里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

秋キャベツ「あまいキャベツ愛心」を穫る

2022年10月16日 | 畑:葉菜類

数日前から秋キャベツを穫り始めました。
秋キャベツの品種はトーホク種苗の「あまいキャベツあまみさき」と「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。
ともに種播きが7月17日、植え付けは8月8日。9月9日に追肥土寄せ
穫り始めたのは「あまいキャベツ愛心」。


今年は苗がしっかりしており、植付け後の気温も高く生育が進みました。


この「あまいキャベツ愛心」と言う品種は昨年初めて作り、かなりの早生と分っています。
今年はすでに完全結球しています。


9月下旬に結球が急速に進むのが特徴のようです。
姿はコンパクトで、以前作っていたタキイ種苗の「初秋」に似ていますが、さらに早い。
「あまいキャベツあまみさき」とは生育が進むにしたがって、姿がすっかり異なってきます。
早生でコンパクトなので結球は小振り。
この小さめのものを穫ってみました。


形は綺麗です。少々小さく1㎏あるかどうか。


大きさは物足りないものの、このくらい早生なら当然と言うべきでしょう。
食味は甘くて軟らかく極めて良好。
この時期すでに完全結球しているので裂球には注意する必要がありそうです。
こちらがもう一つの秋キャベツ「あまいキャベツあまみさき」。


「あまいキャベツ愛心」とは対称的に旺盛で外葉が大きく葉柄が伸び、下葉がやや垂れます。
結球は7分程度か。


2品種を比べて見ると違いがよく分ります。
右が「あまいキャベツ愛心」、左が「あまいキャベツあまみさき」。


これほど違いがあるので、「あまいキャベツ愛心」収穫終了後に「あまいキャベツあまみさき」を穫り始めて丁度のようです。


今年のイチジク「蓬莱柿」は意外に早い

2022年10月15日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」を収穫しています。
10月早々から穫れ始めました。


昔あった在来種は9月が最盛期。
この「蓬莱柿」と言う品種は穫れるのが遅い。10月下旬からようやく穫れ始め多くの未熟果を残し僅かの収穫で終わった年もあります。
今年は全般的に気温が高かったので比較的順調なのでしょう。
8月初めに自分としてはかなり強く枝の整理と摘芯をしたつもりです。
それが成熟するのに良かったのかどうかは不明。
摘芯したところからはわき芽が伸び、未だかなり茂っているところを見ると、そもそも樹勢が強すぎるのかもしれません。
どういう訳か、この1本が特に早くから穫れ出しました。下の方はすでに穫り終えました。


中ほどの果実が穫れ始めました。


早くから穫れた木は樹勢が少し落ち着いている感じがします。


今はどの木からも穫れていますが、この木が盛り。


このイチジクは熟すと色が赤く変わるので分りやすい。


これは別の木。


熟した果実は触ると少し柔らかさを感じるようになります。
そして、果実の頭が割れ始まった頃が完熟の印。


ただし、ちょっと遅れるとパックリ割れてしまいます。
自家用にはさして問題ありませんが、日持ちは殆どしません。
この木が樹勢が一番強いように見えます。


穫れ始めが一番遅いようです。


未熟果が沢山残っています。


昔あった在来種は、当県の試験研究機関の調査研究で「ブルンスウィック」と言う品種と解明されています。
小さくて皮も剥きにくく味も薄いので生食には適さず、専ら甘露煮にしました。
我が家でも甘露煮をどっさり作ったものです。ですから当地方ではイチジクと言うと今でも甘露煮をイメージする人が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は皮がするっと剥け、適度な甘さで生食に適します。
甘露煮が苦手な小生にも生で美味しく食べられます。


纏めてどっさり穫れるという感じにはなっていませんが、イチジクは足が早いので適量穫れ続けた方が都合は良い。
何れ穫れるのは11月上旬くらいまでなので、残っている未熟果のうちどのくらいものになるかです。


トマト連続摘芯栽培'22~収穫は順調で残りはあと少し

2022年10月14日 | トマト連続摘芯栽培

トマト連続摘芯栽培は順調に収穫が続いています。

ここまで、第1花房、第1基本枝(第2、第3花房)、第2基本枝(第4、第5、第6花房)、第3基本枝(第7、第8、第9花房)と終了。
第3基本枝にはおまけの+α花房をつけた株があり、よく着き収穫しました。
第4基本枝も第10花房は終了、今、赤くなっているのが主に第11、第12花房。
第11花房は収穫の終わりが近く、第12花房も穫れています。
本来はここで芯止めですが、おまけの花房をかなり着けています。


古い枯れ葉は整理していません。
昨年は基本枝ごと切断しました。今年は基本枝も残したままです。
ネットで囲っており作業がやりにくいこともありますが、樹勢の維持にはプラスになっているようです。


見てくれは良くないものの、花房周辺の葉は青々としているので問題はないでしょう。


裂果が少し出てきました。


この株は第4基本枝の第10花房は収穫が終わり第11花房が1個赤くなって残っています。下の第12花房も間もなく終了、さらにおまけの+α花房が下に着いています。


この株が最もステージが進んでいる株。
第4基本枝第12花房までは収穫が終わりました。右下に+α花房が着いています。


今色付いているのが変則的に作った第5基本枝の最初の花房で間もなく収穫出来ます。その下にもう1花房。
まだ色付いていない花房が二つありますが、すでに白熟しているので何とか穫れそう。
全て収穫出来ればトータル15花房とこれまででも最高クラスです。
今年は第2基本枝以降全て3花房を着けました。
例年、どこかで競合を起こし着果の悪い花房が出ます。今年はそれが軽微で着果が安定していました。
昨年は第4基本枝第10花房で急失速しましたが、今年は未だ順調。健全な葉も残っています。


後作の関係で、あと10日ほどで終了。
その後、今年のトマト連続摘芯栽培の結果を整理し、記録します。


シュンギクと小カブの間引き

2022年10月13日 | 畑:葉菜類

シュンギクと小カブの間引きをしました。
種播きはともに9月20日で昨年より若干遅い。
施肥耕耘した後、幅70センチくらいの短冊状のベットを作ります。
薄くバラ播きし、クワで覆土後、切りわらを掛けています、
雨に叩かれたものの発芽は良好。
これがシュンギク。


品種は中葉春菊。わき芽が出やすく摘み取り栽培に適する品種です。
発芽後に厚いところを一度間引きました。
生育は順調、混んできました。


ここで数㎝間隔になるよう間引きます。


最終的には10~15㎝間隔にするのですが、ここではその半分くらいが目安。


このシュンギクは摘み取り栽培します。但し、その前に一度抜き取り収穫をするのです。
シュンギクの栽培には抜き取り栽培と摘み取り栽培の二つの方法があります。
我が家では半分くらいを抜き取り収穫した後、摘み取り栽培に移行します。
つまり、最後に間引きを兼ねた抜き取り収穫を行うので、今回はそのことを勘案して間引きます。
間引き終了です。多少の間隔の広狭はしょうがないところ。


これが小カブ。


品種は「耐病ひかり」。
古い品種ですが、生育がよく揃い、大カブになっても美味しいので作り続けています。
発芽後にやはり厚いところを一度間引きしています。
こちらも生育は順調で、混んできました。


10~15㎝間隔に間引きます。


ただ、収穫は生育の良いものから順次穫り、株間を広げていくので、ここは10㎝が目安。


若干狭いかもしれません。
様子を見て早めから穫るようにします。


遅穫り用カボチャ「雪化粧」「白爵」を穫る

2022年10月12日 | 畑:果菜類

遅穫り用に作っているカボチャを収穫しました。
冬至カボチャにも使う貯蔵用です。
7月1日に直播きしたもの。
品種はサカタのタネの「雪化粧」と1株だけ古種で渡辺採種場の「白爵」。
株間が狭いため整枝は親蔓1本仕立てで、端の1株だけ子蔓1本を残し2本仕立てにしました。
今は葉がすっかり傷み、先の方がこんな状況。


思うようには実が着いてくれず、最初に着果したのが20節目くらい。
それが実質的な1番果で、2番果は落果し一つも着きませんでした。
全てほとんど同じ位置に着いています。
今に至って果実の周辺にまともな葉がなくなってしまいました。雑草も繁茂。


真夏に開花するこの作型は難しい。北海道や高冷地のようにはいきません。
見かけは悪くないようですが。


何とか「雪化粧」5個、「白爵」1個を確保。
結局、1株1果となりました。こちらが「雪化粧」。


こちらが「白爵」。


それでも、一昨年ゼロ、昨年3個から見ると今年はずっと良い。
もともと1蔓1個が目標だったので伸ばした子蔓1本が着かなかっただけでした。
8月20日過ぎまでには全て着果したので、ほぼ50日経過しています。
サカタのタネによると、開花後50日で最高の品質になるとあります。
最後は葉が傷んでしまったのでどんなものでしょう。
一斉に収穫しました。


形は良く大きさも2㎏前後、大きいものが3㎏と比較的揃っています。
右が「雪化粧」、左が「白爵」。


同じ白皮系でも「雪化粧」は青みがかった灰色、「白爵」はほぼ純白です。
ともに極粉質で貯蔵性が極めて高い。


サカタのタネによると、1カ月程度の貯蔵で甘みが増し食味が最高になるとあります。
消費するのは大分先です。
「九重栗」カボチャが沢山残っています。


まだ3番果が手つかず。
まだまだ大丈夫ですが、極粉質とは言え次第にホクホク感は衰えてきます。


水墨画「秋海棠」

2022年10月11日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3  

シュウカイドウは、春に咲くハナカイドウと花が似ていることから名付けられたらしい。
我が家には両方ともにあります。
正直なところ小生の見る限りあまり似ているというイメージはありません。
色合いだけは似ていると言えるでしょうか。木本と草本ですから咲きぶりも大分違います。
勢いの良いシュウカイドウは背丈がかなり高くなり、葉も大きくなります。
そんなシュウカイドウが少々邪魔なくらいあったのですが、ここ2、3年かなり少なくなりました。
環境が変化したということなのか、他の植物に負けているようです。
シュウカイドウの特徴と言えば花も葉も非対称なこと。
花びらは4枚ですが、大きな花びら2枚と小さな花びらが2枚。もっとも大きな花びらは萼らしいので非対称とは言えないのかもしれません。
葉は1枚の葉っぱの左右が非対称で、中心の葉脈から見ると片側が大きく片側が小さい。
特徴を捉えて描くと、いびつな葉で変だと思われはしないかと心配になります。


ピーマン最後の誘引支柱上げとふところ枝の整理

2022年10月10日 | 畑:果菜類

ピーマンは収穫開始からほぼ100日。7月下旬から最盛となりピークの状態が続いています。
品種は「京みどり」。
今月に入っても気温が高く、生育旺盛で衰える気配が見えません。


誘引は畝の両側に設けた横パイプを上げていく簡便な方法です。
これまでに上げたのは5回。今年は例年より小刻みに上げています。
かなり茂っているので横にも広がってきました。


今回が最後の支柱上げとなるので、ギリギリまで我慢していました。
パイプに枝が密着すると枝は動かないので、誘引止めの必要はありません。
支柱の上げる余地はわずかになりました。


フックバンドも完全に止めていないので、下から軽く叩くだけで簡単に上がります。


最上端まで上げました。


全ての支柱を上げました。
フックバンドは完全に止めなくても最後まで問題ありません。


枝葉が混んできたので整理します。


ピーマンは花芽が着くたびに分枝するので放置するとジャングル状態になります。
整枝は最も簡易な「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
まだ何とか上から覗き込むことが出来ます。


中心が見える程度に「ふところ枝」を間引きます。


1株でこの程度の間引き量です。


光線の透りや風通しをよくすることが目的ですが。こうすることで果実が見やすくなります。
茂りすぎていると中が見にくく穫り残しも出やすい。


これからは気温も下がってくるので、手を掛ける必要もなくなるでしょう。
今の樹勢を見ると、大分先まで穫れそうですが、後作の関係で限度は今月下旬。
一昨年からこの畑に変えたため、後作の縛りが出来ました。




直播きリーフレタスを穫り始める

2022年10月09日 | 畑:葉菜類

直播きしたリーフレタスを穫り始めました。総称は非結球レタス。
まだ完成しているわけではありませんが、かなり大きくなっており、間引きを兼ねつつも本番に近い収穫です。
8月30日に直播きしたもの。
真夏は高温のためレタス類はただ播いただけでは発芽が極めて不安定なので、播く前に芽出しをしています。
育苗するのが普通ながら小生は直播き、それも簡単なバラ播きです。
環境に左右されるのでリスクは常にあります。
これがサニーレタス。


厚播きにならないよう注意しましたが、発芽は良好で密になりました。
これまで混んでいるところを間引きをしています。
それも、助っ人はもったいないと持ち帰りました。
もっとも、ベビーリーフで売られることもあるので、利用は可能なのでしょう。
気温が高かったこともあり生長は早く、今は十分収穫可能な大きさになりました。


畝はいっぱいになっています。


少し空間があるところでもこの程度。
最終の株間では、これよりもっと間隔が必要です。


この後は、間引きと収穫を兼ねながらさらに間隔を広げていきます。
このくらいの大きさなら普通に利用できます。


これがグリーンリーフレタス。


こちらもサニーレタスと同じようにこれまでに間引きをしています。
やはり間引きを兼ねつつも収穫の開始となりました。
この辺りはかなり密になっています。


少し空間があるところでもこの程度。やはりこれでも最終株間よりは狭い。


重ならない程度に間引きながらの収穫を繰り返していきます。


こちらも問題なく利用できる大きさになりました。


こちらは玉レタス。品種はシスコ。


これは失敗です。
播く時の芽出し率は7.80%でしたから、播いた後が悪かったようです。
覆土は薄くしているので、乾燥が原因かと思われます。
本来ならこのくらいの大きさで、畝がかなり埋まっているはず。


いずれにしても非結球レタスに比べて常に発芽しにくい。
当分成り行きに任せます。


サラダ菜も播いたはずなのですが、全く発芽していません。
普通なら発芽は良いはずなのにどうしてか。どうも播いたつもりが播いていなかったようです。


サラダ菜ではなくグリーンリーフレタスが育っています。
何れも厚播きにならないよう芽出しした種を残したのですが、サラダ菜はそのまま残し、グリーンリーフレタスの残り種を播いた可能性があります。
種播き直後に全て処分したので、真偽は不明。
我ながらケアレスミスが多くなりました。まずい。


美味い青大豆エダマメ「秘伝」

2022年10月08日 | 畑:豆類

近年、美味いエダマメとして評価の高い青大豆の「秘伝」。
この「秘伝」と言う品種は岩手県の種苗店が在来種から育成したもの。通常「秘伝豆」と言っています。
当地方でも収穫祭を行うなど熱心に取り組んでいるところがあります。
これは6月12日に種を播いたもの。晩生種のためかなり茂っています。


蔓化気味ですが、それなりに着いています。


実は、この一角は助っ人のコーナー。
小生が、畑の準備をしてやり、好きなものを作るようにしています。
ここは若手助っ人のブロック。自ら作ってみるのは大変良いことなので応援しています。
エダマメを極早生、早生、そしてこの晩生種「秘伝」と3種播きました。
極早生、早生種は収穫は終わり、それなりに穫れています。
晩生種「秘伝」が最後で、すでに一度収穫しました。
本来なら途中土寄せをすべきところながら、マルチは張ったままです。
草丈も高くなり茂っているので、所々に支柱を立てテープで支えています。


ほどほどの成りと言ったところでしょうか。


それでも蔓化気味の枝にも結構着いています。


莢は粒張りがよく、濃緑で白毛なので見栄えが良い。


助っ人達が楽しみながら、それなりに穫れれば大いに結構。
この「秘伝」は青大豆。いわゆる青豆です。


当地方では昔から青豆が珍重されます。
昔、我が家でも青豆を作っていました。自家採種で、「青ばた豆」と言われています。
今では殆ど無くなりましたが、未だ青大豆のことを「青ばた豆」と言う人は多い。
何故「青ばた」と呼称されるのかは定かでありません。
小生は青ばたは「青端」ではないかと思っていますが。
幼少の頃、どこの家でも青大豆を田の端の畦に植えたものです。
青豆は完熟しても青いので、当然エダマメでも青味が強い。大豆になれば色や香りがいいので、きな粉としても使っていました。
「ずんだ餅」は当県の伝統食であり名物の一つ。
「ずんだ」はエダマメをすり潰し、あん状にしたものです。青味が強いほど綺麗なので、青豆が最も適します。
美味いエダマメとして庄内の茶豆や丹波の黒豆が知られますが、色が悪くずんだには適しません。
助っ人が、穫った「秘伝豆」を茹でて置いていってくれました。
やはり莢は大きく濃緑で白毛のため見栄えが良い。


剥いてみると、粒は大きくふっくらしており緑が鮮やかです。


収穫して即茹でるためでもありますが、「秘伝豆」は香りも良く美味いことは間違いない。


今年の夏秋キュウリは100日収穫をクリア

2022年10月07日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてから4ヵ月半あまり、収穫開始から100日を越えました。
目標をクリアです。さすがに傷みは目立ちますが、穫れ続けています。


品種は今年初めて作る「OS交配ニーナ」。
主枝、側枝と100%節成りの超多収品種と言えそうです。
9月中旬までは摘葉、摘果、誘引をしましたが、その後は極端な奇形果以外は放任です。
枯れ葉の整理もしていないので見てくれは良くないものの成っています。


べと病はほぼ止まっていますが、褐斑病が出ています。
それでも子蔓、孫蔓の新葉が伸びており、特に上位の方は勢いの良い芯が大分残っています。


下位の方はひ孫蔓もあります。地べたに這いそうな蔓もありますが、今は無理に手を掛けません。


非常に成りの良い品種なので樹勢が弱るかと思いましたが、耐性もあるようです。
整枝や追肥など基本的なことは例年とあまり変わりません。ただ節間が詰まり葉がコンパクトなこともこの品種の利点かもしれません。
そして、今年変えたのは畝作り。樹勢の維持には奏功したと思われます。
今年は同じような天候が何日も続くのが特徴でした。ただ、当地は致命的な豪雨や暴風を免れました。
9月上旬の不良天候が一番のピンチでしたが、トータル的には条件が良かったと言えます。
こちらは遅穫り用の夏秋キュウリ。


7月6日に直播きし、想定より早くお盆過ぎから穫れ始めました。
今の姿は早植えのキュウリとさして変わりません。


真夏に生育するため、じっくりと体作りが出来る前に収穫となり、そもそも弱いのです。
適度の成りは続いています。


このキュウリはあくまでメインのキュウリを補完するものです。
それでも今年は芯焼けや葉焼けが発生することもなく順調だったと思います。
品種は今年もトーホク種苗の「おいしさ一番星」。
美味しいキュウリながらやはり褐斑病に弱い。
これは両方一緒にした果実。依然良いものが穫れています。


このまま成り行きに任せますが、しばらく穫れるでしょう。
但し、後作の関係で10月20日が限度、準備の余裕を考えて10月半ばには強制終了しようと考えています。
近年は100日収穫の目標を達成できずにいましたが、今年は納得の出来となりました。
しかも、株当たりの収穫量はおそらく過去最高。助っ人も連日の大量収穫で処分には苦労したと思います。



今年の香りの季節は平年並

2022年10月06日 | 

今年の香りの季節は平年並です。
9月末から香りを感じ始め、2、3日前が香りのピーク。今は若干薄れてきました。
我が家のキンモクセイは大木で、季節を告げる花になっています。
キンモクセイの香りは年次変化があるので毎年記録に留めています。


例年、9月末から10月初めが我が家の香りの季節です。
昨年は例年より10日は早い開花、逆に一昨年はその反対でした。
今年は丁度その中間の平年並というわけです。


近3年とも開花期が全く違うのも珍しいことかもしれません。
キンモクセイの開花生理についてはよく知りませんが、気温が低いと開花時期は早まり、高いと遅くなると聞きます。
昨年は8月の天候が悪かったためか、強い香りを感じてから早い開花を知ったと記憶しています。
今年は平年並なので、香りを感じ始めるのと変わらず開花が分りました。


大木になり、遠くから香りを感じます。異口同音にそう仰る来客も多い。
見る方向で色合いが違って見えます。少し日陰のところ。


直射が当たる方向からは。


樹齢50年くらいではないかと思うのですが、小生が気付いた時には大きくなっており、定かでありません。
高さが二階建ての作業場の屋根を突き抜ける高さになってしまいました。


根元近くはこんな感じ。


ヒコバエも沢山生えてきています。


高く伸ばさないような剪定をすべきでしたが、遅すぎました。
毎年のように枝切りしています。
管理は面倒ながら、無数に咲いた花を眺め香りを感じる気分は悪くない。壮観と言えば壮観。


大概の人は良い香りと言いますが、このような大木になると香りが強すぎ嫌う人もいるかもしれません。
キンモクセイの花の盛りは短く、我が家の香りの季節も間もなく終わりを告げます。


水墨画「あけび」

2022年10月05日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

アケビは里山では自然にある秋の味覚の一つです。
幼少の頃は近くの山でよく採り、食したものです。この辺りではアキビと言うことが多い。
熟すと厚い皮がパックリと割れ、中の白いゼリー状の果実をそのまましゃぶります。
中には黒い種が沢山あるので、しゃぶった後にはペッと吐き出します。
甘味があるため、食べ物が少なかった時代には仲間とこんな風によくやりました。
我が家の入り口には自然のアケビがあり、毎年成っていました。蔓が邪魔になり、毎年切り倒しているうちに自然に消えてしまいました。
いざ無くなってしまうと、秋の風物詩が見られなくなり若干寂しい気もします。といって、山に行き採ろうという気力もイマイチ出ませんが。
アケビと言えばやはり隣県の山形。中身を食べるのではなく、皮を利用します。
中に味噌味の詰め物をして焼き上げるというのですが、当地では実際に料理に使っていると言う話しは殆ど聞いたことがありません。


今年のイネは収量はイマイチながら品質は極良

2022年10月04日 | 田んぼ

今年のイネは収量は期待値から言うとイマイチでした。とは言え平年並です。
刈り取り前がこんな姿で悪くなかっただけに、期待値はもう少し高く、少々残念な気持ちです。


先日刈り取りを終え、調製をお願いしている法人のライスセンターから玄米を運び込みました。
例年は運んで頂くのですが、好天続きであまりに忙しそうなので自ら搬入しました。
これは出荷用の30㎏玄米袋。


出荷する玄米は、法人のライスセンターから直接出荷しています。
今回搬入したのは、我が家で処理する分。
自家用、一族郎党用、知人から購入を依頼されている分と贈答用少々です。
搬入してまず確認するのは品質。
出荷する玄米の等級は水分含量のほかは見かけで決定されます。
水分15%以下、整粒は70%以上で1等米です。
玄米をカルトン皿に取って確認。


これほど揃っている玄米はそうありません。整粒は90%以上でしょう。
カメムシ被害粒は皆無、未熟粒もほとんど見られません。
出荷の等級は見かけで判定されるので、味の良否は関係ありません。
しかし、食べる側から見れば味の方がより重要でしょう。
我が家の田んぼは強粘土質で、肥料持ちが良くミネラル分が豊富な土壌のため旨い米と評価頂いています。
加えて里山で昼夜の気温差が大きいことから、小生も味には自信を持っています。
ただ、他に配る前には、必ず自分で食べて確認することにしています。
精米し、少しだけ焚いてみました。


水は少なめにして炊きました。
炊き上がる時の香りは新米独特のものです。光沢良く粒もしっかりしているようです。
例年のように、まずは仏壇と神棚にお供えします。
茶碗によそってみました。


新米らしい光沢と香り、噛むと旨みが口一杯に広がります。
そして粘りが強い。昨年、今年と特段に強い粘りを感じます。
今年も安心して皆さんに配ることが出来ます。
これは贈答にするもの。いくつか作ります。


普通は10㎏袋。
5㎏袋は味見用に差し上げるもの。
30㎏玄米袋をそのまま贈答にするものも若干あります。
物価高騰の折り、主食の座にありながら米ほど安いものはありません。
昔、玄米1俵2万円以上していたものが、今や半値に近い。
消費者の方々もスーパーなどに並ぶ白米が安いと感じられると思うのですが、どうなのでしょう。
ちなみに、前述のご飯茶碗1杯の生産者玄米代金は約15円です。


長ネギの収穫を始める

2022年10月03日 | 畑:葉菜類

長ネギの収穫を始めました。
品種はホワイトスター。
植付けてから約4ヵ月。
3回目の追肥と土寄せをしてから1ヵ月ほど過ぎました。


伸びも太りも一回り生長しました。
ここ1ヵ月は天候があまりよくなかったものの生育はまずまず。
今のところ近年では良い出来と言えそう。


太さは十分収穫できるくらいになってきました。


以前は白根(軟白部分)40㎝以上の長ネギを穫ることを目標にしていました。
しかし、強粘土質土壌で湿害を受けやすく、今は目標を封印。
湿害防止を最優先に植付け溝は浅めにし、ほどほどの長さで良しとすることにしました。
すでに先月からこのように密になっているところを薬味用などに穫っています。


このように間引く感じで引き抜き利用していました。


今月に入り本格的に穫り始めることにしました。例年に比べても早い。


軟白が十分とはいえません。しかし、土寄せが難しくなっています。
管理機が入るのも難しくなりました。そこで一工夫。
乾燥した土だと持たないので、あえて水分が多めの土をクワで土寄せしてみました。


何とか持っていますが、どんなものでしょう。


この1畝は1ヵ月近く遅く追加で植付けたもの。


これに3回目の追肥と土寄せ。
天候が良くないこともあってなかなか生育は挽回できていません。腐れで欠株も出ています。


2、3月収穫が目標なのでまだ先はありますが。
穫ったものを調製してみました。


丈は30㎝くらい。
軟白もあまく満足はできませんが、自家用には問題ないでしょう。


2回目に植えたブロッコリーの追肥土寄せ

2022年10月02日 | 畑:花菜類

2回目に植えたブロッコリーに追肥と土寄せをしました。
品種は「緑嶺」。
植付け後、1ヵ月あまり(植付け8月27日)。
植付け後の天候が悪く、初期の生育が遅れました。
その後かなり挽回したものの1回目のブロッコリーとは大きく差が付いています。
台風14号来襲前にハクサイと一緒に機械作業だけ終えています。その時のもの。


1回目のブロッコリーでは生長しすぎて管理機が入れなくなったので、今回は逆転ロータで中耕作業だけ前もって済ませることにしました。
その後、大分生長しています。


その後の雨で土の水分は多い。


まずは追肥。株の両側に速効性肥料を施します。


大きな花蕾を穫るには大きな株を作ることが必要。
そのために土寄せは不可欠です。
頂花蕾だけでなく側花蕾も頂花蕾並の大きな花蕾を穫ることを目指しています。
そこで土寄せ作業に少々拘っています。土寄せ作業だけ遅らせているのもそのためです。
すでにわき芽(側枝)が伸びていますが、1回目のブロッコリーの土寄せ時には及びません。


このわき芽(側枝)が出ている上のところまでがっちりと土寄せします。葉が茂ってきたので作業は少しやりにくい。


わき芽の根元から不定根を出し太い茎に生長させることを目論んでいます。
これで頂花蕾並の側花蕾を穫ることを目指しますが、1回目のブロッコリーと同じにするのは無理のようです。


こちらが1回目に植えたブロッコリー。9月10日に土寄せしています。


まだちょっと見では花蕾は見えません。成長点を確認すれば花芽は見えるはずです。


大きく茂っているので、花蕾は少し遅れるでしょう。
側枝は目論み通り太く大きく育っているように見えます。