里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

文化財級育苗ハウスの点検と補修

2022年01月24日 | 田んぼ

我が家の水稲育苗ハウスは、正に文化財級。
耐用年数の数倍以上。40年を越えているでしょうか。記憶も定かでありません。
このようなタイプのパイプハウスはもう見かけません。
両親が健在の頃、我が家には数棟のパイプハウスがありました。
老朽化したので解体し、使えるパイプをこのハウスに集約しました。
全ての支柱をダブルにし、通常の2倍の本数にしたのです。
老朽化はしているもののダブル支柱なので大幅に強化されているはずです。


さらに筋交いをし、パイプどうしを縛ることでも強化を図りました。
それでも、大雪や強風被害のリスクは避けられないので、今は水稲育苗期間だけの利用です。
過去に2月の重いドカ雪でさんざん苦労しているので、もう無理はしません。
昨年の育苗時の黒マルチは張ったままです。
今年はもちろん張り変えますが、育苗時の均平などの手間を省くことができます。
冬期間にやっておかなければならないのが点検と補修。
まず針金の締め直し。


補強杭の点検と締め直し。今年は杭の取り替えはありません。


一番は被覆ビニール抑えのマイカー線を止める足場用パイプの点検。
この昔ながらのハウスはマイカー線が命です。
足場用パイプを固定する杭は、山から切り出した栗の木。
栗の木の杭は市販の杭よりはるかに強い。
ただし、このように次第に腐ってきます。

点検しながら弱っているものを交換します。
一挙に交換するのは大変なので、数年で一巡する程度が目安。
この杭はすっかり腐っていました。

新しい杭と交換します。


杭を掛矢で打ち込みます。


太い針金で縛ります。


こちらも新しい杭と交換。


針金でしっかり縛って出来上り。


さらに数本を交換しました。経費はほぼゼロ。里山資源の有効活用です。
側ではスイセンが咲き始めており、一時の和み。