里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬囲いしたハクサイを穫る

2022年02月08日 | 畑:葉菜類

12月に冬囲いしたハクサイ
品種はトーホク種苗の中晩生種「郷秋85日」。8月24日に直播きしたもの。
冬囲いは2通りの方法で行っています。
畝2列のうち1列を室内に取り込み、1列は畑に置いたままで囲いました。
それぞれ20数株ずつ。
こちらが作業場の中に取り込んで囲ったもの。
少々雑然としていますが、段ボールや新聞紙で覆いをしています。


外葉を数枚残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せています。


この方法は大雪や厳冬でも安心です。以前は主にこの方法でした。
しかし、スペースの確保と多少手間がかかるのが難点。
一つ新聞紙を開いてみます。


数枚剥げば綺麗な結球。大球です。


しっかりした外葉に包んでいると結球の水分の抜けは僅かです。
鮮度は畑のものと殆ど変わりません。


スペースを空ける関係もあり、今はこちらから主に食しています。
囲いの時点でまだ早生種も残っていたため消費の進度は遅れています。

こちらが畑でそのまま囲ったもの。まだ、手つかずです。


一般に広く行われている方法で、簡便さでは一番。ただし、大雪や厳冬では不安があります。
外葉を十分に残し、かなり強く縛っています。
さらに不織布で覆いをするつもりでしたが、失念。
結局、大きな外葉が十分にあるので大丈夫と都合良く解釈、そのまま放置しました。


今年は厳冬で、少雪とは言え降雪にも何度か遭っています。
包んだ表面の外葉は殆ど枯れています。


しかし、この程度なら中の結球部には問題ないはず。
一番手前の大株を穫ってみました。


縛っていたテープを外すと枯れた外葉は崩壊、青い外葉が現れました。


外葉を剥くと新鮮な綺麗なハクサイです。


これなら他のハクサイも問題ないでしょう。
やはり冬囲いする時に、大きな外葉が十分確保されていることが重要と分ります。
しっかりした株なら、寒冷地のこの辺りでも十分この簡便な方法でもいけます。
ただし、畑では厳寒でも次第に生長するので、いつまでも放置はできません。
気温が上がってくれば中で花芽が生長し、結球が割れてきます。
寒冷地といえども、今月中には中に取り込む必要があります。
穫ったハクサイを並べてみました。

右が中に囲ったハクサイ3.5キロ、左が畑に囲ったハクサイ4キロ。
特大球でした。今年はハクサイの市況も安い。