里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のタマネギ「ネオアース」は早く且つ豊作

2023年06月05日 | 畑:土物類

タマネギを一斉に収穫し、取り込みました。
品種は全て「ネオアース」。
今年はかつてなく早い。5月に入るやいなやポツポツと倒伏が始まりました。


「ネオアース」は中晩生種。通常なら倒れ始まるのは5月10日頃からです。
今年は倒伏したタマネギを5月早々から必要な都度穫り始めました。
「ネオアース」はマルチ栽培では肥大がより早まるようです。
それでも、これほど早く倒伏したタマネギを穫り始めることは滅多にありません。
気温が高く成熟が早まったのでしょう。
所々マルチ穴が見えるところがその穫り跡。


今年のタマネギは欠株が殆どなく越冬時の姿も揃って良好
生育収量とも満足する出来だった昨年並か、生育はむしろ揃っているように見えました。
トウ立ちも全くありません。ネキリムシ被害の2、3本以外病虫害もなし。
倒伏後も青味が落ちません。


但し、マルチとは言え今年の異常乾燥は肥大に影響すると思っていました。
5月10日頃には約半分、5月20日頃にはほぼ100%倒伏しました。
一斉収穫は全ての株が倒れて1週間以上経過を目安としています。
ですから5月中にも一斉収穫が可能になっていました。
タマネギは倒伏してからも肥大します。「ネオアース」はそれがなお顕著。
大玉になるとこのようにマルチがパンパンになります。


田植え後の纏まった雨は肥大にプラスになったと思います。
まだ青味が強いのでもっと肥大する可能性があります。しかし、穫り遅れると割れたり肌が悪くなります。
また、茎が枯れ弱くなってしまうと乾燥で吊すときに支障を来すようになります。
「ネオアース」の長所の一つは肌が綺麗なこと。貯蔵中に美しい狐色になって行きます。
それにはやはり適期の収穫が大事です。
雨の後に日をおかずして一斉収穫出来ました。
まず、このように引き抜いて何カ所かに纏めます。


この後はその場で茎を2、30㎝付けて切り落とします。
そして、作業場の下屋に取り込み、空きスペースに広げます。


今年は、小生が雑草の刈り払い作業の真っ最中だったので、大半を助っ人に頼みました。
要領は分っているので安心して任せられます。
取り込んだものを見ると今年も大玉が多い。


全体の量は昨年より植付け本数を減らした分少なくなっているものの作柄は遜色ないようです。


このような特大玉も多数。


近年は500gを越える特大玉が当たり前のように穫れます。
特大玉と中玉を比べてみます。
右が500g級の特大玉、左が平均的な300g級の中玉。


中玉と言っても出荷規格で言うと直径9㎝以上、重さが300g以上で2Lサイズ。
特大玉を手で持ってみると分りやすい。小生の手は小さい方ではありません。


このまま何日か陰干しした後、本格乾燥に入ります。
何と言っても「ネオアース」は貯蔵が本命。
来春まで貯蔵するためしっかり乾燥させることが何より大事です。
昨年貯蔵のタマネギは量が多く、春にはかなり萌芽し処分するものが出てしまいました。
それでも4月まで食しており、「ネオアース」1品種でほぼ1年間賄っています。
「ネオアース」は素晴らしい。
昨年、今年と2年続けて生育、結果とも納得の出来となりました。