里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「天空の千枚田」

2023年06月25日 | 水墨画:風景他
画仙紙 半切1/3  

数年前に南紀を旅した折り、丸山千枚田を訪ねました。
今改めて顧みて、現地での性能の悪いスマホからの投稿だったため、その時の感動を十分に記していないようです。
過日、拓さんのブログを拝見し、当時の感動を呼び起こして頂きました。
拓さんは当地を度々訪ねられており、絶景を伝えて下さいます。
それでもご本人は未だ満足できる写真をものにしていないと仰います。
小生、この画は当地をモチーフに暫く前に描いたものですが、満足できず放置していました。
しかし、満足できなくても記録に留めるべきと思い直し、この度裏打ちしてみました。
実は、当時は当初から旅のコースに入れていたわけではありません。
事前の予備知識は多少あったものの、先ずは瀞峡でジェット船に乗るつもりでした。
半世紀ほども前、瀞峡でジェット船(当時はプロペラ船?)に乗った時のことが忘れ難く、画の題材に格好と思っていたからです。
ところが、台風災害の影響でジェット船の運行が休止になっていました。
そこで、急遽近くの丸山千枚田を訪ねることにしたのでした。
瀞峡に行っていれば丸山千枚田を見ることはなく、これほどの感動を得ることもなかったでしょう。
たまたま往路はメインの道路ではなく苦労してたどり着いた記憶があります。
そして、偶然集落の方々とお話しする機会に恵まれ、ご苦労話しを窺い、互いにエールを交換し感動に拍車をかけたのでした。