里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「デンファレ」

2022年02月21日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切3/4     
          

大分前に描いた掛軸をしばらくぶりに取り出し、虫干しを兼ねて床の間に暫時掛けてみました。
タイミングは?ですが、ここで記録に留めることにします。


数年前、墨画会に出品したもの。
コロナ禍で、どんよりと空気がよどんでいるので、気分を少し変えてみたい。
洋蘭は華やかさがあり、明るい雰囲気にさせてくれます。
デンファレもその一つ。
鉢物としてだけでなく、切り花として祭事やブライダルの装飾花などにもよく用いられます。
掛軸の上部の方だけを拡大してみました。


デンファレは、正確にはデンドロビウム・ファレノプシス。
ファレノプシスはコチョウランのことです。
花の形もコチョウランの雰囲気を漂わせています。
いかにもデンドロビウムとコチョウランの交配種を思わせる名です。
草花に疎い小生も、昔は単純にそう思っていました。
しかし、実はデンファレはデンドロビウムの一種であって、ファレノプシスは無関係。
紛らわしい名前を付けたものですが、姿を見ると付けたくなる気持ちは分ります。