お産・育児ママネットワーク パム

皆様の周産期医療・産科医療に関するご要望、ご意見をお聞かせください。合わせて私達の活動記録です。

妊婦さんのワクチン接種の流れ(接種は一回となりました) 厚生労働省発表

2009-10-31 06:32:39 | 新型インフルエンザ


新型インフルエンザ対策(A/H1N1)妊娠中の人や授乳中の人へ(2,254KB)厚生労働省のページにリンク
「妊婦さんと子育て中のお母さん、専門家が協力して作った8ページのパンフレットです。妊婦さんの知りたいことに専門家が答える形で編集したものです。」
○印刷して手引きとしてどうぞご活用ください。
(この内容は2009年12月17日現在の情報に基づいています。)
上田のお母さんたちに一部協力していただき作成したパンフレットです。


●10/22改定 (社)日本産科婦人科学会発表の新型インフルエンザのQ&A 妊婦さんワクチン優先決定

ワクチン接種の流れ
平成22年12月 16日現在厚生労働省発表の中から重要と思うものをピックアップしました。

○新型インフルエンザワクチンの接種開始時期
◇妊娠している方々への接種開始は11月初旬から開始されました。※保存剤の入っていない種類(プレフィルドシリンジ製剤)は11月後半からしか接種できませんので、希望される方はそれまでお待ちください。
※詳細な日程は、都道府県により異なります。

◇「妊婦」は1回接種の方針を維持する。 妊婦については、健康成人を対象とした臨床試験の結果などを踏まえ1回接種としていたが、今回の妊婦を対象とした臨床試験において、1回接種で国際的な評価基準を上回る十分な抗体価の上昇がみられたことなどから、1回接種の方針を維持する。
(平成21年12月16日現在)


妊娠されていて、ワクチン接種を希望される方


*母子手帳持参で病院へ

かかりつけ医(産科)に相談 →接種しない/延期の可能性もある

(接種場所)
かかりつけ医(産科)または、受託医療機関(産科・内科等)*母子手帳持参
※保存剤の入っていない種類(プレフィルドシリンジ製剤)は妊娠している方が優先して選択できるよう、産科・産婦人科にしか配分されません。一般内科等で同剤を希望される方はご注意下さい。

ワクチンは一定の効果が期待される一方、リスクも存在します。国民お一人お一人が、ワクチン接種の効果とリスクをご理解いただいた上で、接種を受けていただくようお願いします。
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PDFデータからテキストにしました。
妊娠されている方へ
新型インフルエンザワクチンの接種にあたって


平成21年10月
厚生労働省
目次
○ワクチンの優先接種対象者及び接種順位
○妊娠されている方について
○ワクチンの種類
○接種できる場所
○接種スケジュール
○留意点
○ワクチン接種の流れ

ワクチンの優先接種対象者及び接種順位
<ワクチン接種の目的>
○死亡者や重症者の発生をできる限り減らすこと
○そのために必要な医療を確保すること
■ワクチン接種のリスクベネフィット
○インフルエンザワクチンの効果は100%ではない
-重症化、死亡の防止に一定の効果
-感染防止、流行の阻止に関しては効果が保証されない
○稀に重篤な副作用も起こりうる
■今回の新型インフルエンザの特徴
○多数の方は比較的軽症で回復-治療薬(タミフル・リレンザ)が有効である-現在の季節性インフルエンザワクチンは有効ではない
○基礎疾患を有する者、妊婦等で重症化するおそれ
○多くの人が免疫を持たないため、季節性インフルエンザより流行規模は大きく、感染者数も多いと予想される。
■ワクチン接種対象者の考え方
○死亡や重症化のリスクが高い者を優先する
○新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者を優先する

ワクチンは一定の効果が期待される一方、リスクも存在します。国民お一人お一人が、ワクチン接種の効果とリスクをご理解いただいた上で、接種を受けていただくようお願いします。

妊娠されている方について
○妊娠されている方のワクチン接種について
○海外の事例では、妊娠されている方が新型インフルエンザにり患した場合に、重症化するリスクが高いという報告があり、WHO(世界保健機関)でも妊娠している方をワクチン接種の優先対象としています。
(参考)・米国;妊娠可能年齢の入院症例142例中妊婦約40例(28%)、集中治療室に入院した妊婦100例中死亡例28例。(平成21年8月末)・豪州;入院女性2,464例中妊婦271例(11%)、妊娠可能年齢の入院症例中妊婦32%。ICU入院女性334例中妊婦42例(13%)、全死亡例183例中妊婦の死亡3例(平成21年10月9日時点)・日本;入院女性1002例中妊婦10例(1%)、妊娠可能年齢の入院症例中妊婦約13%。重症肺炎および急性脳炎の症例の報告なし(平成21年10月20日時点)

○現状では、妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことにより流産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告はありません。
○予防接種における有益性と危険性を、ご自身の基礎疾患や出産予定日等を踏まえて主治医と相談した上で、接種の適否とその時期を決定するようにしてください。
○また、新型インフルエンザワクチンは母乳を介してお子様に影響を与えることはないとされています。

ワクチンの種類
○新型インフルエンザワクチンの種類
◇保存剤が入っているもの
一つの小びんに複数回分のワクチンが充てんされており、1回毎に接種量を注射器に吸引して接種する種類(バイアル製剤)。季節性インフルエンザワクチンでも同様の保存剤が使用されています。

保存剤:チメロサール※1・・・エチル水銀に由来する防腐剤であり、海外で過去に発達障害との関連性が指摘されましたが、最近の疫学研究ではその関連はないとされています。(水俣病で有名なメチル水銀とは異なります。)
2-フェノキシエタノール※2・・・妊娠動物等での催奇形性試験の結果には問題ありませんが、妊婦への使用実績は確認されていません。

◇保存剤が入っていないもの
あらかじめ注射器にワクチンが成人1回接種量(0.5ml)充てんされている種類(プレフィルドシリンジ製剤)。
※妊娠されている方は、保存剤の入っていない種類を希望により選択することができます。
保存剤を含む新型インフルエンザワクチンの製造販売業者※1(学)北里研究所、(財)阪大微生物病研究会、デンカ生研(株)※2(財)化学及血清療法研究所


接種できる場所
○新型インフルエンザワクチンを接種する医療機関
◇新型インフルエンザワクチンは、国と委託契約をした、“受託医療機関”のみ配分されます。
◇受託医療機関は市町村により、広報誌やホームページなどを用いて広報されます。
◇かかりつけ医の産科・産婦人科が受託医療機関でない場合は、市町村の提示するリストから、受託医療機関を探して予約してください。
◇接種に当たっては、母子健康手帳を提示する必要があります。

※保存剤の入っていない種類(プレフィルドシリンジ製剤)は妊娠している方が優先して選択できるよう、産科・産婦人科にしか配分されません。一般内科等で同剤を希望される方はご注意下さい。

接種スケジュール
○新型インフルエンザワクチンの接種開始時期
◇妊娠している方々への接種開始は11月初旬からと予定されています。
※保存剤の入っていない種類(プレフィルドシリンジ製剤)は11月後半からしか接種できませんので、希望される方はそれまでお待ちください。
※詳細な日程は、都道府県により異なります。
◇妊娠されている方のワクチンの接種回数は現時点では2回接種を原則としています。
(平成21年10月22日現在)
※なお、今後の国内外の知見により、接種回数は1回に変更される可能性があります。迅速に情報提供をしていきますので、特に、11月及び12月に1回目の接種を受ける方は、接種回数の変更の可能性にご留意ください。

留意点
○インフルエンザワクチンの効果など
◇インフルエンザワクチンの効果は完全ではありません。・ワクチンを接種しても、感染することがあります。・接種した当日から効果があるわけではありません。・効果の発現には個人差(体質・健康状態等)があります
◇ワクチンによる副反応も起こりえます。副反応とはワクチン接種に伴い、ワクチン接種の目的である「免疫の付与」以外の反応が発生した場合、これを副反応と呼びます。季節性インフルエンザワクチンでは副反応として、局所反応(発赤、腫脹、疼痛等)、全身反応(発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、嘔吐等)がありますが、通常2-3日で消失します。そのほか、ショック、アナフィラキシー様症状、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群等も重大な副反応としてまれに報告されます。なお、局所の異常反応や体調の変化、さらに、高熱、けいれん等の副反応を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
◇ワクチンを接種する方もしない方も、日頃から感染予防に努めることが重要です留意点感染の予防;手洗い・うがい、人混みを避ける、休養と栄養など感染拡大の予防;外出自粛、咳エチケット、マスク着用など

ワクチン接種の流れ
妊娠されていて、ワクチン接種を希望される方
*母子手帳持参で病院へ

かかりつけ医(産科)に相談 →接種しない/延期の可能性もある

(接種場所)
かかりつけ医(産科)または、受託医療機関(産科・内科等)*母子手帳持参

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