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皆様の周産期医療・産科医療に関するご要望、ご意見をお聞かせください。合わせて私達の活動記録です。

8月20日大野事件の判決 無罪

2008-08-20 05:30:16 | 新聞記事

平成20年8月20日(水)午前10時23分 
帝王切開死亡事故 大野病院産婦人科医加藤先生に無罪判決。
↑ある産科医のひとりごと 

管理者 斉藤個人の意見です。
亡くなられたご遺族の心を思うと胸が張り裂けそうな気持ちです。そして、亡くなってしまった大せつな命に対し、ご冥福をお祈りしたい気持ちでいっぱいです。

判決が出され、いい悪いという判断はできない私です。
しかし、
■私たちは母より、命がけで命をもらい、それに感謝しながら、そして同じように命を生む。妊娠中はもちろん、自分の子供たちが命を宿せ、生めるよう、きちんとした生活習慣や、態度を改めよう そのために実践し、声に出していこう■

改めて思ったことです。

またこういった医療事故に対しての「対話自律型ADR」という言葉を始めて知りました。⇒医療安全推進者ネットワークHP
+【ADR】
 ADR(Alternative Dispute Resolution)とは、裁判によらずに法的なトラブルを解決する方法や手段などを総称する言葉。「裁判外紛争解決手続」とも呼ばれ、仲裁や調停などさまざまな解決手続きを含む。昨年4月1日、「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」(通称・ADR法)が施行された。

8/20アップされているNPO法人地域医療を育てる会のブログの記事の分かりやすい今回の意見に共感しました。
今回のようなことを二度と繰りかえすことのないよう、医療者とのコミュニケーションを大切に、対話できるような地域であるために、私たちのできることを小さく続けていきたいと強く考え、勉強していきたいと思います。

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信濃毎日新聞 8月21日(木)掲載記事

産科医に無罪 悩ましさがなお残る
 帝王切開で出産した女性が死亡した福島県立大野病院の事件で、福島地裁は、業務上過失致死などの罪に問われていた産婦人科医を無罪とした。

 医療現場の臨床例などと照らし合わせ、「標準的な医療措置で過失はなかった」と認定した。

 司法判断は示されたものの、悩ましさが残る。

 異例の事件だった。争点となったのは、故意や明らかな医療ミスではない。通常の医療行為が問われ、医師が逮捕された。医療界から猛反発が起きた。

 公判の過程で、遺族が望んだ真相究明が進んだとは言えない。再発防止への道筋も見えない。

 考えるべき課題は多い。

 一つには、ミスなどが明らかではない場合、医師の裁量や選択に任される領域に、刑事捜査が踏み込むことの是非である。

 医療行為には一定の不確実さと危険がつきまとう。医師が最善を尽くしても、不幸にして患者が亡くなることもある。通常の医療行為の結果から、医師個人の刑事責任が追及されるとなれば、そのリスクを避けるため医療が萎縮(いしゅく)していくのは必然だ。

 実際、医師の逮捕直後から、地域の中核病院から産婦人科の医師が引き揚げる例が相次いだ。産科の休止や廃止も広がった。

 半面、医療行為に不信を抱いた場合、患者側には民事や刑事の手続きによってしか、事実の解明や責任追及の道が見いだしにくい現実がある。患者側の思いや社会的要請にどうこたえるか、警察、検察、裁判所の背負う課題は重い。

 医療死亡事故の遺族が納得できる原因究明の場がない-という、もう一つの課題も、そのまま残っている。

 遺族が医師と医療機関に求めるのは、事実を包み隠さず説明し、ミスを犯したならば謝罪し、再発防止に取り組む姿勢である。事件の公判でも、遺族は「ミスを真正面から受け止めてほしい」と訴え、不信感をにじませた。

 事故が起きた時、患者や家族と誠実に向き合っているか。十分な説明と対話を重ねてきたか。医療の側は省みる必要がある。

 国が設立を進めている、医療死亡事故を究明する第三者機関は、刑事責任の追及につながることを心配する一部の医療団体の反対で、足踏みが続いている。

 高い専門性を持つ医師は、患者に対して圧倒的に強者の位置にある。医療界はその責任を自覚して、第三者機関の早期創設へ力を尽くすべきだ。
====
記事終わり

saito write↓
大野病院事件 8月20日本日判決

突然の記事ですみません。管理者斉藤の個人の意見として、記事を掲載させてください。今日どうしてもいてもたってもいられず、記事にさせてもらいました。

2006年2月18日に福島・大野病院の産婦人科の先生が、癒着胎盤により、大事な命を産んだお母さんが、亡くなってしまいました。そのときの担当医の先生が、母体死亡で逮捕され、私たち母には、双方大変ショックな惨事となってしまいました。

その判決が本日でます。患者側としての意見や気持ち、お医者様側からの意見や詳しい病状の説明などをブログを通してずっと見させていただいていました。
特に、お医者さまからの発信した記事を参考とさせてもらいましたが、本日「福島・大野病院事件考えよう 20日シンポ」が午後福島で開催され、ブログでお世話になっている、先生がパネリストで参加されます。

その呼びかけをされた、名古屋医療センター 野村麻実先生からの投稿の一部をアップさせていただきます。

産科医療のこれから ブログより一部引用させていただきました。
まだ了解をいただいておらず、ここに引用したことをここでお詫び申し上げます。
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名古屋医療センター 野村麻実先生からの投稿の一部です。

大野事件の判決日、福島に集まりましょう!!!

 8月20日、大野事件の判決が出ます。
はじめは加藤先生の応援のために、福島に集まって応援したらどうだろう?

と考えていました。産婦人科関係の方と会ってはならないという保釈条件は判決が出るまでの話ですし、どんな判決が出るにしろよく頑張ったねって声をかけてあげたい人がたくさん全国にいるはずだと思ったらです。

 でも、いろいろと当時からのことを振り返って勉強していくうちに、考え方が変わってきました。

福島大野事件は多くの教訓を残しているからです。



 例えば、この事件があるまで、産婦人科はあまり周産期死亡や母体死亡の話をしてこなかった。
どれくらいの数の妊婦さんを医療が救っているのか、それでも亡くなる難しい病気があるって事、あんまりきちんと公表してきませんでした。

学会や医会はそういったことを反省して、さまざまな調査を行い、そして73人の重症患者さんのうち頑張って力を尽くして、72人までの妊婦さんを助けているという調査結果も出しました。それでも亡くなる方が出る。

頑張ってもやっぱりゼロには出来ないんです!っていえるようになってきました。

     

 それから、医師の労働条件が必ずしも患者さんにとってよくないことも認めるようになりました。一人しか産婦人科医のいない病院で外科の先生にお手伝いしてもらって手術をしている状態では、やっぱり危ない時に危険かもしれません。
そこで反省を含めて集約化を始めるようになりました。

(ただこの加藤先生のケースでは、術中エコーもし、胎盤のない部分の子宮体部をU字型に切りこむという
 かなり注意深い術式を用いており、一人医長であったにもかかわらず、よく勉強されて最新の手法を用いていらっしゃいます。)

 厚労省も慌てました。反省し、このようなことが二度と起こらないようにと、一生懸命システムを構築しようとしています。
(方向性が間違っているので、私は反対ですが。)

 国民の方も「分娩は安全ではない」ことを知り、妊娠中の生活態度の見直しなども始まっています。

 そして報道も段々と変わってきました。
続く・・・
=========引用終わり

>国民の方も「分娩は安全ではない」ことを知り、妊娠中の生活態度の見直しなども始まっています。
この記事を拝見し、どうしても気持ちを発信したく今日記事にしました。

■私たちは母より、命がけで命をもらい、そして同じように命を生む。妊娠中はもちろん、自分の子供たちが命を宿せ、生めるよう、きちんとした生活習慣や、態度を改めよう そのために実践し、声に出していこう
と強く考えました。

“大野事件”この裁判に何の意味があるのか 女性自身
産科医療のこれから ブログより
詳しい記事です。

今日の結果がどうこれからの医療に影響されるか、不安でたまりません。














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1 コメント

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スーパーマンじゃないと生きていけない世界 (都筑てんが)
2009-08-09 15:01:17
患者の命を救えなかった医師が逮捕されて、無罪になっても「殺人医師」と猛烈にバッシングされたり、患者の命を救えなかった救急隊がさも「救急隊が患者を殺した」かのように猛烈にバッシングされるこの現状を見て…。

消防士が火事を消し止められずに焼死者が出たら「殺人消防士」として逮捕。
警察官が人質立てこもり事件を解決できずに死者が出たら「殺人警官」として逮捕。
ライフセーバーが溺れている者を救えなかったら「ライフキラー」として逮捕。

そんな、「スーパーマンじゃないと生きていけないような世界」がやってきそうで怖いですね。

そしてなり手がいなくなる…と。

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