ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

サーバー、顧客企業内に 日本オラクルのクラウド…

2016-04-22 23:34:35 | NewsPaper
自社内にクラウド!?
それってクラウドっていうの…??


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『日本オラクルのクラウド
 サーバー、顧客企業内に』

日本オラクルは、サーバーなどクラウド用のコンピューターを
顧客企業に置く「オラクル・クラウド・マシン」と呼ぶ
サービスを始めたと発表した
という記事

企業の中にコンピューターを置くが
通常のクラウドサービスと同様に月額料金で
保守・点検を担うというもの

機密情報を社外に持ち出せないため従来のクラウドサービスを
使えなかった金融機関などへの導入を目指す


言いたいことはわかりますが、まずは整理しましょう

通常のクラウドサービスというのは、企業が使う
サーバーやストレージが社外のデータセンターに置かれている
クラウドサービスを行っている企業が保守を行い、月額料金を頂く

銀行や一般の企業では、社内ルール上、外部の施設にデータを置いておくことができず
コスト面や運用面でメリットのあるクラウドを使えないことも多くあります

今回は、そこを打開すべく、このようなサービスが
始められたといえるでしょうか

でも、これは以前からあったASPサービスとの違いが
どこにあるの??とも感じてしまいます
もう少し違いやメリットを前面に押し出した
記事が書けたんじゃないかなぁとも感じます

料金体系としては、通常のオラクルのクラウドサービスと
同じ考え方で行われるようなので、運用面でも十分にメリットがあり
他社との大きな違いが明確であることを示したら
けっこうなシェアを獲得していくのでしょうか

とはいえ、通常のサーバー運用については
銀行や企業の情報システム子会社が担当していることが
多くありますが、そういった企業との競争が今後は
さらに熾烈になっていくのか利用し合っていくのか
その行く末も抑えておきたいものです