ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

語学力より大事なもの…

2014-05-09 19:18:01 | NewsPaper
現在、仮想環境内でサーバ構築の初歩を取り組んでいます
その中で過去の経験のエッセンスを活かすことができていると感じ
あの経験は無駄じゃなかったんだなと感じております


さて、本日の日経産業新聞から、4面のアジア・グローバル欄からこの記事をピックアップ
『【サーチライト】
 語学力より大事なもの
 実力と心遣い、現地で響く』

グローバルな人材とは英語ができる人材
だなんて滑稽な風潮がまことしやかに云われておりますが…
今回は、海外で働くということの本質的なことを記載した
ある一つの記事を取り上げます

ヤマトHDのマレーシア法人には
「パパ」と呼ばれる日本人がいるそうです

その方は、3年前に現地従業員の指導役として
マレーシアに赴任した方とのこと

社内を歩いていると教え子たちが次々と話しかけてくるそうです
まさしく父親同様の敬意を集めているようです

この方は現地社員から信頼を勝ち得るために
営業手法、運転技術はもちろん、経営哲学まで勉強し直したとのこと
バイク配達を始めることが決まると日本に戻って免許を取得し
起動隊の知り合いに弟子入りし、運転技術を体に叩き込んだそうです

従業員の中で、時間が守れなかったり何度もミスを犯したりする社員がいても
叱らず愛情を持って接するようにしたそうです
マレー語も身につけたそうですが、流暢な現地語は必要ないと言い切り
ちょっとした心遣いや伝える意思があれば現地人の心に響くとのこと

これは、企業人としての人格者あるべきということだと感じます
本当の人格者であるならば国境を超えるということでしょうか


また、記事にはユニ・チャームの事例が書かれています

海外赴任に語学力は必要な能力の一つだが
重点を置き過ぎると不適任な人材を送ることになる
ということを反省したそうです

ユニ・チャームの海外赴任者は40歳以上のベテランがほとんどで
語学力はほぼ不問で、実際TOEIC400点の英語初級者の方もいるそうです

選考のポイントはユニ・チャームの「SAPS経営」なる経営モデルを良く理解しており
計画立案、行動、振り返りを週単位で綿密に考えることができるかということ

これは、語学力の不足は通訳で補えるが、経営哲学の知識不足は
補うことができないということにあるそうです


なるほど、いくらかのグロバール人材に関する記事を読んできましたが
結局は本質的に仕事ができるかどうかということが絶えず求めらている
と感じる次第です

現在の会社においては、海外に関する業務については聞いておりませんが
求められていることにしっかりと成果を出し貢献するべく
精進していきたいと考える次第です

修学旅行生の所在を把握…

2014-05-08 18:59:53 | NewsPaper
昨日から今月より入社した会社の関西事業所での
業務に就いております
とはいえ、まずは教育的なところからです


さて、本日の日経産業新聞から、14面の生活・サービス欄からこの記事をピックアップ
『【フラッシュ】
 修学旅行生の所在を把握』

近畿日本ツーリストが修学旅行中の学生の所在を把握できる
位置情報システム「CCRy(ククリ)」の提供を始めた
という記事

これは、学生にGPSを搭載した専用のスマホ、教員にはタブレットを貸し出し
教員が画面を通じて自由行動中の生徒の位置を確認できるというもの

災害時には生徒のスマホに避難情報を配信して避難させるほか
生徒の安否確認も可能というもの

このシステムのポイントとしては
・1 秒毎にGPSデータを取り、30秒ごとに教員用のタブレットにGPSデータが送られる
・災害時は生徒用スマートフォンに避難所が常に表示される
・安否情報確認メールを一斉または班毎に送ることが可能
・通信回線が不通の場合に備え、IP電話を搭載している

といったことがあり、学校側の不安を取り除くためにも
よく考えられているシステムだと感じます

なお、このシステムは産学連携によってつくられた危機管理システムで
京都大学学術情報メディアセンター美濃研究室
一般社団法人復興教育支援ネットワークさんらと連携してつくられたそうです

これだけ考慮されていると、学校の修学旅行といったこと以外にも
活躍できるところがあるのではないかと感じます

端末自体は1台1日5000円(税別)で貸し出してくれるわけですから
比較的利用しやすいものではないかと感じます
そういったことからも、近畿日本ツーリストとしては1年間で1万5000円台の稼働を
見込んでいるのだとか

ツーリスト会社のユーザおよび関係者が安心して利用できるよう
こういったリスク管理サービスが今後も増えていってくれればと心から感じる次第です

未申請の残業 PC強制終了…

2014-05-06 23:30:43 | NewsPaper
GWも気づけば今日で終わり
私は某野外イベントの有志スタッフをしておりました



さて、本日の日経産業新聞から、3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『未申請の残業 PC強制終了
 富士通エフサス開発 クラウド使いやすく』

富士通エフサスが社員の長時間残業や
サービス残業を防ぐクラウドサービスを
2014年度中に始めるという記事

これは、富士通エフサスのサービス「IDリンク・マネージャー」の
クラウド対応版なるもので、PCを使う事務職向けのサービス

社員のPCにクラウドと通信する専用ソフトを入れればすぐに利用できるもの
社員が既定の就業時間を超えてPCで仕事をしていると
まず画面全体に大きな警告を出し業務を終えるか、上司に残業申請するかを問う

上司などへ残業申請しないまま仕事を続けると強制的にPCをシャットダウンする
残業申請をした場合は、上司のPCやケータイにメールが送られ
上司は承認か否決かをその場で選ぶことができる
一定時間内に承認がない場合、無条件でPCを強制終了させるか
申請さえすれば使い続けられるようにするかなど
設定を選ぶことができる


これは、ある意味強力なツールといえるのではないでしょうか
有効に使えば、社員の残業時間が減少し会社のコストを抑えることができ
時間を意識した生産的な業務が行われ、よりよい成果につながります

とはいえ、コストカットのみを意識するのであれば
いわゆるブラック企業にとって都合のいいツールで
社員にとっては圧迫でしかないツールになりうる可能性があります

よくぞ、こんな思い切ったツールを始めようとしたなぁと思いながらも
企業のニーズに合ったサービスとも云えるでしょうか

富士通エフサスとしては、年間30社の導入を目指すとのこと
ぜひとも有効活用がなされ、仕事環境の良い企業が育まれることを
願ってやまない限りです

高齢者 タクシー簡単予約…

2014-05-02 12:02:27 | NewsPaper
昨日に引き続き本日も入社オリエンテーションです
その後関西に移動という流れです

さて、本日の日経産業新聞から、10面の生活・サービス欄からこの記事をピックアップ
『高齢者 タクシー簡単予約
 タブレット活用 地図から場所指定
 東芝ソリュ、日本交通と』

東芝ソリューションが日本交通と組み
高齢者がタブレットで外出先からタクシーを呼び出せる
サービスを始めるという記事

これは、東芝ソリューションが法人を介して一般ユーザに提供
している「大人の自由時間」というサービスにおいて
タクシー予約の機能を加えるというもの

タクシー予約が簡単としているのは
タブレットのGPS機能を利用して、ユーザの現在地を特定し
タブレット画面内の地図から場所を指定してタクシーを配車する
というもの

なるほど、高齢者向けにはスマホの小さな画面内で使うというよりは
比較的大きなタブレット画面内の方が、感覚的に使いやすい
といえるかもしれませんね

とはいえ、タブレットを活用している高齢者ってどれだけいるの!?
というのが疑問に感じたところです

記事によれば、この「大人の自由時間」というサービス自体の
利用者は約千人にとどまっているとのこと
これまでは、健康管理支援や出前注文、DVD宅配サービスといった
在宅中心のサービスだったようです
今後は旅行予約などいった外に出かけることを支援するような
サービスを増やしていって1年後には6万人にするのだか…

それは、かなりのサービスの拡充や高齢者がよく利用するメディアにおいての
広報活動が必要ではないかと感じる次第です

高齢者とタブレットという組み合わせ
やり方次第ではいかようにもユーザを獲得できるかもしれません
おもしろい市場になっていきそうですね

PCスキルこれからも重宝…

2014-05-01 12:01:24 | NewsPaper
本日より新しい会社での生活が始まります
まずは午後から入社オリエンテーションが
開始されるといったところです


さて、本日の日経産業新聞から、20面からこの記事をピックアップ
『【眼光紙背】
 PCスキルこれからも重宝』

今回もいわゆる“IT企業”に就職したわけなので
PCスキルはあって当然のようなもの

とはいえ、一般の企業においては
業種や年齢が異なれば、そのニーズというのは
違ってくるものでしょうか

一般消費者向けには、もはやパソコンの時代は終わった
これからはスマホとタブレットの時代だ
と云われてもいます

そういったことから、Windows 95が発売されて以降の
PCスキルを身に着ける必要はない
とも云う方がいるというわけです

ですが、これは会社における仕事においては
異なってくるものではないかというのが今回の記事

企業内のPC活用は衰えることはなく
むしろ事業のシミュレーションやプレゼン資料の作成といったことを含め
技術は高度化し、業務におけるPCの重要性や必要性はむしろ増す方向にある、と

IT業界に身を置く者としては、それがどうした!?という反面と
そういった方々にどれだけ必要とされるものをつくっていくか
という視点が必要であると感じる次第です


記事では、そこから新入社員のPC活用スキルについて論じています
以前ならば入社までにある程度のPCスキルを身に付けた学生が入社していたのは
今やPCよりスマホやタブレットの時代になってくると、かえって
学生のPCスキルがダウンして、入社後に教育する必要が出る、と

なんとも滑稽な話ではありますが、今後はそれが現実のことになってくるかもしれない
というのは恐ろしい話ではあります
それは、つまり企業側にとってはバカにならないコスト負担にもなってしまいかねない、と


IT業界に身を置く者としては、なんともなぁと思いながらも
一般企業の視点というのも考慮しなければならないと感じる
ある意味で思慮の深い記事でありました