里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネは収量はイマイチながら品質は極良

2022年10月04日 | 田んぼ

今年のイネは収量は期待値から言うとイマイチでした。とは言え平年並です。
刈り取り前がこんな姿で悪くなかっただけに、期待値はもう少し高く、少々残念な気持ちです。


先日刈り取りを終え、調製をお願いしている法人のライスセンターから玄米を運び込みました。
例年は運んで頂くのですが、好天続きであまりに忙しそうなので自ら搬入しました。
これは出荷用の30㎏玄米袋。


出荷する玄米は、法人のライスセンターから直接出荷しています。
今回搬入したのは、我が家で処理する分。
自家用、一族郎党用、知人から購入を依頼されている分と贈答用少々です。
搬入してまず確認するのは品質。
出荷する玄米の等級は水分含量のほかは見かけで決定されます。
水分15%以下、整粒は70%以上で1等米です。
玄米をカルトン皿に取って確認。


これほど揃っている玄米はそうありません。整粒は90%以上でしょう。
カメムシ被害粒は皆無、未熟粒もほとんど見られません。
出荷の等級は見かけで判定されるので、味の良否は関係ありません。
しかし、食べる側から見れば味の方がより重要でしょう。
我が家の田んぼは強粘土質で、肥料持ちが良くミネラル分が豊富な土壌のため旨い米と評価頂いています。
加えて里山で昼夜の気温差が大きいことから、小生も味には自信を持っています。
ただ、他に配る前には、必ず自分で食べて確認することにしています。
精米し、少しだけ焚いてみました。


水は少なめにして炊きました。
炊き上がる時の香りは新米独特のものです。光沢良く粒もしっかりしているようです。
例年のように、まずは仏壇と神棚にお供えします。
茶碗によそってみました。


新米らしい光沢と香り、噛むと旨みが口一杯に広がります。
そして粘りが強い。昨年、今年と特段に強い粘りを感じます。
今年も安心して皆さんに配ることが出来ます。
これは贈答にするもの。いくつか作ります。


普通は10㎏袋。
5㎏袋は味見用に差し上げるもの。
30㎏玄米袋をそのまま贈答にするものも若干あります。
物価高騰の折り、主食の座にありながら米ほど安いものはありません。
昔、玄米1俵2万円以上していたものが、今や半値に近い。
消費者の方々もスーパーなどに並ぶ白米が安いと感じられると思うのですが、どうなのでしょう。
ちなみに、前述のご飯茶碗1杯の生産者玄米代金は約15円です。