッシュライフ(Babyish)…素人が試行錯誤で遂行できる生活。

ぼっちライフ(Bocchi)…何もかもひとりで出来る自己完結的な生活。

B級ライフ(B-Grade)…A級ではない、B級生活。

ビギニングライフ(Beginning)…自分の人生の原点・出発点。いつでもここに戻ってくれば良いと思える場所。

ボヘミアンライフ(Bohemian)…心身共にノマド的・非定住的であるための、身軽な定住生活。

…だとか。

様々な【Bライフ】のサイト・ブログを拝見した結果、僕なりの定義としては…

田舎に土地を買い、自力で小屋を建て、出来る限り自給自足的生活を送り、なるべく労働をせず、納税も最低限、といったヒトたちの生き方

…かなぁ。

狭小である小屋に住む以上、必然的にモノを持たない暮らしではありましょう。

もっとも、小屋を建てるには相当の道具が必要になりますから、ミニマリストには程遠いかな。

いずれにせよ、僕の求めている方向ではありません。

田舎暮らしに興味はありますが、ネオンが大好きなので現実味はないし、自分で小屋を建ててダサいのが出来上がったら嫌だし、ステーキ・天麩羅・鰻など高級料理大好きだし、B級嫌いだし…。

過去の記事。
田舎の巻。

しかしながら、彼らの【Bライフ】は読みモノとしては大変面白い。

とくに皆さん、小屋を建てる件はどのサイトもまことに興味深い。

小屋の建築・インフラの整備はもちろん、役所や不動産屋とのやり取りに苦慮されているトコなんか、誰もが通る道なのだろうと推察します。



最近、この【Bライフ】がマスコミにフィーチャーされているらしいです。

そりゃ、リーマンやって、結婚してガキこしらえて、35年ローンで家やマンション買って、というフツーのヒトからしたら珍しくて仕方ないでしょう。

言ったら変わりモンなわけですが、こういうヒトたちって今に始まった事でもないでしょう。

それこそ方丈庵でお馴染みの鴨長明の時代から、世俗から離れ、隠遁生活を送るヒトっていつの時代も一定数はいるはず。

フィーチャーされている【Bライファー】は、おおむねアラサーのヒトが多いように感じます。

そんな彼らを【モラトリアム人間】と捉え『いつまでもそんな呑気な生活は続かないよ』と揶揄するテレビのコメンテイターもいました。

確かに60・70代になり、金銭面での不安や、身体が言う事をきかなくなるなど不便も出て来るとは思います。

しかしながら、それは【Bライファー】ならずとも抱える不安要素でしょう。

その年齢まで『自分の事は自分でやる』習慣のある【Bライファー】と、リストラされ離婚し、自分の事がまるで出来ない元リーマンでは、明らかにサバイバル能力が違うと思うのです。



昭和の時代に比べ、選択肢が増えた様に見えるニッポンの社会ですが、まだまだこういったマイノリティを受け入れる度量はありません。

悲しいっつうか、アタマ悪ぃっつうか…。



『多数というものよりしゃくにさわるものはない。なぜなら、多数を構成しているものは、少数の有力な先進者のほかには、大勢順応のならず者と、同化される弱者と、自分の欲することさえ全然わからないでくっついて来る大衆とであるから』ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(ドイツの詩人・1749~1832)


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