里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

貯蔵のタマネギとジャガイモ今年は貴重

2022年02月22日 | 畑:土物類

長期の貯蔵をしているタマネギとジャガイモ。
皆から今年は貴重だと言われています。
と言うのも、例年にない高値が続いているからです。
これは出荷量の大半を占める北海道産が夏の天候不順で不作になったため。
秋冬野菜の市況が低迷したのとは対照的です。
長期の貯蔵では度々よくチェックする必要があります。
腐敗や萌芽をしているものを見たら早めに処置することが大切です。
こちらがタマネギ。


畑で欠株が出た分、昨年よりは残量が少なくなっています。


品種は「ネオアース」。
吊しとコンテナに並べて乾燥した後、中に取り込んで貯蔵しました。
今年は玉の大小を気にせず消費することにしましたが、大玉はほぼなくなり残りは中玉が中心です。


少なくなってきたので、コンテナを纏めてもいいのですが、まだそのままにしています。


まだ腐れや萌芽は確認していません。皺の出てきたものが若干あります。
「ネオアース」も早い年は今時分から萌芽の始まることがあります。
萌芽には年次差、個体差があるようです。
当地、今年は積雪量は少ないものの気温が低い。完全に冷蔵庫の状態なので貯蔵の条件は良い。


住居の中や日の当たるような暖かい所での保管は禁物。萌芽が早まります。
昔は早生から晩生まで3種ほど作っていましたが、今は「ネオアース」のみです。
当地のような寒冷地では早生種を作ってもそれほど早くは穫れません。
貯蔵性の高い品種を長く食した方がメリットが大きい。
その点「ネオアース」は抜群。やや腰高の姿と肌が綺麗です。
今時分になると、外皮が自然に剥げ、綺麗な狐色になっています。


昨年は、少々萌芽したものまで4月いっぱい食していましたが、今年はそれほどの残量ではなさそう。

こちらはジャガイモ。


昨年は不作だったので腐敗が出ないようしっかりと乾燥させ、日の当たらない涼しい場所に保管しています。
品種は全て「男爵」。
不作で大玉が少なく、残っているものも中玉、小玉が多い。


それでも思いのほか残っています。


芽は年内から伸び始め、放置すればこの時期には催芽した状態になってしまいます。
芽が伸びると芋の栄養が奪われ萎びてきます。
芽が出始めたらできるだけ小さいうちに搔いてしまわないといけません。
助っ人がみんなやってくれました。


これなら殆ど劣化していません。


今年はジャガイモの値段が高いからか丁寧に扱われているようです。
近年、購入種より自種の出来がかなり悪いので、昨年から全て購入種にすることにしました。
自種を取る時は、今時分の芽の処理に迷うことがありました。
今は食用だけなのでみんな搔いてしまえばよく、管理が楽です。

先日まで貯蔵していたサトイモは終了しました。