荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

変身の巻。

2014年12月06日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを



ヒトが自身の意思で変わるには、というお話です。

結果から申し上げましょう。

『変わりたい』と思うならば、日常で変わる努力をするしかありません。

非日常に身を置き、特殊な事をやってもダメなんです。

バブル期【管理職養成講座】とかいうのがありました。

いい歳ぶっこいたオッサンが富士の樹海で一週間くらい自衛隊の真似事をするんです。

んで、最終日は決意表明みたいなのを大声で読み上げ、みんなで肩を抱きながら大泣きに泣くんです。

『オレは変われた!』とか言うんですが、オフィスに戻って1ヶ月も経ちゃ元の木阿弥、ただのオッサンに戻るという寸法であります。

当時は企業にお金がありましたから、人材育成にもお金をかけられたわけですね。

講座を催していた業者も、ほぼ全滅でしょう。

また、こんなケースも。

『オレは変わるんだ!』とか言ってインドあたりに行っちゃうヤツがいたものです。

まぁ、今で言うニートよりゃマシではありますな。

んで、1ヶ月とか数ヶ月インドをプラプラして帰国しますと、確かにコイツ変わったなぁ、という姿は見てとれます。

が、こんなヤツも1ヶ月も経ちゃ元の木阿弥、ただのアンチャンに戻るという寸法。

この場合は【変わったフリ】をしている可能性もあります。



ことほど左様に、ヒトは非日常で変わる事はかなり難しいんです。

やはり日常の平凡な日々の中で、変わる努力をする事が肝要。

今、僕はなるべくゆっくり歩く様にしています。

また、なるべく低い声でしゃべる様にもしています。

いずれも来たるべき50代に向けての努力なのです。

余裕のあるオトナのオトコを演じなければいけませんからね。

そのためには日々努力をし、演じていたモノが自身に染み付く様にならなければ。



普段、高級レストランで食事をし慣れていないヤツが、急に行って気取ってみても、絶対に浮きます。

これは間違いのない事実。

【立場がヒトを変える】という言葉がありますが、これもおんなじ様な意味合いでしょう。



やっぱし地道がいちばんの近道なんですよ。

『どんな人でも努力すれば成長しますし、その意味で誰もが成長を約束されているのです』細谷英二(ニッポンの実業家・1945~2012)