ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

データ新棟、安全売り 免震設備など 富士通、群馬に…

2016-04-06 22:00:33 | NewsPaper
以前から話題になっていた
富士通のデータセンターの新棟が
いよいよ開設されました


本日の日経産業新聞から3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『データ新棟、安全売り
 富士通、群馬に 免震設備など』

富士通が群馬県館林市のデータセンターの
新棟を開いた
という記事

昨年初頭に新棟を建設することを発表した
記事を取り上げましたが、いよいよ…
と感じます

今回のC棟には約460億円を投資
国内10カ所強、世界で約100カ所を展開する
富士通のデータセンターの中でも最大級の大きさで
5階建ての3~5階にサーバーラックを4000台設置できる

サーバーが発する熱を効率的に冷却しており
既存の棟より冷却電力を6割抑えられる

これまで以上に売りにしているのは
「止まらない」という安全・安心
これまでに2009年開設のB棟は停止ゼロを継続しており
東日本大震災当時でも止まらなかったこともアピール

富士通としては、2020年前後にはサーバーラックは
埋まると想定している
東京五輪ではデータセンター分野でゴールドパートナーを
務めることから、この計画は達成しそうです

今やクラウドなどの新しいITサービスによって
データセンターの役割は変化しています
その状況下でどこまで顧客の信頼を勝ち取れる
データセンターとなっていくのかその進捗は
掴んでおきたいものです

記帳・送金を一括代行 経理業務を効率化 メリービズなど…

2016-04-05 22:09:40 | NewsPaper
先週に引き続き、振込代行サービスが出てきましたが
さらに記帳まで付いてきました


本日の日経産業新聞から3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『記帳・送金を一括代行
 メリービズなど 経理業務を効率化』

記帳代行のメリービズがシステム開発のJP Linksと提携し
企業が持つ取引先からの請求書を集め、経理データの記帳と振り込みを
一括して代行するサービスを始める
という記事

サービスの利用企業は取引先から出された請求書をまとめて
メリービズに郵送する

請求書をもとにメリービズがつくる記帳・送金データを
インターネット上で確認し、JP Linksの専用口座に
振り込みに必要な総額を入金する
JP Linksは各取引先に送金する

http://thebridge.jp/2016/04/merrybiz-jp-links-partnershipより

利用する企業側としては、経理データの作成ミスを軽減でき
振り込みの手続きを大幅に減らせる

初期費用は無料、1件当たりの振込手数料は一律280円
記帳代行は仕訳のルールにもよるが、1件あたり32円がかかる

振込手数料がお得なところに記帳代行のコストを考慮し
自社でやる場合の費用対効果を分析すれば
このサービスを利用すべきかがわかるというわけですね


今回のサービスは、共に創業してから5年程度の若い企業によるもので
それぞれが単独で取り組むよりも提携することで
より強固なビジネスになるといったところから
始まったものでしょうか

今後も、中小各社から付加価値を持った振込代行サービスが出てくるでしょうか
価格勝負だけの消耗戦にならないように、業界活性化となることを期待したいものです

企業のメールや会議 減らすべき」3分の2 ガートナー調べ…

2016-04-04 21:27:52 | NewsPaper
これは、現在の会社に身を置いていると
考えるべき課題でしかありません…


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『企業のメールや会議
 「減らすべき」3分の2
 ガートナー調べ』

調査会社のガートナージャパンが
日本企業の社内コミュニケーションに関する
アンケート調査結果を公表した
という記事

電子メールや会議の数を減らすべきだと
考える企業が3分の2以上に上がることが分かった(2016年2月)

電子メールの数を減らすべきか、という問いに対して
とてもそう思う、もしくは、ややそう思う、が68%

会議の数を減らすべきか、という問いに対して
とてもそう思う、ややそう思う、が76%

http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20160331-01.htmlより

回答したのは企業でIT関連の製品やサービスの選定や
企画に関わる社員

つまり、ITサービス業界にいる立場からすれば
お客さんの立場にあたるわけで、情報システム担当の方が
それだけ感じているのは、大いなる課題なわけです

だからといって、どうやって減らすべきかというのは
明確な回答はないわけで、業界とお客さんら皆で
考えていくべき課題ではあります

ガートナーとしては、電子メールや電話、テレビ会議システムなど
異なる通信手段を統合する「ユニファイド・コミュニケーション(UC)」
と呼ばれる製品やサービスが取って代わる存在になるのではないかと
みています

結局のところ、これらのツールは、各々のモチベーションに左右され
生産性に影響を及ぼすところがあります

皆が喜んで使うようになるコミュニケーションツールはなかなかないでしょうが
だからこそそれらを解決するためのソリューションが今後もいくらでも
出てくることで業界を活性化させていくのだと感じている次第です

ネットで遠隔診療 SNSで薬の手配も 本人認証に診察券使用 お茶の水内科…

2016-04-01 23:46:29 | NewsPaper
医療機関とインターネットの関わり方が
今後さらに変化していくことを期待できる
事例記事ですね


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『【ITこう使う】
 お茶の水内科、ネットで遠隔診療
 SNSで薬の手配も
 本人認証に診察券使用』

お茶の水内科が2015年11月から
インターネットを活用した遠隔診療を始めた
という記事

1月から「お茶の水内科オンライン」として
サービスを拡充

お茶の水内科のアドレスに血圧手帳の写真とともに
メールやLINEなどで依頼すると、医師との病状確認などの
やり取りの後、診療所から自宅に領収書と共に薬が届けられる

2度以上来院した患者で、症状が落ち着いている場合
医薬品を自宅まで送付するサービスを手掛ける

送料はかかるが健康保険も使えるため、利用者の負担は小さい
支払いもクレジットカードなどが使用可能


法律・制度上では、従来、遠隔診療には僻地向けなど一定の制限があった
2015年6月に政府の規制改革会議で推進策を打ち出すことが求められ
8月に厚生労働省から実質的な解禁の通達が出された
その先駆けがお茶の水内科というわけです

とはいえ、制限や要請があるなかでお茶の水内科はサービスを運営しています
本人認証にはお茶の水内科の診察券IDを使用
受診していない人はIDが何桁か、数字なのかわからず
クレジットカードの名義も合わせれば、なりすましのリスクが低い
とみています

サービスの対象は高血圧症と脂質異常症、高尿酸血症に絞り
お茶の水内科を受診したことのある患者に限定
受診したことのある患者なら、問題が生じた時に再来院してもらえると考え
主治医として責任をもって判断できると捉えています


インターネットを通じての診療についての是非はあるでしょうが
遠隔診療のメリットを最大限に活かしながら、現場での診療の意義を
十分に配慮するのは大変なことでしょう
ITが医療に貢献する手法はまだまだあると感じると共に
双方が発展していくことを期待させる事例紹介の記事であります