里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜3種に早めの追肥と土寄せ

2022年02月05日 | 畑:花菜類

茎立ち菜に追肥と土寄せをしました。例年よりかなり早く済ませました。
と言うのも、昨年早い茎立ち菜は3月上旬から穫れ始めたからです。
茎立ち菜とは、とう立ち菜のこと。当地方では通称「茎立ち」。
秋に種を播いて冬越しし、春に出てくるトウを食します。
アブラナ科のトウを利用するもの全てが茎立ち菜であり、ナバナ類と言っても間違いではないでしょう。
我が家で作っている茎立ち菜は仙台雪菜、かき菜、三陸つぼみ菜の3種。
10月19日に直播きしました。
こちらが「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜。
雪菜と言うと我が家でも作っている「縮み雪菜」もありますが、全く別物。
なお、山形県米沢地方には雪中から掘り出す全く違う雪菜もあるようです。
仙台雪菜は昔から葉物としても美味しく食べられています。
我が家では、少し早めに穫れて柔らかく美味しいので茎立ち菜として作っています。
生育は順調。揃いもまずまず。


畑も例年より湿気っておらず適度な水分です。管理機を持ち出すまでもなくクワで十分。
畝の両肩に速効性の肥料を施します。


クワでしっかりと土寄せしました。


「仙台雪菜」は花が咲くようになってからも軟らかく美味しく食べられます。


こちらは「かき菜」。


「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東でこう呼ばれています。
生育が旺盛で、丈夫で作りやすいので昔から作っています。
生育は順調。厳冬のわりには外葉の枯れも少ない。


同様に速効性肥料を施用。


十分に土寄せしました。


「かき菜」は名前のとおり、トウとは言っても花が見える前に新葉を搔いて食べます。


こちらが「三陸つぼみ菜」。


「かき菜」と類似しており、全国各地に見られる在来アブラナと同類。
当地方ではこちらの方がよく知られています。


追肥と土寄せを早めたのはこの「つぼみ菜」が、昨年は3月上旬から穫れ始めたから。
他の茎立ち菜より10日早く。想定を大きく上回る早さでした。
姿はかき菜とよく似ています。葉の色はかき菜よりやや淡く、切れ込みが少し細かい。
生育も良。
同様に追肥。


土寄せ。


こちらも名前のとおり、花の咲く前、蕾までのうちに新葉を食べます。
今年も昨年のように3月上旬から穫れるようになるのかどうか。