架空庭園の書

音楽への"homage"を主題として、思いつくまま気侭に書き連ねています。ブログ名はアルノルト・シェーンベルクの歌曲から

高橋悠治 バッハ・リサイタル

2011-08-01 | 音楽
余分なものを排除した演奏。「余分なもの」とは演奏者の思惑、気分あるいはケレン味、あるいは自我といったもののこと。そういったものを感じさせることのない演奏なのだ。-----これを希有と言わずにいられようか?  完全に排除されたかというと、そこにはいくらか留保する点があるとしてもだから、聴いていると、演奏者という存在は隠れ、作品とじかに接しているとさえ思える時が多く、バッハにおいて最大の魅力となる。そ . . . Read more
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