里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

トマト連続摘芯栽培'23~変則となった誘引

2023年06月24日 | トマト連続摘芯栽培

トマトは連続摘芯栽培を行います。迷った末に変則的な誘引となりました。
品種はホーム桃太郎EX。
購入した苗はほんの一部にだけ花芽が見えるような苗だったため10日余り置いて植付けました。
それでも花芽は小さく、茂り過ぎの可能性濃厚な苗でした。
草丈は30数㎝になって支えをしないと倒れそうな苗で植付けざるを得ません。
しかも、最初の花房は本葉9枚から12枚とバラバラに着いています。
2020年のトマト苗も同様の苗でしたが、その時は殆どが本葉11、2枚でようやく花芽が着いており、通常の第1花房が飛んだ状態でした。
今回はバラバラなのでかえって始末が悪く、悩みます。
花芽は確認できたので第1花房の向きは一定になりました。
苗のステージを出来るだけ揃えるようにと手前の方に花芽の進んだ苗、奥の方に花芽のごく小さい苗を配置しています。


現在全ての株の第2花房が咲き終わったところ。
仕立て方の方針を決定してわき芽を整理し、誘引しなければなりません。
通常なら第1花房は1本仕立てと同様に誘引し、第2花房から連続摘芯栽培の誘引に変えます。
これは最初から連続摘芯栽培の誘引を行うと花房が地べたに付くようになるからです。
しかし、最初の花房が飛んだような本葉11、2枚で第1花房の苗ではスタートが遅れてしまいます。
そこで2020年の時は第1花房から連続摘芯栽培をするように誘引しました。
今回はバラバラなので全てを統一するのは止めることにします。
本葉10枚までに第1花房が着いた株は何時もやっているような仕立て方で誘引、本葉11、2枚で着いた株は2020年のような仕立て方に誘引することにしました。
手前のこの辺りは本葉9枚程度で第1花房が着いています。


これが一番手前の株で、この中では最も進んでおり第3花房が開花しました。


この株だけ本葉8枚で第1花房が着いたようです。
第1花房までは1本仕立てと同じように誘引し、第2花房から連続摘芯栽培に誘引します。
1本仕立てではわき芽は全て搔きます。一方、連続摘芯栽培では第2花房直下のわき芽を搔かずに伸ばします。
1本仕立てをすると分るのですが、花房直下のわき芽は非常に強く放置すると主枝を負かすほどになります。
連続摘芯栽培はこのようなトマト本来の性質を活かした仕立て方なのです。
この第2花房直下のわき芽を支柱に誘引しました。
第2、第3花房の着いた枝は自然に横を向き、これが将来捻枝されて第1基本枝となります。
さらに、この枝は第3花房の先本葉2枚で摘芯します。これが誘引摘芯後。


この辺りは本葉10枚までに第1花房が着いているので同様に誘引します。


奥のこの辺りが本葉11、2枚で第1花房が着いている株。


この株は第1花房から連続摘芯栽培をスタートさせます。


第1花房直下のわき芽を支柱に誘引しました。
第1、第2花房を着けた枝が自然に斜めを向き、これが第1基本枝になります。
第2花房の先本葉2枚で摘芯します。誘引摘芯後。


連続摘芯栽培は花房数が多くなるので樹勢は強めに作りますが、さすがにこれでは樹勢が強すぎ。
この3株が第1花房から連続摘芯栽培のスタートとなりました。


節間が意外に詰まっているので、捻枝後は葉がかなり地べたに付いてしまうでしょう。
対策を考えないといけません。
我が家のトマトは普通の苗を植えたのから見れば10日余りのハンディを負っています。
甚だ難しいトマト作りになりましたが、そこが面白いところでもあり、前向きに取り組みます。
こちらは庭の外れに植えている番外の中玉トマト「フルティカ」。


第5花房が咲き始め、第1花房は色付いてきました。
大玉が穫れるまでの繋ぎにはなってくれそうです。