里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜の種播きを強引に決行

2022年10月20日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の種播きをしましたが、少々強引なものとなりました。
茎立ち菜は、秋に種を播いて冬越しさせ、春に伸びてくるトウを収穫するもの。
当地では通称「茎立ち」、とう立ち菜のことです。ナバナ類の一つと言えます。
我が家では、例年10月20日頃までに播き終えます。
大株にして冬越しさせた方が沢山穫れるからです。
今年は畑がなかなか乾かず、作業が出来ませんでした。
この場所は、我が家の畑の中でも特に粘土質が強く水はけが悪い。
何時までも水が抜けないので、諦めて強引に種播きを決行することにしました。
2週間ほど前には苦土石灰を全面散布、緩効性肥料を帯状に散布して一度耕耘しています。
この後、管理機で即畝立てするか、再度ロータリー耕耘するか迷った挙げ句、ロータリー耕耘を選択。


かなり厳しい状態になりましたが、しょうがありません。
帯状に元肥を施した位置に目印線を付けます。


通常は、この後、管理機で往復して畝立てするところながら諦めました。
クワで軽く畝立て。


ごろ土が酷い。足跡を見ると水気の多いことが分ります。


播く茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。


「仙台雪菜」は当地方の伝統野菜。
普通は葉物として作られますが、トウが柔らかく美味しいので茎立ち菜として作っています。
仙台雪菜は弱く、3種の中では一番作りにくい。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東でこのように呼ばれます。
丈夫で、揃いが良く育てやすいので、昔から作っています。
「つぼみ菜」は当地方では、今一番作られているかもしれません。
「かき菜」とよく似ており、作るのは三年目。他よりも明らかに早くから穫れることが分りました。
小さなドリンク瓶を使って30㎝間隔に播き穴を付けます。


種は小さく、区別がつきません。
条件が悪いので7、8粒と多めに播きました。


覆土はいつもクワでやるのですが、この土ではあまりにも酷いので状態の良い土を他から持ってきました。


覆土後、軽く鎮圧。


何はともあれ種播き終了。


薄く切りわらを掛けました。


こんな状態でうまく発芽してくれるか大いに不安ではあります。
こちらは収穫の始まった「アスパラ菜」。


11月下旬からの収穫を見込む「寒咲花菜」。


ナバナ類5種で、秋から春まで継続することが出来れば理想。