里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリの2本仕立て誘引と摘花

2023年06月14日 | 畑:果菜類

キュウリは蔓上げして半月ほど。
品種は今年2年目の「OS交配ニーナ」。
蔓上げ後は気温は高め、関東以西が大雨の時でも大した雨は降らず乾燥気味でした。
ここに来て、当地方も入梅。さすがに今度は雨が多くなるでしょうか。
現在、本葉が16、7枚と順調に生育しています。
1週間ほど手を掛けていなかったので、蔓が少し乱れています。


昨年は今頃雨が多く褐斑病が出ていましたが、今年は見えません。、
節間が詰まり、葉も小振りです。
これは品種の特性のようで、昨年作ってみて一貫してそうでした。
そもそもが雨除けハウス用の品種なので、そのような姿に育成したのでしょう。
ハウスキュウリの生産者は一様に大きな葉になることを嫌います。
夏から秋にかけネット栽培するのが夏秋きゅうりですが、仕立て方にはいくつかあります。
仕立て方は株間との関係で決まり、1本仕立て、2本仕立て、3本仕立て、半放任とあります。
共通して言えることは、夏秋キュウリは親蔓から穫るものではなく、子蔓、孫蔓と側枝から穫るものと言うことです。
我が家は昔は株間60㎝の1本仕立てでした。
現在は2本仕立て。株間は昨年まで75㎝でしたが、今年はさらに広く80㎝。
2本仕立てでは、親蔓と3~5節目から出た勢いの良い子蔓1本を主枝として誘引します。
この株で見ると、3節目以降のわき芽(子蔓)は伸ばしたままになっています。



3~5節目のわき芽のうち勢いの良い子蔓を1本残し、他は搔きます。
残した子蔓1本を誘引し、伸ばしていきます。


この子蔓の根元2、3節から出るわき芽や雌花は搔きます。
親蔓の方は6節目以降の子蔓は伸び具合を見ながら摘芯していきます。親蔓の各節には雌花が着きます。


この品種は節間が短く節成り性が強いため親蔓の各節にほぼ100%雌花が着きます。
普通は親蔓7、8節目までの雌花は全て搔きます。すでに蔓上げの時点で見えていた雌花は搔いています。
今年の現在の樹勢は想定した姿になっていますが、樹に掛かる負担を考え雌花は10節目から着けることにし、その下は全て搔きました。


夏秋きゅうりでは親蔓から穫る果実はわずか。大部分は子蔓、孫蔓からの収穫になります。
ですから、勢いの良い子蔓、孫蔓を長期間確保することが最大の課題です。
そのためにはまずはしっかり株を作ることが第一。
親蔓の下方に着いた実をみんな太らせると株は弱ってしまいます。
この3株で見ると、これが誘引前。


これが誘引後。


3~5節目のうち強い子蔓1本を誘引、他は掻きました。
全て親蔓と子蔓1本の2本仕立てに誘引し、親蔓の雌花は10節目から着けています。
全体でこのくらいの摘花、芽搔きになりました。


この程度の雌花を着けたところで、せいぜい1日2日穫るのが早くなるだけ。
先のことを考えると全く惜しくありません。
全ての株の誘引と摘花が終わりました。


気温が高く、昨年より生育は進んでいます。今月20日頃から収穫が始まるでしょう。
夏秋きゅうりの収穫期間の目標は100日以上。
昨年久しぶりに目標を達成しましたが、今年も達成したい。