ニッポン映画【グッドモーニングショー】を観ました。
監督&脚本は【踊る大捜査線】でお馴染みの君塚良一。
・・・てか、このヒトを語る時って、結局【踊る~】しか枕言葉がねぇんだなぁ。
主演は中井貴一。
ストーリーはウィキでもご参照下さい。
僕は中井貴一という俳優が、あまり好きではありません。
でも、中井貴一を起用してコメディを作ろう!ってアイデア自体は分かります。
『DCカードのCMみたいな感じでひとつアタフタ軽やかに頼んますよ!』
って発注意図は凄~く理解出来る。
『中井貴一に防爆スーツ着させて、ヨタヨタ歩かせりゃ場内爆笑だぜっ!』
って会話も用意に想像出来ます。
さて、中井貴一はニュースキャスターでして、いわゆる業界モノという手垢の付いた題材。
この辺、フジテレビジョンがケツ持ちなのが丸分かりです。時代遅れです。
いちおうコメディなので、途中迄は『ホラ、面白いでしょ~、愉快でしょ~』というノリなのですが、問題は中盤以降。
急に説教臭くなり、仕舞にゃ
『キミはひとりじゃないんだ』
なんて、これ又手垢の付いたセリフを吐いておりました。
いつも思いますが、ニッポンのコメディ映画って、なんで途中から【感動&ホッコリ】にしたがるのか不思議で仕方ありません。
コメディ映画だけではありません。
アクション映画もニッポンの場合、大体途中からモタモタし出します。
どうして初志貫徹出来ないのか・・・。
長澤まさみは大好物ですが、この映画での彼女は✖。
No.2なので、もちろんコメディエンヌの大役を担っているのですが、完全に実力不足。
変顔もなけりゃアクションもなし、上っ面撫でてる
『ワタシって面白いでしょ?』
ってだけのお芝居に終始しておりました。
これは彼女の力量もありますが、君塚良一の演出が大問題でしょう。
俳優を活かすも殺すも、それは監督次第ですから、
でも、彼女自身も歳なんだから、もっと吹っ切らないとダメ。
変顔もアクションも出来ないニッポンの女優って、過保護だよな~。
濱田岳はさすがの安定感でありました。
この映画で良かったのって、このヒトのお芝居のみ。
ここにジャニタレをキャスティングしなかった事だけは評価しましょう。
思った程は【踊る~】の小ネタをブっこんで来ませんでした。
【踊る~】だって、所詮過去。
今更、過去の栄光にすがって作品づくりをする位なら、引退した方がよろしい。
とにかく、ニッポンの限界をこの映画でも感じちゃいました。
はぁ~・・・。
100年経っても1000年経っても、ニッポンは米国映画どころか韓国映画にもかなう事はないでしょう。
『優先順位の低いことをいくら上手にやってもそれは時間、才能、労力、資源のムダ』カルロス・ゴーン(フランスの経営者・1954~)
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踊る大捜査線の巻。
誰も守ってくれないの巻。