里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

良いタラの芽を採るための管理

2023年06月13日 | 山菜

山菜の王様と言われる「タラの芽」ですが、良いタラの芽を採るためにはそれなりの管理が必要です。
我が家では元々何株か自生していたタラノキを手入れし、年数を掛けて自然に増殖させてきました。
タラの芽はタラノキから吹き出す新芽ですから、管理すると言えばタラノキと言うことになります。
これが4月下旬の収穫時頃のタラノキ。


タラノキは新しく伸びた枝先に新芽(頂芽)が出来るので、それを摘み食するわけです。
タラノキの枝の伸びは早く1mくらいになります。
放置するとどんどん大きくなり、簡単には採れなくなってしまいます。
そこで、タラの芽を収穫した後は、高く伸びないよう枝を切り戻します。
ここのタラノキもすべて短く切り戻しました。
するとわき芽が生長し、このように新しい枝葉が伸びてきます。


一方、雑草も伸びてくるので、タラノキの生育によくありません。


雑草の刈り払いをします。


ヘタをするとタラノキまで切ってしまうので、多少雑草が残るのはやむを得ません。


タラノキは地下茎で繁殖します。
古くなった木は、このように次第に枯れる場合があります。


しかし、その代わり地下茎から新しい芽が伸び出し世代交代してくれます。


この新しい芽は小さいので除草してやることで生育も良くなります。
今年はさらにタラノキが繁殖してくれるでしょう。
こちらは数十本のタラノキが群生化しているところ。


これが4月下旬タラの芽が出た頃のもの。


毎年新しく1mくらいは伸び、その先にタラの芽ができるので、放置すればこんな風に採りやすい姿にはなっていません。
今年もタラの芽を採った後に、間もなく切り戻しました。
わき芽が伸び出した状態です。


雑草が伸びてきたので刈り払いました。タラノキが混んでいるので少々やりにくい。


実はこの場所は普通の下草はあまり生えません。
一番が篠竹です。篠竹が伸び出すのはこれから。その篠竹刈りがメインの管理になります。
このようにタラノキの主な管理は、収穫後の切り戻し剪定と雑草の刈り払いです。