出産育児ママネットワーク パム→どうする日本のお産の開催報告が完成しました。
信濃毎日新聞 2月20日(火)朝刊 地域掲載記事
飯伊の妊婦らアンケート
出産場所の集約化「反対」8割
母親グループで結果を発表「意見反映を」県に要望
分娩(ぶんべん)を扱う病院や開業医が減っている問題にとりくんでいる南信地方の母親らのグループ「心あるお産を求める会」(松村道子会長)は19日、飯田下伊那地域の妊婦らを対象に行ったアンケート結果を発表した。産科医不足を受けて、出産場所を地域の中核病院である飯田市立病院に集中させることは八割近く反対していることが分かった。
アンケートは昨年10月から今年に1月にかけ、飯伊地方の若い親たちを主な対象とし、213人から回答を得た。
地域の今後の産科体制について、出産場所を同病院に一極集中させることは77%が反対したのに対し、賛成は7%だった。同会が提唱する助産師を中心とした「バースセンター」設置構想は賛成64%、反対14%。また、一部の医師が提案した地元の産科医が交代で勤務する産院設立案は賛成58%、反対が13%だった。
同会のこの日、長野市のグループ「お産を語る会うむうむむネット」とともに県庁に渡辺庸子衛生部長を訪ね、産科問題に住民の意見を反映させるように求める要望書を提出。県側は、住民を交えた検討会を2007年に医療圏ごとに設ける方針を説明。渡辺部長は「(検討会)地域の意見を聞く場にしたい」とした。
松村会長は、「本当は県にもアンケートをやってほしい。実態や住民の声を、県はもっと積極的に知ろうとしてほしい」と話した。
=報告=
私たちは、今回の県には一緒に訪ねませんでしたが、松村会長=母との願いは一緒です。県民に直接意見を聞き、その医療圏ごとにあった医療体制整備を進めて欲しいと願っています。母を代表して村松さん・うむうむネットうしきさん、ありがとうございます。
=活動報告(2/16)=
2/2のブログの記載記事『できるだけ私達に分かりやすく情報公開をして欲しいと要請しうようと今、仲間が準備をはじめました』それについて、私達は連名に賛同するかどうか再検討しました。
その要請に関して、=安心したお産環境がある医療・地域整備を進めて欲しい、安心・安全に住める長野県であった欲しい=という願いは、全くいっしょです。だって、母だもの。
今回の要望者連名団体でなく、応援団に回ることにしました。
伊那の「心あるお産を求める会」の皆さんは、近日中に長野県衛生渡辺部長さんと懇談し、要望を伝えるとお聞きしています。
ぜひぜひ、長野県の母を代表して想いを伝えてきていただきたいと願い、その動きに感謝します。
今回応援団に回った大きな理由は、私たちはまだまだ小さなグループです。存続運動を始点にメディアにも取り上げていただいた活動はしてきたもののただただそれだけ。
実質一番重要なこの地域にしっかりと根付いた活動はしていません。まずは、自分達の意思統一を図り、しっかしこの上田地域のママたちと連携をとりながら地道な活動をしていこうと。
「いわば根っこをしっかり地域に根付かせるといった活動」が、先決。今回のような県への要望など、応援できることは積極的に進めるなか、本質は「この私たち親子が住む上田地域で小さな活動を積み上げていく」 それが2007の目標にしようと話しました。
元気なママがいて、元気な子供の笑い声がある。
そんなポップなママを目指した活動をしながら、ママの輪を広げていけたら。
「どんな環境の中でもお産も前向きに向かっていける」元気なママたちと楽しく子育てしていかれたらいいな。
そして、このブログにたびたび、私saito、管理者の私見が入ってしまっていて、大変申し訳なく思っております。お詫びまで。
(2/16 パムsaito)
********.... ********.... ********....
いつもトラックバックをしてくださっている「ある産科医のひとりごと」ブログより引用させていただきました。
毎日新聞、長野、2007年2月15日掲載記事
しなの国の行方:統一地方選を前に 7産科 検討進む医師の集約化
ベン・ケーシーにあこがれた。60年代のアメリカのテレビドラマ。どんなに仕事に追われても主人公の脳外科医は、使命感を決して失わない。飯山市の飯山赤十字病院の産婦人科部長、中村正雄医師(59)も、そうありたいと願っている。
朝は回診に始まり、外来患者への対応。手術に追われながら、合間にカルテを仕上げる。産科の医師は1人。お産に深夜・休日はなく、残業は月120時間。家族のいる松本市へは月に1度帰れればいいほうだ。
「大変じゃないと言えばうそになる。でも入院して『おめでとう』と言えるのは産科だけの特権です」。自分がいなくなれば、飯山地域で分娩(ぶんべん)できる病院はなくなる。仕事にかける思いはケーシーと同じだ。
◇ ◇ ◇
全国の産科医は今、中村医師と同じ立場に置かれている。医師不足の影響に加え、出産時の事故に伴う訴訟の増加で若手医師が同科を敬遠。現役医師の負担は増した。激務に耐えかね退職するケースも後を絶たない。県内で分娩を取り扱う病院・診療所は01年の68カ所に比べ、05年は53カ所にまで減った。
飯田・下伊那地域では05年秋、分娩を扱っていた6施設のうち、松川町の下伊那赤十字病院など3施設が06年春から分娩を取りやめた。この3施設の分娩数は年間800件。大量の「お産難民」が出る可能性があった。地域で懇談会をつくり知恵を出し合った結果、診療所と病院の連携システムが導入された。
妊娠中の検診は診療所、出産は飯田市立病院という役割分担を行うことで同病院の負担を軽減。同病院の医師や助産師、分娩台の数も増やした。同病院の産婦人科長、山崎輝行医師は「システムの開始から1年。トラブルはなく成功したと言える」と話す。
◇ ◇ ◇
県などでは国の方針に基づき、産科・小児科の集約化を検討している。各病院にいる小児科医や産科医を地域の拠点となる病院に集め、そこで治療などを行うという。飯田・下伊那地域の取り組みがモデルケースとされている。検討委員会の関係者は「現状のままでは産科医の負担は増す一方。いずれ、島根県の隠岐島のように、お産が出来る病院が消滅する。余力のある今だからこそ、医療資源を集約化する必要がある」と説く。
一方、下伊那赤十字病院でのお産再開を求める「心あるお産を求める会」の会長、松村道子さん(35)=中川村=は、「県は集約化で安全になるとは言うが、安全と安心は違う。医師不足の状況も理解出来るが、なるべく多くの選択肢を残してほしい」と話す。飯山赤十字病院の川村信之院長は「もし集約化の対象となり、医師を引き揚げられたら、うちの病院は存続できない。過疎化は進み、地域医療も崩壊してしまうでしょう」。
医療のあるべき姿は何か。県民一人一人に問いが突きつけられている。
【川崎桂吾】
==============
◇メモ
医師1人あたりの出生数は全国平均で104・8人。最多は埼玉県の144人で最少は徳島県の66・9人。長野県は105人で全国20位。県内では松本地域(64・3人)と諏訪地域(78人)を除いて、全国平均を上回り、最多の上小地域では188・6人。一方、国は05年12月、各都道府県に小児科・産科における医療資源の集約化・重点化を推進するよう通知。県は06年10月、医療関係者でつくる検討委員会を設置。3月末までに県内10医療圏ごとに集約化の適否を検討し、地域医療対策協議会に提言する。県は提言に基づき、地域の意見を取り入れながら集約化計画を策定する。
(毎日新聞、2007年2月15日)
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信濃毎日新聞 2月20日(火)朝刊 地域掲載記事
飯伊の妊婦らアンケート
出産場所の集約化「反対」8割
母親グループで結果を発表「意見反映を」県に要望
分娩(ぶんべん)を扱う病院や開業医が減っている問題にとりくんでいる南信地方の母親らのグループ「心あるお産を求める会」(松村道子会長)は19日、飯田下伊那地域の妊婦らを対象に行ったアンケート結果を発表した。産科医不足を受けて、出産場所を地域の中核病院である飯田市立病院に集中させることは八割近く反対していることが分かった。
アンケートは昨年10月から今年に1月にかけ、飯伊地方の若い親たちを主な対象とし、213人から回答を得た。
地域の今後の産科体制について、出産場所を同病院に一極集中させることは77%が反対したのに対し、賛成は7%だった。同会が提唱する助産師を中心とした「バースセンター」設置構想は賛成64%、反対14%。また、一部の医師が提案した地元の産科医が交代で勤務する産院設立案は賛成58%、反対が13%だった。
同会のこの日、長野市のグループ「お産を語る会うむうむむネット」とともに県庁に渡辺庸子衛生部長を訪ね、産科問題に住民の意見を反映させるように求める要望書を提出。県側は、住民を交えた検討会を2007年に医療圏ごとに設ける方針を説明。渡辺部長は「(検討会)地域の意見を聞く場にしたい」とした。
松村会長は、「本当は県にもアンケートをやってほしい。実態や住民の声を、県はもっと積極的に知ろうとしてほしい」と話した。
=報告=
私たちは、今回の県には一緒に訪ねませんでしたが、松村会長=母との願いは一緒です。県民に直接意見を聞き、その医療圏ごとにあった医療体制整備を進めて欲しいと願っています。母を代表して村松さん・うむうむネットうしきさん、ありがとうございます。
=活動報告(2/16)=
2/2のブログの記載記事『できるだけ私達に分かりやすく情報公開をして欲しいと要請しうようと今、仲間が準備をはじめました』それについて、私達は連名に賛同するかどうか再検討しました。
その要請に関して、=安心したお産環境がある医療・地域整備を進めて欲しい、安心・安全に住める長野県であった欲しい=という願いは、全くいっしょです。だって、母だもの。
今回の要望者連名団体でなく、応援団に回ることにしました。
伊那の「心あるお産を求める会」の皆さんは、近日中に長野県衛生渡辺部長さんと懇談し、要望を伝えるとお聞きしています。
ぜひぜひ、長野県の母を代表して想いを伝えてきていただきたいと願い、その動きに感謝します。
今回応援団に回った大きな理由は、私たちはまだまだ小さなグループです。存続運動を始点にメディアにも取り上げていただいた活動はしてきたもののただただそれだけ。
実質一番重要なこの地域にしっかりと根付いた活動はしていません。まずは、自分達の意思統一を図り、しっかしこの上田地域のママたちと連携をとりながら地道な活動をしていこうと。
「いわば根っこをしっかり地域に根付かせるといった活動」が、先決。今回のような県への要望など、応援できることは積極的に進めるなか、本質は「この私たち親子が住む上田地域で小さな活動を積み上げていく」 それが2007の目標にしようと話しました。
元気なママがいて、元気な子供の笑い声がある。
そんなポップなママを目指した活動をしながら、ママの輪を広げていけたら。
「どんな環境の中でもお産も前向きに向かっていける」元気なママたちと楽しく子育てしていかれたらいいな。
そして、このブログにたびたび、私saito、管理者の私見が入ってしまっていて、大変申し訳なく思っております。お詫びまで。
(2/16 パムsaito)
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いつもトラックバックをしてくださっている「ある産科医のひとりごと」ブログより引用させていただきました。
毎日新聞、長野、2007年2月15日掲載記事
しなの国の行方:統一地方選を前に 7産科 検討進む医師の集約化
ベン・ケーシーにあこがれた。60年代のアメリカのテレビドラマ。どんなに仕事に追われても主人公の脳外科医は、使命感を決して失わない。飯山市の飯山赤十字病院の産婦人科部長、中村正雄医師(59)も、そうありたいと願っている。
朝は回診に始まり、外来患者への対応。手術に追われながら、合間にカルテを仕上げる。産科の医師は1人。お産に深夜・休日はなく、残業は月120時間。家族のいる松本市へは月に1度帰れればいいほうだ。
「大変じゃないと言えばうそになる。でも入院して『おめでとう』と言えるのは産科だけの特権です」。自分がいなくなれば、飯山地域で分娩(ぶんべん)できる病院はなくなる。仕事にかける思いはケーシーと同じだ。
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全国の産科医は今、中村医師と同じ立場に置かれている。医師不足の影響に加え、出産時の事故に伴う訴訟の増加で若手医師が同科を敬遠。現役医師の負担は増した。激務に耐えかね退職するケースも後を絶たない。県内で分娩を取り扱う病院・診療所は01年の68カ所に比べ、05年は53カ所にまで減った。
飯田・下伊那地域では05年秋、分娩を扱っていた6施設のうち、松川町の下伊那赤十字病院など3施設が06年春から分娩を取りやめた。この3施設の分娩数は年間800件。大量の「お産難民」が出る可能性があった。地域で懇談会をつくり知恵を出し合った結果、診療所と病院の連携システムが導入された。
妊娠中の検診は診療所、出産は飯田市立病院という役割分担を行うことで同病院の負担を軽減。同病院の医師や助産師、分娩台の数も増やした。同病院の産婦人科長、山崎輝行医師は「システムの開始から1年。トラブルはなく成功したと言える」と話す。
◇ ◇ ◇
県などでは国の方針に基づき、産科・小児科の集約化を検討している。各病院にいる小児科医や産科医を地域の拠点となる病院に集め、そこで治療などを行うという。飯田・下伊那地域の取り組みがモデルケースとされている。検討委員会の関係者は「現状のままでは産科医の負担は増す一方。いずれ、島根県の隠岐島のように、お産が出来る病院が消滅する。余力のある今だからこそ、医療資源を集約化する必要がある」と説く。
一方、下伊那赤十字病院でのお産再開を求める「心あるお産を求める会」の会長、松村道子さん(35)=中川村=は、「県は集約化で安全になるとは言うが、安全と安心は違う。医師不足の状況も理解出来るが、なるべく多くの選択肢を残してほしい」と話す。飯山赤十字病院の川村信之院長は「もし集約化の対象となり、医師を引き揚げられたら、うちの病院は存続できない。過疎化は進み、地域医療も崩壊してしまうでしょう」。
医療のあるべき姿は何か。県民一人一人に問いが突きつけられている。
【川崎桂吾】
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◇メモ
医師1人あたりの出生数は全国平均で104・8人。最多は埼玉県の144人で最少は徳島県の66・9人。長野県は105人で全国20位。県内では松本地域(64・3人)と諏訪地域(78人)を除いて、全国平均を上回り、最多の上小地域では188・6人。一方、国は05年12月、各都道府県に小児科・産科における医療資源の集約化・重点化を推進するよう通知。県は06年10月、医療関係者でつくる検討委員会を設置。3月末までに県内10医療圏ごとに集約化の適否を検討し、地域医療対策協議会に提言する。県は提言に基づき、地域の意見を取り入れながら集約化計画を策定する。
(毎日新聞、2007年2月15日)
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事態をかなり誤解している方もいらっしゃるようなので、事実をお知らせします。
飯田・下伊那地区では、周辺の病院から飯田市立病院に移動した医師はまだ一人もいません。従って、医師の集約化はまだ一切行われていません。
昨年、地域内の3施設で分娩の取り扱いを中止したので、本来は千人近い大量のお産難民が発生する筈でしたが、地域の連携により、地域内の妊婦さんのすべてを地域内の施設で受け入れて、帰省分娩を含み、今のところお産難民は地域から一人も出さずに済んでいるという事実があるだけです。
松川町、中川村、飯島町方面の地域の妊婦さん達でも、飯田市立病院での分娩を希望される方はすべてお受けしています。今のところ、希望者は一人もお断りしていません。分娩制限は今のところ一切行ってません。
受け入れ要請のあった緊急母体搬送は、飯田市立病院がいつでも100%受け入れています。今まで、1件たりとも緊急母体搬送をお断りした事実はありません・
また、県の方でも、もっとはるかに大規模で公正なアンケート調査を行っています。近いうちに集計結果が出る筈です。
このまま放置すれば、数年以内に、長野県でも、周辺の県のように、大量のお産難民が発生し始める恐れがあります。
年々、産科医が高齢化し、若手医師の養成ができない地区では、現在の医師たちの引退とともに産科空白地域となってゆくことでしょう。
何とかなっている今のうちに、明るい未来に向けて、地域ぐるみで医療崩壊を阻止する対策を講じてゆく必要があると思います。
完全に医療崩壊してしまって、立ち直るのに何年かかるか全く見当もつかない県もいくつかでてきました。自分が居住する県では分娩場所が全く見つからず、仕方なく遠路はるばる何時間もかけて当科までお産のためにやってくる妊婦さんも最近ではずいぶんと増えてきました。
そういう地域内のどこにも産むところがない状況になってしまえば、地域の誰もが事の重大性に初めて気が付くことでしょう。しかし、そうなってしまってからでは、もう時すでに遅しです。
4月 福島県大野病院/福島
新城市民病院/愛知
西宮市立中央病院/兵庫
宇都宮社会保険病院/栃木
県立佐原病院/千葉
市立函館病院/北海道
岐阜社会保険病院/岐阜
北九州市立八幡病院/福岡
下伊那赤十字病院/長野
国立病院機構「鶴舞医療センター」/京都
健康保険南海病院/大分
草加市立病院/埼玉
社会保険神戸中央病院/兵庫
6月 新潟労災病院/新潟
市立加西病院/兵庫
高砂市民病院/兵庫
JR大阪鉄道病院/大阪
7月 坂出市立病院/香川
加賀市民病院/石川
神鋼病院/兵庫
8月 福島労災病院/福島
9月 都立豊島病院/東京
西横浜国際総合病院/神奈川
市立根室病院/北海道
10月 新潟県厚生連けいなん病院/新潟
11月 大館市立扇田病院/秋田
12月 宇部興産中央病院/山口
昨年までに縮小・休診/静岡
島田市民病院(7→1名)
御前崎市民病院(1名)
伊東市民病院(3→1名)
静岡県東部医療センター(6→1名)
共立蒲原病院(2→0名)
社会保険浜松病院(2→1名)
浜松日赤病院(1→0名)
浜松労災病院(3→0名)
昨年までの縮小・休診/長野
町立辰野総合病院
安曇総合病院
富士見高原病院
下伊那赤十字病院
安曇野赤十字病院
NTT東日本長野病院
今年
1月 東京逓信病院/東京
道立江差病院/北海道
銚子市立総合病院/千葉
県立志摩病院/三重
塩谷総合病院 /栃木
2月 みつわ台総合病院/千葉
3月 九州労災病院/九州
津和野共存病院 /島根
柏原赤十字/兵庫
阪和住吉総合病院/大阪
住友病院/大阪
大淀病院/奈良
彦根市立病院/滋賀
恵那市で唯一の産婦人科医院/岐阜
三浦市立病院/神奈川
総合磐城共立病院/福島
盛岡市立病院/岩手
釧路労災病院/北海道
江別市立病院/北海道
足立医院/釧路 北海道
宮城社会保険病院/宮城
4月 オーク住吉産婦人科/大阪
水戸医療センター /茨城
市立小樽病院/北海道
関西医科大学附属男山病院/京都
中津市民病院/大分
5月 旭川赤十字病院/北海道
8月 NHO栃木病院/栃木
10月 塩山市民病院/山梨
新宮市立医療センター/和歌山
今年度中に縮小・休診/静岡
袋井市民病院(2→0名))
聖隷三方原病院(7→4名)
聖隷沼津病院(3→2名)
共立湖西病院(3→0名)
今年度中に縮小・休診/長野
諏訪中央病院
今年度中に縮小・休診/北海道
カレス・アライアンス日鋼記念病院
滝川市立病院
留萌市立総合病院
道立紋別病院
北海道社会事業協会富良野病院
岩見沢市立総合病院
分娩制限
総合守谷第一病院/茨城 平成18年10月~
横浜市立みなと赤十字病院 平成18年12月~
東京医科大学八王子医療センター/東京
都立墨東病院/東京
中津川市民病院/岐阜
秦野赤十字病院/神奈川
福井愛育病院 /福井
隠岐病院/島根
龍ヶ崎済生会病院/茨城
水戸済生会総合病院/茨城
住吉市民病院/大阪
都立荏原病院/東京 平成18年12月~
大阪府愛染橋病院/大阪
関西労災病院/兵庫 平成18年~
大和高田市立病院/奈良
川崎協同病院/神奈川
公立阿伎留医療センター/東京 平成19年1月~
太田総合病院/神奈川
JA広島総合病院/広島 平成19年2月~
佐久市立国保浅間総合病院/長野
青森労災病院/青森 平成19年4月~
【質問1】
あなたの身近な産科・産院について入院予約がとれない、産院を探せない、産院閉鎖の予定、人手やベット数が足りい・・・など、現状をお書きください。
(ある解答)
北海道の一つの支庁から産婦人科勤務医がいなくなります。現在、私一人しかいませんが、派遣元から病院長へ9月一杯で派遣を打ち切ると通告がありました。
近隣の病院までは、救急車で3~4時間かかる地域です。
分娩は、あらかじめ10ヶ月になったら分娩施設の周辺に滞在すればいいのですが(大変ですが)、子宮外妊娠破裂を起こすと、今後、この地域では確実に死にます。外科医でも手術は可能でしょうが、子宮外妊娠破裂を診断できる医師は現在は産婦人科医師以外にいないでしょう。診断できなければ、手術はできません。自宅で早剥を起こすと、胎児は死亡するか重度障害児になります。母体は、死ぬか、助かったとしても、子宮が残っていることは少ないでしょう。このような事態になります。広大な地域に少数の人が住む地域では集約化しようがありません。仮に、私が派遣元をやめ、現在の病院に残ったとしても、派遣元からの応援なく365日、24時間拘束ではやっていけません。
必要なのは、個人の頑張りではなく、永続して産婦人科医師を確保するシステムなのです。
【北海道郡部/産婦人科一人医長】
(引用終了)
長野県でも、他の県と同様に、産科医数は毎年どんどん減っていますが、現時点においては、高齢産科医たちの個人的頑張りによって、まだ何とか医療が維持されています。しかし、状況は年々急速に悪化していて、全県的な医療崩壊も目前にまで迫ってきました。医療崩壊の全国的な大きな流れをくい止めることは、もはや不可能なのかもしれません。
こちらこそいつもお世話になっています。
お忙しいところ最新の産科事情を詳しくコメントしてくださり本当にありがとうございます。
>受け入れ要請のあった緊急母体搬送は、飯田市立病院が>いつでも100%受け入れています。今まで、1件たりとも緊急>母体搬送をお断りした事実はありません・
先生方のご努力に敬服します。
「何かあったら駆け込んでも大丈夫」これこそが私たち一番の安心です。ありがたいです。
>また、県の方でも、もっとはるかに大規模で公正なアンケー>ト調査を行っています。近いうちに集計結果が出るはずです。
この結果を待ちます。
また「どうする」からのアンケートのコメントを掲載してくださり、お忙しいところ本当に目を通してくださっていることに感謝です。
>必要なのは、個人の頑張りではなく、永続して産婦人科医>師を確保するシステムなのです。
先生方個人の頑張りにも限界があるのもよく理解しております。睡眠・食事・家族との時間を割いての365日24時間勤務。
「いつ駆け込んでも大丈夫」の私たちの安心には、先生たちの深い努力と想いがあるからこそです。しかし、そのがんばりにも限界がある。とにかく先生たちの負担を少なくするためには、主体的にお産にむかえる「強い妊婦と母にならなければ」と。
そして、そこに人間らしいあたりまえともいえる「深い感謝の心」が必要だと。
今私たちに足りないものがそこだと思っています。
2・24の信毎の記事を見ました。先生のリストどおり、産める場所がどんどん減り、「産めただけ良かった」なんていう事態になりかねないかとも深い不安になりました。
私個人の意見は、
集約化に賛否ではなく、その医療圏ごと、その地域の行政と病院と消費者が話し合いの場を持ち、そこの医療圏にあった医療体制の整備が進むことを強く願っています。
しかし、ここまで医師不足が深刻化するなか、今を食い止めるのはとにかく私たちが「こうでなければならない」と主張するのではなく、苦肉の策の中で、「私たち母が主体的にお産に向かいその環境の中でどう安心をもってお産をするか」にあるとも考えます。
あきらめではなく、歩み寄りが必要だとも考えています。
大変矛盾していてすみません。
先生、どうかどうかお体には十分お気をつけてください。
どうするで出たデュスカッションの内容を抜粋しました。
アップさせていただきます。
いつもお世話になってます。
私のブログにもトラックバックをしていただき、ありがとうございます。
我々の医療圏においても、お産について、いろいろなレベルでいろいろな話し合いが熱心に行われています。
それぞれの人たちにはそれぞれの意見があり、中には他人の意見に対しては全く聞く耳を持たず、御自分の意見を最後までかたくなに主張し続ける人も必ずいらっしゃいますから、全員の意見が完全に一致するなどということは絶対にあり得ません。
万一、地域医療が崩壊すれば、地域の住民の全員が困ることになってしまうわけですが、医療担当者達がぎりぎりのところで踏ん張っていて、何とか崩壊しないで済んでいる限りは、誰も困らないわけですし、崩壊の寸前までは誰も危機感を全く持たないわけです。
実際は、各医療圏で、産科で頑張っている医師達の高齢化が進んでいて、若手産科医で医療の現場離れも多く、なだれ現象的な医療崩壊に向かって、着実に一歩一歩進んでいる状況にあります。
しかし、医療崩壊を阻止するための有効な対策を実施しようとすると、必ず住民の反対運動が巻き起こりますし、地元の産科開業医で熱心に頑張っておられる先生の中にさえ、「これは開業医つぶしの施策だ!」などと言って激怒して、熱心に反対運動をする方も出てきます。
反対する勢力があまりに多くなってしまえば、いくら有効な対策であろうとも実行することはできなくなってしまいます。
最近では、『もはや手遅れ、いくらじたばたところで、医療崩壊は絶対に避けられない』という意見もだんだん多くなってきました。
医療崩壊はすでに既定路線で、もうほとんど議論の余地も無く、むしろ医療崩壊後にいかに再構築してゆくか?という点に議論の中心が移ってきているようにも感じます。