荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

こだわりの巻、ふたたび。

2014年12月11日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを


先日、NHK【地球イチバン】を観ました。

【世界一服にお金をかける男たち】という、そのサブタイトルに惹かれたからです。

どこのセレブのお話だろう、と。

そしたら度肝をぬかれました。

なんと中部アフリカ【コンゴ】のオトコたちの特集でした。

コンゴには【サプール】と呼ばれる伊達オトコたちがおり、彼らはブランド服に給料の40~60%ほど費やすそうです。

決して豊かではない経済状況の中、とにかく服にお金を注ぎます。

普段は汚い格好をして汗水たらして働きますが、主に土日はファッショナブルに着飾り、気取ったステップで街を練り歩きます。

まだまだ娯楽の少ないコンゴ。

そんな中、彼らは街中のちょっとしたヒーローなのでしょう。

彼らが歩くと子どもたちは喜んで後をついて来ますし、老人たちは声をかけて来ます。

なんでもこのサプールはコンゴで90年も続く伝統だそう。

ただのブランド好きの見栄っ張りのオッサンたちかと当初は思いました。

ニッポンにも服の事しか考えず、肝腎の『なにをするか?』を考えない【ちょい馬鹿オヤジ】が多いですからね。

ところが、このサプールはどうやらちょいと意味合いも違いますし、強烈なこだわりを感じます。

『フランスの植民地だった』『内戦もあった』という歴史の中、エレガントに振る舞い、銃ではなく服を買う。それは彼らなりの平和を願う気持ちであり、誇りでもあるのでした。

舗装されていない、ホコリっぽい道を独特のステップ・三原色に抑えたファッションで歩くサプールたちの姿はドン小西の1,000,000,000倍格好良かったです。

そもそも彼らは痩せていて顔も小さい。

ニッポン人よりゃよっぽどブランド服が似合います。

【カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~】も良かったし、たまにゃNHKもやってくれますな。

ただし、スーツやタイの管理の仕方はもうちょっと丁寧にした方が良いかと。

あと、気になったのは【映画館もない街】で肝腎のブランド服はどこで売ってんのかなって事。

【ちょい馬鹿オヤジ】のカリスマ・岸田一郎がモデルのコに枕営業を強要したとか。

この馬鹿オヤジ、おもしれーなー。

コンゴ人に撲殺されればもっとおもしろいのにね。

ウゼーからドン小西もついでに。

『街ゆく人のファッションチェックしている人は三流も三流』有吉弘行(ニッポンの芸人・1974~)