時々、幼稚園から試供品をもらってきます。
子供にとっては、1000円のお年玉より、100円が10枚あるお年玉の方が喜ぶもので…。
ある日、幼稚園から貰ってきた試供品が2種類ありました。
ひとつはビタミンの入ったグミっぽいもの。
味はレモンとイチゴ。
そして、もうひとつがキシリトールガム。
グミっぽいものはそれぞれ1個ずつでしたが、キシリトールガムは2粒入りの小袋が10袋もありまして…。
案の定というべきか、大福がたくさんあるそのキシリトールガムを掴み、
大福 「これ、全部食べる」
──と言いだしました。
私 「いやいや、それは辛いから無理だって。とーちゃんとかーちゃんが食べるやつだよ」
大福 「やーだー。大福、食べるのー」
私 「辛いんだよ?」
大福 「いいのー」
私 「ほんとに?」
大福 「うん」
私 「全部食べるの?」
大福 「うん」
私 「じゃぁ、食べてみれば?」
大福 「やったー!」
私 「でもね、きっと、“はぁ~、はぁ~”ってなって、次からはいらないって言うと思うよ~」
大福 「言わないもん」
──と、かあちゃんの言うことは全く受け付けません。
そして、「全部食べていいよ」という言葉に喜び勇んで口に入れた大福。
しばらくして、私の隣で“はぁ~” “はぁ~”と息を吐いてます。
私 「どう? おいしい?」
大福 「はぁ~…はぁ~…」
私 「辛いでしょ?」
大福 (“うん” と頷きます)
私 「どう? あれ、全部食べる?」
大福 (苦笑いしながら首を振りました)
だから言ったじゃん。
キシリトールのミント味は、まだ早いのよ、あなたには~。